23
- 237 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:03:57.53 ID:GPW3Py7H0
- 23
アノ日ハ 雨ガ 降ッテイタ
- 241 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:07:01.50 ID:GPW3Py7H0
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『もしもしー。ツンー何だおー?』
『……ヒック……ヒック……』
- 242 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:07:42.76 ID:GPW3Py7H0
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彼女ハ 電話越シデ 泣イテイタ
- 243 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:09:47.52 ID:GPW3Py7H0
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『ど、どうしたんだお! ツン、聞こえるお?』
『ブーン、私ね……もう一緒にいられないかもしれない……』
『え? それはどういう意味――』
- 245 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:11:00.94 ID:GPW3Py7H0
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ボクハ 彼女ニ 突然
- 246 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:12:54.45 ID:GPW3Py7H0
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『……私達、別れましょう』
- 248 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:14:00.35 ID:GPW3Py7H0
-
別レヲ 宣告サレタ
- 250 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:15:51.70 ID:GPW3Py7H0
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『何でだお!! ツン!』
『ツー、ツー、ツー』
『くそッ!』
- 253 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:17:10.22 ID:GPW3Py7H0
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ダカラ ボクハ 彼女ノ 家ニ 行ッタ
- 258 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:23:13.78 ID:GPW3Py7H0
-
『ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン』
『おい、ツン! 居るんだろ!?』
『あれ……ドア開いてるお。おーい、ツン、勝手に入らせてもらうお!』
『ツン。やっぱり、居るじゃないか。一体どういう――――』
- 259 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:24:43.67 ID:GPW3Py7H0
-
ボクガ ソコデ 見タモノハ
彼女ト ソノ家族ノ 惨タラシイ 姿ダッタ
- 265 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:42:36.68 ID:GPW3Py7H0
- 武装した男達は手際よく肉塊を始末し、扉から出て行った。
そして、広間にいる人間は、3人になった。
5人居たときもここの広間は大きすぎると感じていたが、2人減った今、その不釣合いな広さが余計にぼくの不安を掻き立てていた。
ぼくの彼女、ツン。
彼女にあの日何があったのか、結局わからず仕舞いとなった。
ぼくが知る前に、誰かに殺されてしまったのだから。
彼女を殺した人間。
あんな惨いことをする悪魔。
本当にその悪魔は、目の前に居る女性なのだろうか。
- 269 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:46:40.32 ID:GPW3Py7H0
- ( ω )「…………本当なのかお、クー」
ぼくは、クーに尋ねる。
ドクオの言葉の真偽を。
川゚ -;;゚)「……」
真犯人を、ツンの仇を、ぼくを嵌めた張本人を早く知りたい、と、いう気持ち。
4人の中でも、クーは最も真犯人であって欲しくなかった、と、いう気持ち。
ぼくの中でさまざまな気持ちが交錯していた。
( ω )「ドクオの言葉は――君がツンを殺したってのは、本当なのかお……?」
ぼく自身、彼女の返答がどちらになるのを期待してるのか、わからなかった。
川゚ -;;゚)「……」
- 272 : プレアイドル(長屋):2007/03/29(木) 22:50:50.65 ID:GPW3Py7H0
- ただ確実に言えるのは、ぼくがクーを一時は信頼していた。
そして、こんな状況に陥っても、できることなら彼女のことを信頼したかった。
だから、早く、言ってくれ。
( ゚ω゚)「……殺したのは本当なのかと聞いている!! 黙ってないで、答えろ、クー!!!!」
川゚ -;;゚)「…………本当だ。」
( ゚ω゚)「本当、だと!?」
川゚ -;;゚)「……ああ、本当さ。君が死刑になった原因――津出一家虐殺の犯人は、私だ」
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