60 :閉鎖まであと 10日と 1時間:2007/01/13(土) 19:02:50.73 ID:66jl9Qcj0
 5

『1ターン目終了だ』

アナウンスが入る。

僕の点数の表示は2に変化していた。
マイナス1だ。

('A`)「お前らありがとうよ。馬鹿みたいに白を選んでくれてよ」

( ゚∀゚)「く、くそがっ。てめぇのせいだ、このやろう!」

どうやら、ドクオは勝って、ジョルジュは負けたようだった。

('A`)「これで俺の自由も近くなってきたようだな」

( ゚∀゚)「一回勝ったくらいで、調子乗るんじゃねぇ」

(´・ω・`)「……ククク」

('A`)「何がクククだ。負け犬さんよぉ。どうせお前も白を押したんだろ?」

(´・ω・`)「……さぁ、どうだろうね」

('A`)「はははははは! 負け惜しみか?」

61 :閉鎖まであと 10日と 1時間:2007/01/13(土) 19:03:53.47 ID:66jl9Qcj0
(´・ω・`)「……僕はね、君みたいに手の内を明かすような愚かなことはしないんだよ」

('A`)「なんだと」

川 ゚ -゚)「まぁまぁ、落ち着け」

( ^ω^)「そうだ、一旦休憩にしようお」

( ゚∀゚)「そうだな、トイレ行きてぇしな」

こうして、ぼくたちは休憩に入った。

65 :閉鎖まであと 10日と 1時間:2007/01/13(土) 19:10:23.74 ID:66jl9Qcj0
トイレを済まし、食堂に着いた。
目の前においてあったピザが意外にいける。

さて、このピザを食いながら、とりあえず現在の状況を考えてみよう。

ぼくは2ポイント。これは紛れもない事実だ。
ぼくが白を押した。これもぼくが何らかの精神病にかかってない限り事実だ。
長い囚人生活と、死刑への恐怖で、おかしくなってしまった可能性は残されてるが、多分大丈夫だろう。

よって白でマイナス1になったということは、つまり、白を押した人数が3人か4人いたということになる。

ここで、さっきのやり取りを思い出してみよう。
ドクオは明らかに勝ったそぶりだったし、ジョルジュは負けた感じだった。

これを素直に認めた場合、
ぼく 2ポイント
ジョルジュ 2ポイント
ドクオ 4ポイント
までは確定としていいだろう。

66 :閉鎖まであと 10日と 1時間:2007/01/13(土) 19:11:10.46 ID:66jl9Qcj0
問題は残りのクウとショボンだ。
少なくとも白を押した人数が3人いるから、どちらかは白を押したはずだ。
両方とも押した可能性だってある。

ショボンは特にくせものだ。
黒を押すかはわからないといって、黒を押したりしそうだ。

クウだって、わからない。
さっき、わかっていなかったジョルジュを嵌めようとしていた。
案外、狡猾な女だ。

命のかかったゲームだから、狡猾にならないほうがおかしいのかもしれないけど。

( ^ω^)「あーっもう、考えれば考えるほどわからなくなるお」

と、次の瞬間。

頭の中で考えていた2人のうち、片方が僕に近づいてくるではないか。

川 ゚ -゚)「隣、いいか?」

ジーザス。
ぼくは、一体、どうすれば。


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