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- 18 :閉鎖まであと 10日と 2時間:2007/01/13(土) 18:40:02.16 ID:66jl9Qcj0
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( ゚∀゚) ジョルジュ長岡死刑囚
罪状
強制わいせつ・強姦罪 死体遺棄罪 殺人罪
( ゚∀゚)「なるほどねぇ、さてと。じゃあ軽く自己紹介といきますか」
沈黙をやぶったのは、長岡という男だった。
これから、命をかけたゲームをするのに緊張感というものがないのか。
ゲームに命をかけること、のほうがばかげているけど。
( ゚∀゚)「俺の名前はジョルジュ長岡。ヤって殺した人間は4人。犯しただけなら20は超えるぜ」
倫理観がないのだろう。
戦果のように罪を公言している。
ぼくには一生かけても、理解できない人間だった。
川 ゚ -゚)「私を犯すのはやめてもらいたいな」
( ゚∀゚)「あんた、いいパイオツしてっけどよ、今犯したら俺がしんじまっからな。ちがったら今頃俺がもうヤってるぜ」
川 ゚ -゚)「そしたら、殺すまでだ」
殺す、という単語が脅しじゃないことがわかった。
死刑になるってことは、十中八九、殺人を犯している。
殺すことは抵抗ないのだろう。
- 24 :閉鎖まであと 10日と 2時間:2007/01/13(土) 18:41:44.39 ID:66jl9Qcj0
- ( ゚∀゚)「おうおう、いいねぇその強気。俺の股間がビンビンだぜ。あと言っとくけどな俺はノンケだからな」
( ゚∀゚)「掘ろうとしたら殺すぜ。お前とかよ、そっちの気ありそうだから言っておくけどよぉ」
(´・ω・`)「ククク……、僕にも選り好みってものがあってね……」
背筋がぞっとした。
恐れていたとおり、その気のある人間がここにいた。
レイプを禁止する事項があってよかった、と、思った。
( ゚∀゚)「じゃあ次は、黙ってるてめぇ、やれよ」
体が一瞬こわばった。
多分、ぼくのことだ。
( ^ω^)「あ……えーっ……」
('A`)「黙ってるって俺のことか? 俺の名はドクオだ。ニュー速組の幹部だった男よ」
( ゚∀゚)「あんたヤクザっすか。てめぇ何人殺した?」
('A`)「あいにくだが殺しすぎて、数えてねぇな。多分50はいってるぜ」
(´・ω・`)「……お前、つかまって死刑になるってことは組に捨てられたんだろ?」
一気に空気が緊張する。
なんてこというんだこの人は。
- 26 :閉鎖まであと 10日と 2時間:2007/01/13(土) 18:42:13.35 ID:66jl9Qcj0
- ('A`)「フン、敵対組織に嵌められた。俺はこのゲームで生き残って、そいつらに落とし前つけさせてもらおうと思ってるな」
(´・ω・`)「ククク……、こりゃ、負けたほうが世の中のためになるやつばかりだな」
('A`)「あ? 何だとコラ」
(´・ω・`)「失敬、別に馬鹿にする意図はなかったがな」
('A`)「ったく、暴力禁止じゃなかったら、今頃貴様の眉間に穴が開いてるぜ」
(´・ω・`)「どいつもこいつも、仮定の話ばかりか。こりゃ傑作だ」
まただ。この人はことを荒立てたいのか。
しかし、この人、どうも見覚えがあるが、思い出せない。
( ゚∀゚)「おい! それは俺のことか!? てめぇ生意気だぞ!」
(´・ω・`)「ちっぽけだな……。数人殺したくらいで粋がるな」
('A`)「じゃ貴様言ってみろよ。自分のことをよ」
(´・ω・`)「そうだな。僕の名前はショボン。警視庁のビルを丸ごと爆発させたな……ククク……」
そうだ。ようやく思い出した。あの事件の犯人だ。
TVで数日に渡って報道されたあの事件の。
- 33 :閉鎖まであと 10日と 2時間:2007/01/13(土) 18:46:07.39 ID:66jl9Qcj0
- ( ^ω^)「あの事件かお? 確か、死者は300を超えるとか……」
(´・ω・`)「そうだ……君たちとは、スケールが違う」
('A`)「フン、直接殺したことないやつが粋がるな」
(´・ω・`)「残念だが僕はプライベートでも何人か殺してるよ? まだ、死体はみつかってないみたいだけどね」
冷たい汗が背筋を流れた。
本物だ。
( ゚∀゚)「へぇ知能犯ってわけか、おっかねぇなぁ。しかし、捕まってちゃざまぁねぇな」
川 ゚ -゚)「違う……この人は自首のはず……」
( ^ω^)「自首!?」
(´・ω・`)「そう……、世間の奴らに知らしめたかったのだよ。僕がやったんだって……ハハハ!」
( ゚∀゚)「チッ、狂ってやがる」
(´・ω・`)「ここにいるやつらは皆狂った人間だろ? 今更何を言ってる……ククク……」
- 34 :閉鎖まであと 10日と 2時間:2007/01/13(土) 18:46:28.24 ID:66jl9Qcj0
- 川 ゚ -゚)「確かに。さて、そろそろ私の紹介をしていいか」
(´・ω・`)「そうだね……僕の自己紹介はもうお仕舞としよう……」
( ゚∀゚)「俺もあんたの紹介は気になるねぇ。特にスリーサイズとかよぉ、ヒャハハァ!」
川 ゚ -゚)「私の名前は須名空(クウ)。歌舞伎町でホステスをしていた」
('A`)「俺、あんたの噂耳にしたことあるぜ? ヤク売って、そのうえ客を殺したんだろ? こんなとこで出会えるとはな」
こんなに綺麗な人も殺しをやっているのか。
死刑囚だから当然といえば当然だが。
川 ゚ -゚)「そうだ。私の売買ルートはあんたらのよく知ってるルートだろ?」
('A`)「よく知ってる、か。早いところ潰したいルートだったけどな」
( ゚∀゚)「さてと、お次はスリーサイズといきますか。なんならここでストリップショーでも始めろや」
少しだけ興味がわいたぼくを責めることが、誰にできよう。
囚人服の上からでもわかる豊満な胸をみて息を呑んだ。
- 36 :閉鎖まであと 10日と 2時間:2007/01/13(土) 18:48:27.38 ID:66jl9Qcj0
- 川 ゚ -゚)「断る。お前に教える義理もない」
そういいながら、クウはぼくの方を一瞥した。
ぼくのスケベな視線が気づかれたのかもしれない。
( ゚∀゚)「つれないねぇ、あんた、こんな接客じゃ客付かないぜ?」
川 ゚ -゚)「私は、一応人気はあったのだがな」
(´・ω・`)「さてと……、さっきから無口な君といこうか……。ここにいるには相応しくないようにみえるが……」
心臓の鼓動が早くなる。
( ^ω^)「ぼ、僕かお? え、えと、僕のな、名前は」
川 ゚ -゚)「落ち着いたらどうだ」
( ゚∀゚)「こんなやつが死刑囚とはねぇ。人間見た目によらねぇな」
こんな危険人物の博覧会みたいなとこで正常心なんて保てるはずもない。
でも、舐められたらお終いだ。ゲームに勝てるはずもない。
一息、深呼吸する。
よし。
( ^ω^)「す、すみませんお。僕の名前は内藤ホライゾン。ブーンって呼んでほしいお」
- 37 :閉鎖まであと 10日と 2時間:2007/01/13(土) 18:48:43.89 ID:66jl9Qcj0
- ( ゚∀゚)「がきの自己紹介じゃねぇんだからよぉ! もっと、ヤったこととか話そうぜ」
( ^ω^)「あうあう。僕は、一応、一家惨殺で捕まって死刑になったんだお」
( ゚∀゚)「おぅおぅ、ヤることはヤってるじゃねぇか」
(´・ω・`)「…………ククク」
川 ゚ -゚)「一応? もしかして……本当はやってないのか?」
「そうですお。実は冤罪なんですお」とはいえなかった。
もしいったら、どう扱われるかわかったものじゃない。
( ^ω^)「そ……そんなことないですお」
( ゚∀゚)「ヒャハハハ、同類だな!」
川 ゚ -゚)「……そうか」
(´・ω・`)「……ククク……一応……ね……」
('A`)「……」
- 38 :閉鎖まであと 10日と 2時間:2007/01/13(土) 18:48:56.98 ID:66jl9Qcj0
- ( ^ω^)「あっ! そういえば、ショボンさん! さっき囚人の何とかって言ってましたよね。あれ気になって……」
苦し紛れの質問だった。
どうにか空気をかえたかった。
(´・ω・`)「……敬語はいいよ。ショボンでいい。囚人のジレンマ、か……よく覚えてたな。見所がありそうだな……」
川 ゚ -゚)「私も聞きたいな。ゲームに関係があるのだろう……?」
(´・ω・`)「……おそらくね」
ショボンは淡々と語りだした。
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