【最終話:行く道は何処へ続くか……】

38 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2007/10/08(月) 21:33:16.36 ID:G+tg/+AEO

【最終話:行く道は何処へ続くか……】

41 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2007/10/08(月) 21:34:24.64 ID:G+tg/+AEO

何処というわけでもない何処かで。



ボロボロのコートに身を包みんだ男が一人、
歩いて出来た足跡の道を更に延ばしていく。


「あ……」

靴の留め金が外れ、その場にしゃがみ込んでそれを直す。


「うしっ」

立ち上がり、辺りを見渡す。

42 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2007/10/08(月) 21:35:48.60 ID:G+tg/+AEO

「……」

自分の通った跡と砂と岩、申し訳程度に生えている草、あとは地平線以外には何も無い。


「……」

何処までも荒野が続く。

それを月明かりだけが照らし出している。


「……」

空を見上げた。

満月が眩しい程に輝いている。

43 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2007/10/08(月) 21:36:31.08 ID:G+tg/+AEO

その満月に重ねるように手をかざす。

グッとかざした手を握りしめて前を見据えた。


「歩こう……」

力強く一歩足を踏み出した。


踏み出した先に何があるか、そんな事はわからない
だが、それでも前へ進む。

45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2007/10/08(月) 21:39:19.56 ID:G+tg/+AEO

道が無かろうとも己が歩み、一歩を踏み出せばそれが先へと続く道となる。

その一歩を踏み出さず立ち止まってしまえば辿り着くものも辿り着けない。

それは他の誰でもない、自分の意志だけが決めることだから。

46 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。：2007/10/08(月) 21:40:27.78 ID:G+tg/+AEO

【最終話:行く道は何処へ続くか……】　〜FIN〜




('A`)は異世界で戦い遂げるようです　〜ＥＮＤ〜