【第22話:駆ける】

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:14:49.53 ID:Rpfvqvx8O
【第22話:駆ける】



共和国の部隊が去り、残ったバーボンハウスの部隊が一カ所に集る。

ギコのタウラスは中破して、ヒートのBキャンサーに引きずられるようにやってきた。


(,,゚Д゚)「情けねぇ……な」

向かい合うはジョルジュのスコーピオと、漆黒の異形の機体。



川 ゚ -゚)『とりあえず例を言おうか……』

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( ゚∀゚)『別に助けたわけじゃ無い、共和国の別動隊を潰しに来たらお前等が居ただけだ』


川 ゚ -゚)『今のが別動隊……?』



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:20:09.05 ID:Rpfvqvx8O

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( ゚∀゚)『お前等もここから去れ、北へ来るってんなら潰してやる……、何ならここでやるか?』

ノパ听)『こいつっ!』

Bキャンサーが一歩前へ踏み出す。


(,,゚Д゚)『待て待て……』

タウラスに足を捕まれ、転けた。

ノハ#゚听)『なにするだあああ!?』

起きあがりながらヒートが吼える。

(,,゚Д゚)『おい、ちょっと良いか?』

 _
( ゚∀゚)『何だ?』


(,,゚Д゚)『お前は共和国の奴じゃないのか? お前の、お前達の目的は何だ?』

 _
( ゚∀゚)『共和国は関係無い。ただ北へ来るもの……、ノアへ近づく奴らを潰すだけだ』



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:22:09.57 ID:Rpfvqvx8O

その時、一つの通信が入る。

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( ゚∀゚)『オワタか、なんだ?』


\(;^o^)/『ジョルジュさん、もう……、オワタ……、突破される……。
だが……、ただでは死なないぞ……
少しでも時間を稼いでやる……あとは任せたぞ……』


\(^o^)/『ありったけのE缶を詰めろ……、突撃するよっ!!』


うおああああああああああ!!


ティウンティウンティウン……


 _
(;゚∀゚)『オワタ!?』

ティウンティウンだけが響き続けて、通信は途絶えた。




7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:27:04.68 ID:Rpfvqvx8O
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(;゚∀゚)『くそっ、行くぞ……ドクオあいつも……、ホライゾンも待ってる筈だ』

呼びかけに答えるように漆黒異形の機体が動き出す。


('A`)『了解……』

スコーピオと漆黒異形の機体は、急加速してこの場から去っていく。


ノパ听)『ドクオ……!?』

なにが?なんで?どうして?ドクオ?


ノハ;゚听)『ドクオおおお!!』

Bキャンサーがブースターを展開し、追いかけていく。




8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:29:18.97 ID:Rpfvqvx8O


(,,゚Д゚)『ちょ、まっ!!』


川 ゚ -゚)『ホライゾン……』

そのまま見えなくなってレーダーの範囲外に消えてしまった。


(,,゚Д゚)『……』


川 ゚ -゚)『行ってしまった……どうする?』


(,,゚Д゚)『機体の改修をする。あとは……』



−−−



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:34:55.42 ID:Rpfvqvx8O

北方の共和国本隊がバーボンハウスを襲った部隊の数倍の物量で進軍していく。


( ゚д゚)『進軍せよ、ノアは近いぞ!!』

ミルナが鼻息荒く指示を出す。

足下にはバクニューの残骸が転がっている。


(-_-)『……』

ノアがお前に使えるわけが無い、まぁ僕を利用する気だろうが……。

逆だ、お前は僕に利用されて終わりだ……。




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:35:16.52 ID:Rpfvqvx8O

( ゚д゚)『どうした?』


(-_-)『いえ……、先を急ぎましょう……』

あとはあいつが来るかどうかだ……


ドクオ


−−−



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:40:00.07 ID:Rpfvqvx8O

ジョルジュとドクオは雪原を疾走する。

それに少し遅れるようにヒートが追う。


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( ゚∀゚)『おい、ドクオよ』


('A`)『……?』

 _
( ゚∀゚)『着いてきてるのはまさか……』


('A`)『ヒートだ……』

 _
( ゚∀゚)『やっぱヒートの……、か……どうなるかねぇ……。
良いのか?』


('A`)『何が……』

 _
( ゚∀゚)『ノアと接触したらアレが起きるぞ? やれるのか? 何なら今墜としちまうか?』




17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:44:37.84 ID:Rpfvqvx8O


('A`)『……』

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( ∀)『ジョークだ』



('A`)『笑えない……、それよりホライゾンは?』

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( ゚∀゚)『ブーンか? アイツはもうノアに着いてるだろう……』

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( ゚∀゚)『オワタが最後にくれた情報を見るに、ミルナの野郎も……、アイツも居るだろうもう一人の……』


('A`)『ヒッキーか……』




18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:46:18.36 ID:Rpfvqvx8O

トリガーを握る手に力が込められる……

 _
( ゚∀゚)『見えてきた』


視線の先に、巨大な天を貫く程に巨大な氷の柱が見えてきた。

 _
( ゚∀゚)『ノアだ』


('A`)『……』

 _
( ゚∀゚)『よっしゃ、跳ばすぜっ!』


スコーピオが軽く跳躍し、ブースターを全開にして飛んでいく。




20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:54:02.25 ID:Rpfvqvx8O


('A`)『了解……』

漆黒異形の機体基、リーブラ・カスタムは背面の装甲をパージして、ブースターを出す。

そこにエネルギーを集中させ、一気に加速する。


ノハ;゚听)『早っ……』

手で前髪をクシャっとさせて、頭を横に振る。


ノパ听)『あ〜っ、もう!』

Bキャンサーの速度を上げ、ヒートは二人を追いかけていく。


−−−



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:56:30.34 ID:Rpfvqvx8O


爪#'ー`)「絶対に……ノォアァを……」


真っ暗な倉庫でフォックスは扉を叩き続けていた……。





23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/10(火) 01:57:24.78 ID:Rpfvqvx8O


【第22話:駆ける】 〜FIN〜





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