【第21話:撃ち込まれる鏃】
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:17:20.22 ID:tZqRDS0TO
- 【第21話:撃ち込まれる鏃】
黒い固まりが荒野の一部を埋め尽くすように蠢く……
その中心にはバーボンハウス
川 ゚ -゚)『せっ……!』
視界全体に広がる黒い塊と多数の赤い眼、ベルジュは高速で移動し、細身の双剣を振るう。
黒い装甲の破片が辺りに飛び散る。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:19:15.73 ID:tZqRDS0TO
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川 ゚ -゚)『シュルマ……』
ベルジュの背面から光の膜が広がっていく。
川 ゚ -゚)『散れっ!!』
ベルジュがその場で回転すると、光が拡散し、周りを取り囲む黒い機体が吹き飛んでいくが、
川 ゚ -゚)『きりが無いな……、ヒートとギコは大丈夫だろうか』
休む間も無く、黒い機体が赤目を光らせながらベルジュを取り囲んでいく。
−−−
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:22:47.05 ID:tZqRDS0TO
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(´_ゝ`)『フーハハハ、踊れ踊れ! もっと楽しませてくれよっ!!』
(´<_` )『我らが駆るジュミナスのコンビネーションに着いて来れないようだね……』
道化のような2体の機体が、ギコとヒートの周りを高速旋回しながら光弾を乱射する。
ノハ;゚听)『くぅ、手を出す暇がない……!』
ヒートは何とか避けているが、
(;>Д゚)『ぐがああああ!!』
ギコのタウラスの機動力では不可能に近い、このままでは徐々に押されていく……。
その時
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:24:05.92 ID:tZqRDS0TO
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(´<_`;)『ぬああああああ!?』
(;´_ゝ`)『弟者!?』
道化の機体の1体が吹き飛ばされる。
(´<_`;)『な、何だ……、うおおっ!?』
態勢を立て直そうとするが、何かにそれを阻まれた。
(;´_ゝ`)『何故奴が……』
弟者の機体を見下ろすように真紅の機体が立っていた。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:26:27.03 ID:tZqRDS0TO
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(´<_`;)『ジョルジュか……、この裏切り者が……』
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( ゚∀゚)『この場から失せろクソ兄弟、全部隊壊滅させても良いんだぜ?』
(´<_`;)『貴様だけで……』
(;´_ゝ`)『何が出来ると……』
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( ゚∀゚)『相手は無人機だが、俺だけじゃ流石に無理だわな、俺だけじゃな……。
良いぞ、やれ』
???『了解……』
面倒くさそうな返事が返る。
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- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:29:56.96 ID:tZqRDS0TO
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(;´_ゝ`)(´<_`;)『『なんだ!?』』
ノパ听)『何だあれ……?』
(,,゚Д゚)『上か!?』
上空から異形の漆黒の機体が高速で黒い塊の中心目掛けて降下してくる。
地面と接する直前に止まり、異形の機体の側面から片側3枚、計6枚のブレードがせり出す。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:32:22.92 ID:tZqRDS0TO
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スライドするように黒い塊の間を駆け抜ける。
すれ違い様に何体もの黒い機体がバラバラに切断されていった。
赤い目が一斉にそちらへ視線を移す。
( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )
( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )
( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )( ●д● )
???『見るなよ……』
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:37:16.90 ID:tZqRDS0TO
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川;゚ -゚)『何だっ!?』
傷ついたベルジュに乗ったクーもそれに視線を向けた。
???『ブレードが折れたか……』
漆黒の機体は側面の装甲をパージし、そこから白い腕をのぞかせる。
そして、その腕からアンカーが射出し、1体の黒い機体を捕らえた。
???『たりゃあああああ!!』
力任せに振り回し、別の黒い機体にぶつけ、圧力と衝撃に押しつぶされ爆発を起こした。
???『……』
それを見て、黒い機体は波が引くように次々とその場から後退していく。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:40:27.47 ID:tZqRDS0TO
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(;´_ゝ`)『なんだありゃ……、くそっ』
兄者のジュミナスが光弾をスコーピオに向け、撃ちだす。
_
( ゚∀゚)『おっと』
ジョルジュは後ろへ跳び退きそれを避ける。
同時に弟者のジュミナスは態勢を立て直し、その場から逃げ出す。
(´<_`;)『流石に……』
(;´_ゝ`)『分が悪いか……』
兄者もそれに続き、逃げていった。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:40:59.33 ID:tZqRDS0TO
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( ゚∀゚)『逃げ足だけはエース級だな……』
ジョルジュは小さくなっていく流石兄弟の機体を見送る。
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(;゚∀゚)『うおあっ!?』
突如背後から砲弾が飛来し、地面が大きくえぐれた。
−−−
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:44:37.48 ID:tZqRDS0TO
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バーボンハウスから全機体へ通信が伝わる。
爪'−`)『諸君、共和国の驚異は去ったのは良いことだ。
しかし、新たな障害が現れた……』
爪#'ー`)『そこにいる赤い機体は破壊しろ、異形の機体は捕縛だ!!
そいつらも敵だ! ノアへの道を妨げるゴミだ!!
ノアを! 力を手に入れるのだ! 勝利wooo! 我が手niiiiii!!』
爪#'∀`)『エヒャッ、ヒャヒャハハハハハ!!』
フォックスは狂ったように笑い続ける。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:46:23.01 ID:tZqRDS0TO
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(´・ω・`)「ノア……」
ξ;゚听)ξ「えと……?」
川;゚ -゚)『ノアだと……?』
(;゚Д゚)『ノア……、6年前の悪夢か……』
ノパ听)『ノ……ア……?』
_
( ゚∀゚)『この声……、フォックスの野郎か……』
???『ノアか……』
辺りが静寂に包まれる。
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- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:49:24.60 ID:tZqRDS0TO
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爪#'ー`)『どうした? 早くしろ!! ……グェ』
鈍い音と共に、フォックスはその場に倒れ伏せた。
ξ;゚听)ξ「あ」
(´・ω・`)「君は……」
(;・∀・)「今のを聞いて……、騙されたことに気づいて……ね?」
そこには、スパナを持ったモララーが立っていた。
フォックスは床にうつ伏せになりピクピクと痙攣している。
ξ゚听)ξ「このままにしてて良いんですかね?」
(´・ω・`)「空き倉庫にでも運んでてくれ」
(;・∀・)「おう……」
モララーはフォックスを背負い、ブリッジを後にした。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/08(日) 00:50:09.22 ID:tZqRDS0TO
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【第21話:撃ち込まれる鏃】 〜FIN〜
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