【第18話:裏切りと砕けた仮面と】

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 21:39:08.77 ID:4X+Bl2dTO
【18話:ジョルジュ】



バーボンハウス 艦長室


ショボンが一人、通信機を使い会話をしている


(´・ω・`)「拠点が……? そうか……。」

???『そちらの作戦に支障がでるといけない……、
しばらく伏せておいてくれ』

(´・ω・`)「はい……、では……」


通信を終えるとショボンはブリッジへ向かった。



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 21:41:26.27 ID:4X+Bl2dTO

雪原 崖縁付近


リーブラがホバリングしながら、崖下へ降下していく……。

コクピットには俺とヒート。


ノハ;゚听)「せーまーいー!」

(;'A`)「我慢しろよっ……」

ノハ;゚听)「もっと前寄って、前!」


ふぎゅっ


(*'A`)(後頭部にっ! 後頭部に小山がっ! 小山g )


リーブラがふらつき、崖側面にぶつかりそうになる。




5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 21:45:57.15 ID:4X+Bl2dTO


ゴッ


(;'A`)「ホギャッ!!」

頭頂部をヒートの肘が捉えた。


('A`)「何しやがる!?」

ノパ听)「気をしっかり持て! 一瞬の油断が命取り!」


通信機からはギコとツンの声


ξ゚听)ξ『そろそろ底に着くはずです』

(,,゚Д゚)『無茶はすんなよ』




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 21:51:20.85 ID:4X+Bl2dTO

崖底が見えてきた。



崖底に着き、適当な場所に着地する。

リーブラの胸部ハッチを開き、辺りを見渡す。

薄暗く、巨大な岩が多数転がっていて視界は良くない。

拳銃をホルスターに差し、機体外へと出る。


('A`)「とりあえず指示を待つかね……」

リーブラの脚部にもたれ掛かり、拳銃の弾倉内を確認する。


ノパ听)「ドクオー! 来てくれー!」

(;'A`)「って、もう動いてやがる……。何だぁ?」


拳銃をホルスターに戻し、ヒートの呼ぶ方へ向かう。




8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 21:55:34.72 ID:4X+Bl2dTO

ヒートの元へ行くと、


ノパ听)「これ」

所々損傷が見られる赤い機体が横たわっていた。


('A`)「これ?」

ノパ听)「これ!」
 _
( ゚∀゚)「これがどうかしたか?」

ん?


( 'д` )「誰?」
ノハ ゚д゚ )「誰!?」

いつの間にやら俺とヒートの横に、
腕組みをして立つ長身の男。

 _
(;゚∀゚)「そんな顔でこっち見んな……、
俺は、こいつのパイロットのジョルジュ様だ」



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 21:57:57.94 ID:4X+Bl2dTO

(;'A`)「なっ!?」

敵!?

慌てて拳銃に手をかけるが、ジョルジュに阻まれしまい、
拳銃は地へと落ちる。

 _
( ゚∀゚)「まぁ、落ち着けって」

地に落ちた拳銃を、誰も居ない方へ蹴飛す。


ノハ#゚听)「このっ!」

ヒートが飛びかからんと、こちらへ駆け出す。

 _
( ゚∀゚)「だから、落ち着けって」

ジョルジュは俺を盾にするように羽交い締めにし、
一歩下がり少し口元を緩ませる。



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:04:21.42 ID:4X+Bl2dTO

 _
( ゚∀゚)「とりあえず聞け、機体はこんなだし、食料も付きかけなんだ」

(;'A`)「とりあえず手を……」

 _
( ゚∀゚)「おぉ、すまん」

ジョルジュはあっさり俺を解放し、話を続ける。

 _
( ゚∀゚)「俺の部隊とも連絡が取れん、簡単に言うと……、
助けてくれって事だわ」


ノハ;゚听)「う〜ん、どうしようか……」

 _
( ゚∀゚)「とりあえず報告したらどうだ? 俺は上の奴と話をしたい」


('A`)「はぁ」



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:09:29.71 ID:4X+Bl2dTO

ギコに報告をすると、連れてきてくれと指示された。


ノハ;゚听)「……艦に、戻ろっか?」

(;'A`)「そうだな……」

ジョルジュをリーブラの手に乗せ、崖を上がっていく。

 _
(;゚∀゚)「さみぃwww超さみぃwww」

崖を上がっていく。


−−−



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:12:08.41 ID:4X+Bl2dTO

持ち物の検査等を済ませ、ジョルジュが艦内へ通される。
両手には手錠がかけられている。


バーボンハウス応接室


二人の男がテーブルを境に向かい合うように座っている。

カップに注がれた、コーヒーの蒸気がゆらゆらと揺れている。


(´・ω・`)「成る程ね……で、君の要求は何だね?」

 _
( ゚∀゚)「そうだな……」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:14:17.83 ID:4X+Bl2dTO

少し考える素振りをし、答える。

 _
( ゚∀゚)「機体修復、部隊との合流までの俺の保護だな」

(´・ω・`)「代価は?」

 _
( ゚∀゚)「代わりに俺の部隊の撤退と、こちらの情報の提供だ」


(´・ω・`)「ふむ……」

 _
( ゚∀゚)「文句は無いだろう?」


ウ〜ンと少し考え、答えた。

(´・ω・`)「承諾しよう……、君に空き部屋を用意する。
当然監視付きだけどね」



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:16:10.46 ID:4X+Bl2dTO

 _
( ゚∀゚)「監視役は女が良いねぇ、ボインの女が」

(´・ω・`)「残念だったね、監視は男だよ。
それに、この艦には貧乳しか……」


『ちっ……』

(;´・ω・`)「殺気……!」

 _
( ゚∀゚)「?」

(´・ω・`)「とりあえず、部屋に案内させるよ」

通信機を使い、数秒会話をする。

数分後、会議室の扉がノックされる。



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:17:19.91 ID:4X+Bl2dTO


(´・ω・`)「入ってくれ」

('A`)「失礼します……」

 _
( ゚∀゚)「こいつか?」

(´・ω・`)「じゃ、頼んだよ」

ショボンは会議室から出ていった。


−−−




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:27:47.03 ID:4X+Bl2dTO

バーボンハウス 通路


男が二人並んで通路を進んでいく。

('A`)「……」

なんで俺が……
 _
( ゚∀゚)「……」

ジョルジュは相変わらず気が抜けるようなニヤケ顔

('A`)「……」

あぁ、ダルい……
 _
( ゚∀゚)「お前、本当にこの艦の奴か?」
(;'A`)「?」

唐突に妙な事を言われ、ジョルジュを見やる。
 _
( ゚∀゚)「他の奴とは違うように見えてな……」

(;'A`)「……」

なんだこいつは……


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:29:38.84 ID:4X+Bl2dTO
 _
( ∀)「お前はこの艦の奴らが戦う理由知ってるか?」

(;'A`)「……」

 _
( ∀)「知らないのか……まぁ良い、早く部屋につれてけ」


その後は、二人無言で通路を進んでいった。




23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/08(金) 22:31:51.72 ID:4X+Bl2dTO


【第18話:ジョルジュ】 〜FIN〜





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