【第16話:熱血拳】
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:01:12.79 ID:2KEcKRgpO
- 【第16話:熱血拳】
Bキャンサーとスコーピオの腕が交錯し、互いの頭部の横を掠めていく。
ノハ;゚听)『くっ!!』
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( ゚∀゚)『へっ……、やるじゃねぇかよっ!』
スコーピオの腕を払いのけ、Bキャンサーは大きく後退する。
それを追うように追撃をかけるスコーピオ。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:03:19.50 ID:2KEcKRgpO
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( ゚∀゚)『さっきまでの威勢はどうしたよ?』
ガキン
直撃しなくとも掠るだけで装甲が削られていく。
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( ゚∀゚)『防ぐっ−−』
ガッシン
まさか、接近戦で押されるとは思わなかった。
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( ゚∀゚)『だけかっ!?』
ガッ
ノハ;゚听)『うわあああっ!!』
ズオッ
肩を掴まれて、そのまま大きく投げ飛ばされ、地面に叩きつけられる。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:06:49.54 ID:2KEcKRgpO
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ノハ;゚听)「くうぅ……、このままじゃ……、負ける……」
コクピットにぶら下げてある漆黒のロボットキーホルダーがキラリと輝く。
ノハ;゚听)「……ダイタス?」
……ダイタス
ノパ听)「おぉ、そうだっ!」
ヒートは操作パネルを忙しなくいじりだした。
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( ゚∀゚)『もうノビたのか? しかたねぇ……。
これで終わりにしてやるぜえええ!』
スコーピオはBキャンサーに向かって駆け出し、大きく跳躍した。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:12:40.10 ID:2KEcKRgpO
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ノハ#゚听)『今だあああ!! アクベンス解放っ!!』
Bキャンサーの右拳が青白く輝き出す。
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( ゚∀゚)『またかぁ? だが、それはもう見切ったぜえええっ!!』
スコーピオがどんどん近づいてくる。
ノハ#゚听)『エネルギー全開いいいっ!! うおおおおおお!!』
右拳の輝きが増していく。
そのまま大きく右腕を振りかぶる。
同時に右肘のジョイント部が緩く解放された。
ノハ#゚听)『燃ぉえろおおお! ひっさあああつっ! ヒィィィト! ナッコォォォ!!』
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:19:27.04 ID:2KEcKRgpO
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Bキャンサーの右腕を前へと突き出す。
同時に、篭手の後部に備え付けられた拳速加速用小型ブースターから
爆発するようにエネルギーが放出される。
肘から先が切り離され、高速でスコーピオへ撃ち出された。
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(; ゚∀゚)『うおっ、おおおおお!!?』
ゴガガガガガガガ
空中で回避が間に合わず、スコーピオの腹部へ直撃した。
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(; ゚∀゚)『ぐあああ!!』
赤い装甲の欠片をまき散らしながら吹き飛んでいく。
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(; ゚∀゚)『ぐうぅ……っ! この……、無茶苦茶なっ……、お前っ…………!』
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:24:30.01 ID:2KEcKRgpO
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そのままスコーピオは、谷底へと真っ逆さまに落ちていった……。
ノハ;゚听)『か、勝てたぁ……』
バシューン
Bキャンサーの各部装甲が解放され、蒸気が吹き出した。
そして、ヒートはレーダーに目を移す。
ノハ;゚听)『−−っ! ヤッベェェェ!!』
コクピットハッチを開き、絶叫する。
ノハ;゚Д゚)「ここっ、ドコどぅあああぁぁぁ!!!」
横殴りに雪が降りしきる中、ヒートの声が虚しく木霊した。
−−−
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:38:56.83 ID:2KEcKRgpO
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高速艦バクニュー ブリッジ
艦のレーダーからジョルジュの反応が消えた。
オペレッター「オワタ艦長ぅ〜。ジョルジュさんの反応が消えちゃいましたぁ〜」
\(^o^)/「うはwwwもう無理www作戦オワタwww」
オワタは悔しそうに、ブリッジの壁に拳を叩きつけた。
ティウンティウンティウン
オペレッター「どうしますか〜?」
\(^o^)/「どうにもなんないから戦闘部隊に撤退命令出してね〜」
オワタは肩を震わせながら指示を出す……。
\(^o^)/「戦闘部隊の収容が終わったら反応がキエタポイントに行って探索してみるんだよ〜」
オペレッター「了解しました〜」
−−−
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:47:34.07 ID:2KEcKRgpO
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その頃、バーボンハウス周辺では
兵A『撤退命令……?』
兵B『ジョルジュさんが……!?』
兵C『後少しの所で……』
兵D『仕方ない……、帰還するっ!』
敵部隊は突然煙幕を撒きだすと撤退を始めた。
(,,゚Д゚)『なんだぁ!?』
(;'A`)『敵が、離れていく……?』
タウラスはそうでもないが、リーブラの損傷が激しい。
あのまま戦っていれば、やられていたかもしれない……。
しかし、いくら何でも急すぎる。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:51:06.07 ID:2KEcKRgpO
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(;'A`)『ヒートの方も気になるな……』
ヒートに通信を入れてみた。
('A`)『ヒート、そっちはどうだ……?』
ザー……
(;'A`)『れっ?』
(;'A`)『おいっ! ヒートっ! ヒートォ!』
雑音だけが続く……。
すると、ギコから通信が入った。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 00:55:29.96 ID:2KEcKRgpO
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(,,゚Д゚)『悪天候で、距離が遠すぎると通信が通りにくいんだ……』
(;'A`)『探さないと!』
(,,゚Д゚)『こんな吹雪の中どうするってんだよ?
とにかく……、一端バーボンハウスに戻るぞ』
('A`)『了……解』
ヒート……、無事でいろよ……。
−−−
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 01:02:16.51 ID:2KEcKRgpO
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谷底
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( ゚∀゚)「おー、結構落ちたなぁ。」
数秒上を見上げた後、前に視線を移すと、深くため息を吐いた。
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( ゚∀゚)「しかし、これはひどい……」
目の前には、所々装甲が剥がれ、フレームを露出させたスコーピオだ横たわっている。
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( ゚∀゚)「この損傷だと、ナノマシンだけの修復じゃ
動けるまでかなり時間がかかるなぁ……」
手頃な岩に腰掛け、上着のポケットからタバコを取り出し口にくわえた。
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( ゚∀゚)「それにしても……」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 01:04:10.02 ID:2KEcKRgpO
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( ゚∀゚)「青い機体の戦い方……、今考えるとヒートの癖がよく出てたような……」
タバコに火を近づける……
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(; ゚∀゚)「うぉっ」
先とフィルターが逆向きになっていた。
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( ゚∀゚)「まぁ、待ってみるか……」
立ち上がり、再びタバコに火をつけた。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/23(水) 01:04:58.33 ID:2KEcKRgpO
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【第16話:熱血拳】 〜FIN〜
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