【第2話:白き巨人】
- 1 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 17:48:30.05 ID:OuOQjedp0
- 【第2話:白き巨人】
薄暗い通路を一筋の光が駆け抜ける。
('A`)「くおぉぉぉ」
遺跡内は凹凸が激しく、バイクが激しく揺さぶられる。
ガソリンも尽きかけている。
バイクで逃げ続けるのも限界だろう。
隠れられるような場所に出るまで保ってくれるといいが・・・・・
- 5 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 18:02:00.37 ID:OuOQjedp0
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しばらくすると広場に辿り着いた。
そこには小山ほどありそうな大きな祭壇があった
これほど巨大なものが遺跡内部にあるとは見当もつかなかった・・・・・・
儀式か、何かを祭る場所か?
周りから見つめられるような重圧感が漂う・・・・・・
不思議な雰囲気がする・・・・・・
祭壇を見上げていると微かだが、鋼鉄の巨人の足音が聞こえてきた。
俺は辺りを見渡し祭壇横にある石像の影に身を潜めた。
しばらくすると鋼鉄の巨人が広場に着いたようだ。
足音が複数聞こえる、仲間でも呼んだのだろうか・・・・・・
- 9 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 18:22:01.22 ID:OuOQjedp0
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(;'A`)「どうする・・・・・・、思ってたよりも来るのが早いぜ、どうする、どうする」
〜鋼鉄の巨人の操縦者達〜
A『生態センサーが反応してるから、この辺りだと思うよ・・・・・・、たぶん』
B『たぶんって名だよ?たぶんって?』
C『ってかよぅ、ガキ一人探すのにZIP3体も要るもんかよwwwいちいち呼びつけるなよバカwww』
A『だって、奴等の仲間だったらどうするのさ! 絶対助からないよ! 死ぬ死ぬ! 死んじゃうよ!
それより、今バカって言わなかった?』
B『奴等だったら3体でも死ぬだろ?』
C『そうだね! 道連れにする気かよバカ!』
A『またバカって言ったろ!? もう許さない! 殴り飛ばしてやる!!』
- 12 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 18:32:54.54 ID:OuOQjedp0
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B『ちょwwwマテwww俺じゃねーーーよwww Cだ! Cの野郎だ! うぉ、アッー!!』
ゴイン
鈍い金属音が広場に響き渡った。
三体の鋼鉄の巨人のうち1体が祭壇に背をぶつけた後
ドクオの眼前に倒れてきた。
('A`)「うおぉぉぉ!!」
衝撃でこけそうになった。
ふと前を見ると、鋼鉄の巨人。
('A`)「ウェーイ・・・・・・」
B『・・・・・・』
見 つ か っ た
- 22 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 18:59:20.17 ID:OuOQjedp0
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血の気が引いた。
脳内のドクオ達は大パニックだ。
とにかく逃げろ!身を隠せ!
エマージェンシー!エマージェンシー!
(;'A`)「うぉあああぁぁぁああぁあぁぁぁ!!」
俺は祭壇に出来た亀裂に潜り込んだ。
- 23 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 19:10:37.24 ID:OuOQjedp0
- A『祭壇少し崩れちゃったじゃないか・・・・・・、Bが悪いんだからな! 長官に言いつけてやるから!』
C『そーだそーだ! 言いつけてやるからな!』
B『Aが俺を殴り倒すからだろうが! Cはあとでフルボッコだ、覚えてやがれ!』
C『知らん! 忘れた! それより、さっきの奴が祭壇の亀裂に潜って行っちゃったよ?』
B『バっwwwwww』
C『崩して生き埋めにしちゃう』
B『それは駄目だ! これ以上被害が広がるとクビより首がヤバイ!!』
C『ドカーン! ドカーン!』
AB『ちょwwwおまwww』
- 24 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 19:32:48.99 ID:OuOQjedp0
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祭壇内に身を潜めたドクオは・・・・・・
('A`)「祭壇の中がこうなってたとわね・・・・・・」
祭壇の中は空洞になっていた。
だが、明かりが無く、かなり暗い。
('A`)「一時的に逃れることが出来たが、このままじゃ捕まるのも時間の問題だな・・・・・・」
祭壇の中をウロウロしていると何かが薄っすらと光っているのが見えた。
光の方へと進んでいくと、そこには大きな白い巨像が鎮座されていた。
('A`)「祭壇の中にこんなものがあったのか・・・・・・、でも何で隠すように内側にあるんだ?
まぁ、そんなことよりも今は、この状況を打開しなきゃな・・・・・・」
- 25 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 20:01:19.77 ID:OuOQjedp0
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突如祭壇内が地震のように揺れる、鋼鉄の巨人が祭壇を、叩きだしたようだ。
('A`)「な、なんだぁ!?」
頭を抱え込むようにしてその場でしゃがみこんだ。
何かが崩れる音がして、顔をあげた。
白い巨像の外殻が崩れて、外を覆っていた外郭よりも、真っ白で光沢を帯びた装甲が見えていた。
('A`)「――っ! ・・・・・・考える暇は無いわな。」
ドクオは、白い巨像によじ登った。
外郭がザラザラデコボコで上りやすかった。
('A`)「勢いで登っちまったが、この後どうするかねぇ・・・・・・」
白い巨像の胸部あたりを見つめた。
('A`)「・・・・・・触れると乗れる、とかじゃ無いよな?」
- 26 : ウルトラマン(岡山県):2007/04/16(月) 20:11:43.77 ID:OuOQjedp0
- そっと、巨像の装甲が露出した胸部に触れてみる。
すると観音開きに胸部装甲が開いた。
そこには、バイクのようなシート、沢山のパネルとレバーがあった。
(;'A`)「さすがに、後には引けないよな・・・・・・」
シートに跨ると、胸部装甲が閉じて周りのモニターや、操作パネルが光を灯しだした。
白い巨人が立ち上がる、残った外郭が崩れ落ちる。
(;'A`)「やれるのか・・・・・・? いや、やるんだ・・・・・・!!」
それと同じくして、鋼鉄の巨人が祭壇の壁を突き破り内部へ進行してきた。
手に汗が滲んでくる、額からは滝のように冷たい汗が流れてくる
【第2話:白き巨人】 〜FIN〜
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