( ^ω^)ブーンが世界から色を奪うようです

1 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:17:11.19 ID:TvE3a1Nm0
不思議な夢

今日も天気は良い。冬の寒空が一面に広がっている。風も冷たく、外を歩いている人々はみな、家路を急いでいるようにも見える。

平和な毎日・・その日々には大半の人々が満足している。仕事があって、帰れば家族が出迎えてくれる。そこには何不自由なことはなかった。

だが、少しだがその日々に満足出来ない者もいた。

「いらっしゃいませー」

ここはとあるコンビニ。そこに彼はいた。ぶよぶよな体を気だるそうに動かして、やる気なさそうに仕事をこなしている。

心なしかクルーの目は彼に対して冷たく見えた。


2 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/14(日) 19:17:34.81 ID:okWhuZ1Y0
と、ここでネタばらし!

3 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:17:56.83 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「・・あいつらは群れてなきゃ何も出来ない連中なんだお」

そのピザはクルーたちに聞こえない声で呟いた。どうやら自分以外の人間は完全に見下しているようだ。

( ^^ω)「内藤君、早く担当の仕事を終わらせてくれ。全くはかどってないじゃないか」

店長らしき人物が話し掛けた。

彼の名前は内藤ホライゾン。どこにでもいそうな20歳のピザフリーターだ。未だ、中二病が抜けきらない所があるらしい。

( ^ω^)「あ、はい。すいませんお・・」

( ^^ω)「全く・・何回目だい?君の代わりなんていくらでもいるからね。しっかりやってくれよ」


4 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:19:10.58 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)(・・くしゃ顔のクセに。さっさと死ねばいいんだお)

ブーンは心の中でそう思っていた。確かに誰でも注意されれば嫌な気分にはなるが、しっかり改善しようと努力する。だがブーンは違う。

注意された事が自分の気に食わない事ならば全く直そうとしない。ブーンはここのクルーも店長も嫌いだった。もちろんクルーはブーンのことを快く思っては居ない。

ブーンは外見も良くはなかった。それに性格も曲がっていた。なぜなら彼は小、中学校とずっと同じ奴からイジメを受け続けていたからだ。


5 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:21:09.50 ID:TvE3a1Nm0
話は小学校までさかのぼる。

<ヽ`∀´> 「内藤、なんでお前そんなに太ってるニダ?」

彼は生まれつき太りやすい体質だった。そのおかげでドンドン太っていった。

( ´∀`)「やーい、デブ!!」

(# ^ω^)「デブって言うなお!!」

思い切りそいつに殴りかかろうとする。だが動きが遅く簡単にかわされてしまう。

( ´∀`)「くやしかったら痩せてみるモナ!」

そのままどこかへ走り去ってしまったその二人。ブーンはその姿を悔しそうに見つめている。


6 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:22:46.47 ID:TvE3a1Nm0
( ;ω;)「・・・・・・・・・・」

幼き心はダメージを受けやすかった。暴力こそふられなかったものの、体のことは小学校を卒業して中学に入ってもずっと言われ続けていたブーン。

いつしかブーンは自分の体がコンプレックスになってしまった。

ようやく高校に入って、イジメからは解放された。好きな人も出来て告白した。だが、

ξ゚听)ξ「ごめんね、ブーン君はいい人だと思うんだけど、太ってる人は・・」

ここでも自分の体が災いして断られてしまった。

( ^ω^)「・・・・なんで太ってるだけでこんなにされなきゃいけないんだお」

ブーンの心はボロボロだった。太っているだけで虐げられて、恋愛すらまともにさせてもらえない。

何もかも無理だと諦め、素直だった性格もこの頃になるとすっかり曲がってしまった。大学にも行かず、結局就職も出来ずに今に至っている。


7 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:24:56.86 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「早くバイト終わらないかお。帰ってエロゲしたいお」

そうつぶやくと同時にコンビニの自動ドアが開く。

('A`) 「よお、ブーン。遊びにきたぜ」

彼の名前はドクオ。高校からのブーンの親友だ。境遇の似た二人はすぐに友達になった。

友達になってから彼等はいつも一緒に行動し、苦楽を共にしてきた仲だ。

( ^ω^)「おいすードクオ、もうバイト終わったのかお?」

('A`) 「おう、なんか今日は早めに上がっていいって言われてさ。ブーンもそろそろ終わるだろ?ちょっと立ち読みでもして待ってるよ」

( ^ω^)「わかったお。エロ本は立ち読みするなお」

('A`) 「サーセンwwwwwwwwwww」

8 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:26:28.21 ID:pO/ceVtN0
ハンドボールの作者か

支援

9 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:26:31.88 ID:TvE3a1Nm0
そういってドクオは読めるエロ本を探して、立ち読みし始めた。ハァハァいってるのでコンビニのクルーたちには嫌な目で見られた。

( ^ω^)「だから立ち読みして欲しくなかったんだお・・」

ブーンはため息を一つつくと、また残っている仕事を始めだした。そんな様子を見ていた店長は、

( ^^ω)(彼はきっと過去に何かあった人物だ。だから出来る限りは優しくしてあげたい・・)

店長は意外にブーンのことを分かっているようだった。だからあまり厳しくは注意しないし、クビにもしない。ドクオと話していてもあえて何も言わなかった。

だが、ブーン自身はその事には全く気が付いていなかったのだった。

時間も少したって、ブーンが上がる時刻になった。ブーンは店長にだるそうな感じに話しかける。

10 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:30:00.16 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「店長、もう上がってもいいですかお?」

( ^^ω)「ああ、いいよ。明日はもっと頑張ってくれ。期待してるよ」

ブーンは軽く会釈をして、待っててくれたドクオの方へ向かっていった。

('A`) 「フヒヒヒヒwwwwwあ、おせーよブーン」

( ^ω^)「ちょwwwwじゃあ早く帰ろうお」

二人はコンビニから出て、帰路につく。何気ない会話が繰り返されている。いつもの風景だ。


11 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:35:43.82 ID:TvE3a1Nm0
そして話は今日ブーンがやるのを楽しみにしていたエロゲの話になった。

( ^ω^)「あっ、ドクオ、今日貸してもらったエロゲに手出すお」

('A`) 「おっ、アレに手ぇ出すのか。あれは何か不思議な話で面白いぞ。何か主人公がな・・」

(; ^ω^)「その先は言うなお!!楽しみにしてるから!!」

('A`) 「サーセンwwwwwww」

しばらくその話で盛り上がる二人。そしてブーンはふと、おかしな事を思いつく。


12 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:37:13.59 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「ねぇ、ドクオ・・?」

('A`) 「なんだよ?」

( ^ω^)「世界から色を全て奪ってやりたいって思ったことあるかお?」

('A`) 「なんだよ、また例の中二病かよwwwww」

ドクオは笑いながらブーンに返事をする。だがブーンはその様子を気にせず、話し続ける。

( ^ω^)「ただ真っ白な世界・・一度いってみたいと思わないかお?」

('A`) 「おもわねーよwwwwwwなんだよ、変な話すんなよな」

ドクオに爆笑されたので、少し不愉快になったブーン。確かに自分でもそんな世界は無いと思っていたらしいが。

13 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:38:41.07 ID:oHIvDcROO
支援

14 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:40:23.41 ID:TvE3a1Nm0
それでも楽しそうな様子で二人は歩いていた。楽しい時間が過ぎるのは早いもので、先にドクオの家へと着いた。

('A`) 「じゃあな、ブーン。明日もバイト頑張れよな」

( ^ω^)「ドクオこそだお。それじゃあだお」

ドクオと別れてすぐに小走りになって、家へと急いだ。相当エロゲが楽しみらしい。それに母親の晩飯も。

( ^ω^)「ただいまだお!!」

J('ー`)し 「あら、お帰りブーン。今日もお疲れ様」

暖かくカーチャンが出迎えてくれた。ブーンの家は母子家庭だ。父はブーンが幼かった頃に交通事故で亡くなった。

だからブーンは父に関する記憶はあまり残ってはいなかった。


15 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:40:43.40 ID:9if5tuat0
期待age

16 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:41:23.00 ID:fKZtvrHI0
wktk

17 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:42:26.41 ID:TvE3a1Nm0
J('ー`)し 「今日のご飯はサーモンステーキだよ。冷める前に早く食べた方がいいわよ」

( ^ω^)「カーチャンの料理は冷めてもおいしいお!でも今食べるお」

ブーンは速攻で晩飯を食べて、急いで自分の部屋に向かっていった。

( ^ω^)「さーて、エロゲやる前に2チャン開くお」

ブーンのお気に入り掲示板「2チャンネル」

ここには沢山、テーマ別に話すとこがあり、なかでもブーンはニュー速VIPがお気に入りですっかり住民化していた。

( ^ω^)「今日もクソスレ乱立してるお・・・」


18 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:42:43.77 ID:hoH9SUzTO
お、結局この題でやることにしたのか

19 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:44:03.78 ID:P1JuSa+lO
wktk

20 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:45:13.48 ID:TvE3a1Nm0
ブーンはため息をついて、スレを見渡す。ふと、興味を引いたスレを見つけたブーン。

「世界中の色を消してみたいと思わないか?」

( ^ω^)「なんだお・・このスレ」

さっき自分が思いついたことが、にちゃんねるでスレとして立っている。

無性にそのスレが気になり、開いてみた。

「クソスレ立てんなボケ」

「中二病乙」

などなどそのスレには大したレスはされていなかった。期待した自分が思わず馬鹿馬鹿しくなったブーン。


21 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:47:02.31 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「・・仕方ないからレスしてやるお」

「僕は本当に色を消せる人間だお」

と、ありもしない事を書き込んでみて、そこの住人の様子を見てみることにした。少しして、

「ブーン乙」

これしかレスは帰ってこなかった。ブーンはがっかりした。

( ^ω^)「所詮こんなもんかお。もうエロゲやるお」

ブーンは2ちゃんをすぐに閉じて、ドクオにかしてもらったエロゲをはじめた。


22 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:49:33.81 ID:TvE3a1Nm0
だがブーンがこの書き込みをしてからこのスレが爆発的に伸びたのはブーンが2チャンネルを閉じた後だった。

そしてこのスレに気になる一言が書き込んであったこともブーンは知らない。

一方のブーンは呑気なもので、ドクオから借してもらったエロゲーをひたすら進めていた。だがこのゲームの出来がブーンは気に入らなかった。

( ^ω^)「この作品、昔も似たようなのがあったお」

と文句をいいつつもかれこれ二時間近くエロゲをやりこみ、ようやく濡れ場がきたと思って、ブーンは準備をした。

( ^ω^)「・・・何も興奮しないお。二時間やってこれかお」

またブーンはがっかりした。そのエロゲはブーンが満足できるほどのクオリティがなかったからだ。

23 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:50:10.40 ID:fEtH4TSqO
wkwksn

24 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:51:27.57 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「もういいお。寝るお」

ブーンはふて腐れてしまって、すぐにPCを閉じ、布団へもぐりこんだ。今日は全くいいことがなかったブーン。すぐに眠りについた。

自分がこれから恐ろしい夢に襲われる事も分からずに。

( ^ω^)「・・ここはどこだお?」

ブーンは夢の中にいた。そこに広がる世界は、ただ真っ黒な世界。回りを見回しても、全て真っ黒だ。

( ^ω^)「とりあえず歩いてみるかお・・」

こんな暗いところにいても仕方が無いと思ったブーンは歩き出した。暗くて前が全く見えなかったが、幸い周りに物がなかったのでスムーズに歩けた。

だが、いくら歩いても出口はおろか、明るい所さえ見つからなかった。

25 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:52:06.56 ID:9Kfbb9r70
wktk

26 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:53:44.11 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「なんなんだお、ここは・・」

夢にしてはなんだか自分の意識は、はっきりしている。なんだか、自力で出口を探さないと、この夢から目覚めることは出来ない気がした。

ブーンは恐ろしくなって、小走りで駆け出した。何かあてがあるわけじゃない。だが、静かに歩いてるだけじゃ恐くて仕方が無かった。

(; ^ω^)「ハアハアハア」

ブーンは今までこれだけ走った事はないと言うくらいに走った。ひたすら走った。

出口の無い暗闇を。だが非情にも、何も変化が無かった。暗闇は未だ、ブーンを飲み込もうと向かってくるようだった。

不安と恐怖に襲われた心が崩れるのはあまりにも早かった。ブーンはもう走れないと感じ、倒れそうになる。



27 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:55:54.17 ID:pFkklqfLO
wktk

28 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:56:11.34 ID:9if5tuat0
wkwkwkwkwktktk

29 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:56:35.37 ID:TvE3a1Nm0
 ^ω^)「もう・・ダメだお」

ゆっくりと暗闇の中に身を任せた。その時、自分の手が暗闇の所に触れたような気がした。だが今のブーンには何の意味も持たない。

( ^ω^)「ここで死ぬのかお。冗談じゃないお。まだセクロスしてないお・・」

ブーンは頭の中に、様々なことを思い浮かべた。自分のやり残して来た事を色々と。

あのエロゲまだやってないお。可愛い子とまだ付き合ってないお。などなど大した事ではなかったが。

( ^ω^)「・・・・・・・・・」

もう限界が近かったようで、静かに目を閉じようとした。だが、力を振り絞って、もう一度だけ目を開ける。そして自分の目の前を見てみた。

30 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:58:19.18 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「なんだお・・?」

ブーンがさっき触れた場所から、真っ暗だった所が真っ白な色に変わっていくのをブーンは発見する。

自分には何が起こってるのかは全く分からなかった。さすがに限界を感じたブーンは、目を閉じた。その時謎の声が聞こえてきた。

キーが高い。まるでアルト歌手のような透き通った女の声だった。

???「あなたに私の力をあげる・・どう使うかはあなた次第よ」

( ^ω^)「・・・・・・だれだお?」

???「ごめんね、誰かは言えないわ。あなたには私の力をあげる資格があるの。でも、使い方には気をつけて・・」

それだけ言い残して、その声は消える。その世界が白く、明るくなるのを感じた。

だがブーンの意識もそこで途切れてしまう。結局何が起きたのかを確認する事も出来ずに。

この力が後々のブーンを大きく左右するようになるとはまだ誰も知らない・・

不思議な夢 完

31 名前:閉鎖まであと 9日と 1時間 :2007/01/14(日) 19:59:03.78 ID:KIdJ35faO
(´・ω・`)「期待してるよ」





「……それと、もし書き疲れて来たら休憩がてら僕とや ら な い か ?」

32 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 19:59:42.74 ID:TvE3a1Nm0
一話はここまでです。二話は作成中です。出来れば今日投下する予定です。

総合でお題をいただき、これで書いてるのですが、作者の頭ではどう進めればいいのか苦戦・・

読んでくれた人、ありがとうございます。

33 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/14(日) 20:00:13.06 ID:rhT98A9v0
>>31
携帯は黙っとけ

34 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:00:26.40 ID:9if5tuat0
いやいやめっちゃ面白そうだよ。
期待してます

35 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:04:37.27 ID:RR3c+Doe0
wktk

36 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:05:07.84 ID:RKQc7nVr0
期待なんです><

37 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:05:40.35 ID:w7boAiDk0
wktk

38 名前:◆dolce/m1oQ :2007/01/14(日) 20:06:53.60 ID:4iLBw5P+0
期待保守

39 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:12:56.16 ID:v0kSCS5u0
期待!

40 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:15:32.55 ID:By8WOaps0
てっきり色を食らう蛇の話しかと思ってたけど全然違ったw

41 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:17:56.87 ID:hTzx/OuM0
これは小説なのか?
どう見ても台本だろ。

42 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:21:21.97 ID:RR3c+Doe0
>>41
どこかに『コレは小説です』って書いてあったっけ?

43 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:29:50.89 ID:JFYQLTKZO
このスレタイ…総合で書いた?

44 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:32:01.97 ID:T8OnWMNr0
> キーが高い。まるでアルト歌手のような透き通った女の声だった。

それを言うならソプラノだろう……
アルトは女性の低音だよ……

45 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 20:32:50.99 ID:TvE3a1Nm0
>>43

みたいですね。プロローグを書いただけだった作者さんからこのお題をいただきました。

総合の最初の方を見てもらえば流れが分かると思います。

46 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 20:34:08.84 ID:TvE3a1Nm0
>>44 

あ、やっぱソプラノだったんですね。音楽には詳しくないもんで、どっちか迷った挙句・・

アルトにしちゃいました。ソプラノに修正で。

47 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 20:42:19.54 ID:TvE3a1Nm0
色を消す能力

全国的に朝がやってきた。

(; ^ω^)「うわっ!!」

ようやく起きる事に成功したブーン。未だかつてあんなに現実じみた、恐ろしい夢は見たことがなかった。

(; ^ω^)「う、うぅ・・」

ただの夢だったはずなのに、つまずいた時に打った膝が痛い。何故か体にも疲れが残っている。

(; ^ω^)「なんだったんだお・・あの夢」

自分が跳ね起きる前に聞こえたあの声。

「あなたに私の力をあげる」

能力とは一体なんなのか。確か夢が覚める少し手前に真っ黒だった空間が真っ白になっていく現象を見たのは覚えている

48 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:42:56.41 ID:T8OnWMNr0
できればGoogleで調べてくれ……パソコンなんだから……

49 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 20:47:30.76 ID:TvE3a1Nm0
確か最初に白く変わったところは自分の手が触れた所だった。だがそれが「力」と関係あるのだろうか。

いくら考えた所でブーンには答えを出す事は出来なかった。

(; ^ω^)「・・とりあえず下にでもいくお」

ベットから降りようと、思い切り手をついたその時だった。

(; ^ω^)「!!!!」

ブーンが思い切り押したベットのその部分だけ、色を奪われ、真っ白になっていた。

もともと濃い青だったベットの色がいきなり自分が触っただけで白くなるなんてまずありえない話だ。

50 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 20:50:40.05 ID:TvE3a1Nm0
今、自分の身に何が起こっているのか。それを全く把握できずにいるブーン。

(; ^ω^)「僕の体・・一体どうしちゃったんだお」

考えたところで答えなんて出てくるはずも無いのに、ブーンはひたすら考えた。やっぱり答えなんて出てこない。

(; ^ω^)「あっ、そういえば昨日、にちゃんに不思議なスレがあったのを思い出したお。多分落ちてると思うけど、みてみるおかお」

ブーンは今の状態を何とか打開する為に、わずかな可能性にかけて、そのスレを探してみる事にした。

(; ^ω^)「えーと・・世界中の色を消してみたいと思わないか?っと・・」

エンターキーを恐る恐る押してみる。もしあのスレがなかったら、何も解決策なんて出てこない。

カチ。

51 名前:閉鎖まであと 9日と 0時間 :2007/01/14(日) 20:52:54.46 ID:4VaC6gHgO
ラクガキ王国かと思ったのに…

52 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 20:55:34.93 ID:TvE3a1Nm0
63、世界中の色を奪って見たいと思わないか?(650)

ブーンはその光景に唖然とした。自分が書き込む前は30となかったレスが一晩の間にこんなに伸びていたのだから。

しばらくブーンは呆然として、そのスレを開く事が出来なかった。

( ^ω^)「・・・はっ、早くヒントを探さなければいけないお」

ブーンはスレを覗いてみた。確か自分のレスは随分前の方。とりあえずそこらへんあたりから探してみることにした。

最初のレスは自分に対する悪口ばかりだった。

「ホントにそんなことできんのかよ?」

「根拠も無いのにそんなこというんじゃねーよ」

「超中二病乙」

( ^ω^)「・・まあ叩かれるのは目に見えてたお。こんなことどうでもいいお」

53 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 20:58:22.98 ID:TvE3a1Nm0
ブーンがタイピングしてる間にも、そのキーボードは元々黒かったのに、触る所だけドンドン白くなっている事にブーンは気がついちゃいない。

それだけ必死だった。

レスが320あたりに差し掛かった時、ブーンは気になる文章を発見する。

「まさか私とおんなじ力を持ってる人がいるなんてね」

( ^ω^)「これ・・文体は女だお。ちょっと特定してみるかお」

ブーンはPCのプロでもあった。その書き込みから相手のIPホストを確定する事くらい簡単だった。

三十分ほどしてブーンは落胆する。


54 名前:◇mss23ykubu :2007/01/14(日) 20:59:55.12 ID:ZFLbLUxu0
ハンド面白かった
また期待してま〜す(^ω^)

55 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:01:54.28 ID:TvE3a1Nm0
そんなことは絶対ありえないはずだった。PC、携帯からの書き込みなら、絶対にそれが無ければおかしい。

だが、それがないのだ。こんな現象が起こることなんて。ブーンはまだ自分が夢の中にいるんじゃないかと疑った。

( ^ω^)「し、仕方ないお。この人らしきレスを他にも探してみるんだお」

ブーンは細い目を更に細くして、画面をゆっくり動かした。絶対に見落としの無いように。

レスが500あたりに差し掛かる時、またIPの無い書き込みを発見した。おそらく彼女だ。

「いや、あなたは力なんて持ってないわね。欲しいのでしょう?その力が・・」

またブーンは驚愕した。何故わかったのか。いや、普通ならありえないと考えるはずなのだが。何故この人は真面目にブーンに話しかけるのか。


56 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:02:49.90 ID:TvE3a1Nm0
(; ^ω^)「IPが・・無い」

そんなことは絶対ありえないはずだった。PC、携帯からの書き込みなら、絶対にそれが無ければおかしい。

だが、それがないのだ。こんな現象が起こることなんて。ブーンはまだ自分が夢の中にいるんじゃないかと疑った。

( ^ω^)「し、仕方ないお。この人らしきレスを他にも探してみるんだお」

ブーンは細い目を更に細くして、画面をゆっくり動かした。絶対に見落としの無いように。

レスが500あたりに差し掛かる時、またIPの無い書き込みを発見した。おそらく彼女だ。

「いや、あなたは力なんて持ってないわね。欲しいのでしょう?その力が・・」

またブーンは驚愕した。何故わかったのか。いや、普通ならありえないと考えるはずなのだが。何故この人は真面目にブーンに話しかけるのか。


57 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:05:46.03 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「こいつ・・何者なんだお」

思わず言葉が口をついて出てしまう。その答えも見つかるはずは無い。

確かにドクオと一緒に話してるとき、こんな能力があったらいいなと思った。なぜ、この女はブーンの感情を読めたのだろうか。

また唖然としてしまうブーン。だが答えを探す為、この女のレスを追ってみる。

( ^ω^)「あった・・」

女のレスを発見するブーン。そのレスが書き込みされた時間はちょうどブーンが布団に入る時間だった。

「今日、あなたのところに行くわ。待っててね」

58 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:08:00.76 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「まさか・・こいつが僕の夢に出てきた女なのかお?」

どう考えてもありえない話だった。書き込みにIPすらない女が、自分の思い、行動をすべて把握し、夢に出てくるなんて。

あまりに非現実的、ありえない話。そして朝起きてみると自分が色を消す。

( ^ω^)「こいつは一体・・それに僕も。別の世界に来てしまったのかお。それともこれ自体夢・・?」

ブーンは試しに自分の頬をつねってみる。あまりにも痛い。まるで自分の力じゃないみたいに。

( ^ω^)「僕、こんなに力が強かったかお?」

59 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:09:58.95 ID:78WIeRV40
どうでもいいが(; ^ω^)より(;^ω^)の希ガス

60 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:11:17.88 ID:TvE3a1Nm0
自分自身にも疑問を覚えるブーン。その力を試してみることにした。とりあえずジャンプを破る事に挑戦してみる事にした。

( ^ω^)「フンッ!」

ビリッ。対して力を入れた気もしないのに、ジャンプはすぐに破れてしまった。

(;^ω^)「え・・ホントにどうしたんだお。僕」

また自分自身に疑問を持つ。今まで自分はろくに運動も筋トレもしてこなかったのに、恐ろしい力がついた。

しかも一日で。

( ^ω^)「もしやこの力は・・色を消す力を手に入れたからこうなったのかお?」

61 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:12:45.10 ID:BQLJ0uXp0
色が無くなると透明じゃないの?

62 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:13:01.33 ID:hTzx/OuM0
これは良い台本ですね^^

63 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:14:52.71 ID:TvE3a1Nm0
今その理由を説明するにはそれしか無い。

そしてキーボードの色まで落ちていることに今気がついたブーン。動揺のあまりキーボードを思い切り叩いていたせいで色が落ちてしまったようだ。

そこでブーンの頭の中にある疑問符が出てきた。

( ^ω^)(さっき布団をどかした時は色は落ちなかった・・でもベットを思い切り押した時は落ちていた・・)

その力の起こし方。未だにハッキリしない。少し考えていると、突然携帯が鳴り響く。メールのようだ。

ブーンは友達が少ない。携帯のメモリに登録されてる人も十件くらいしか居ない。しかもその中からこんな朝早くからメールを送ってくる人なんていなかった。

( ^ω^)「誰だお・・?」

さっきのスレを見て、自分の力を発動させた直後のメール。またブーンは不安に襲われていた。


64 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:15:12.09 ID:TvE3a1Nm0
意を決して、携帯を開いてみた。

「その力をどう使うもあなた次第・・世界中の色を消すのもよし。何もしないもよし。全てはあなた次第よ」

またあの女か。スレのカキコにIPが無かったように、今度は送り先が無かった。

(; ^ω^)「こいつ・・一体何者だお。名前はおろか、アドレスまで出してこないなんて・・」

この女の存在にブーンは改めて恐怖させられた。この事実、そして何が起こってるのかを知ってるのはこの女だけ。

( ^ω^)「教えてくれお!僕の体に何が起こったのか!!」

そう叫んでも帰ってくるのは静寂だけだった。

( ^ω^)「でも・・力の発動の仕方だけはわかったお。僕が力を込めて物を触れば、色が落ちる」

( ^ω^)「はぁ、この力を一体に何に使えばいいのか分からないお」


65 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:15:29.68 ID:TvE3a1Nm0
確かに昨日は思いつきでドクオに話した。でも実際、こんな力を手に入れるとは思っていなかったので、少し考えた。

色の無いこの世界・・それも見てみたいような気がする。まだ現実を受け入れることは出来てないが、どうせこの能力はすぐにはなくならないだろう。

なら、暇つぶしついでにここらへん一体の色を消してみようか。ブーンにはそんな考えも思い浮かんでいた。

( ^ω^)「このつまらない毎日を変えてみるのもいいかも知れないお」

自分の人生はとてもつまらないものだと思っていた。今までいじめられるばかりで、何ひとつ楽しいことなんて無かった。

イジメから自分を助けてくれなかった社会に対する報復もいいと思った。

今の自分の力があれば世界ごと変えることが出来るかもしれない、とも思った。

( ^ω^)「・・決めたお。僕はこの力を使って、世界ごと変えるお」

ブーンのこの決断は間違ったものなのかも知れなかった。

だが彼を止められる人間はいないのかもしれない。

ブーンは早速出かける準備をして、町へと向かっていった。

色を消す能力 完

66 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:16:18.93 ID:t0AbmRnD0
さぁ盛り上がってまいりました

67 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:16:34.57 ID:scTgVgnR0
期待

68 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:17:15.72 ID:TvE3a1Nm0
>>61 ここでは白という事にしています。透明だとちょっと・・という考えがあったんで。

三話もすぐ作成します。この話は3日以内に完結させることが出来ればいいと思っています。



69 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:19:04.36 ID:78WIeRV40
この人のハンドの初期しか見たことなかったんだが文章メチャクチャうまくなってるなw
前のは読めたもんじゃなかった

70 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:20:36.01 ID:YaOPeJzrO
wktk

71 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:22:47.55 ID:vVNsdt9o0
漏れの真っ黒な心を白くしてくれ…
続きをwktkしてるぞ

72 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:22:58.65 ID:ADnJkGEdO
これは期待

力強いのは良いけど体型はピザのままかな

73 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:29:54.31 ID:TvE3a1Nm0
もしやこの作品、使い方によってはグットエンドにもバットエンドにもなるのか・・

しっかり考えて作成しますね。

74 名前:閉鎖まであと 8日と 23時間 :2007/01/14(日) 21:42:54.35 ID:t0AbmRnD0
>>73
期待してます保守

75 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 21:49:43.83 ID:TvE3a1Nm0
まとめられるくらい面白い作品を目指して、頑張りたいと思います。

三話までは何とか今日に完成させたいと思います。

76 名前:閉鎖まであと 8日と 22時間 :2007/01/14(日) 22:06:25.07 ID:RKQc7nVr0


77 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:06:52.93 ID:TvE3a1Nm0
親友との対峙

( ^ω^)「そういえば今日バイトだお。でもこの能力があるとバイトの商品とかも色消しちゃいそうだから今日は休むお」

ブーンは店長に電話して休む事を伝える。これかたブーンは世界ごとかえるというのに、律儀なものだ。

でもどこへ行く事もちゃんと決めていなかったブーン。ここら辺の性格は力を手に入れても何も変わってはいなかった。

( ^ω^)「・・そういえば、前からそこへいくたんびに目がチカチカする通りがあったお。そこにいってみるかお」

ブーンが言ってるところは、この町で一番大きな商店街「ラウンジ街」

ここのデザインを作ったのは、いまや有名な荒巻スカルチノフ氏。


78 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:10:06.84 ID:TvE3a1Nm0
 / ,' 3

こんな顔をしている。どこかボーッしてる印象を漂わせるのだが、建築のデザインに関しては一流で、毎年依頼が凄まじいらしい。

 / ,' 3「芸術は爆発だ!!」

これが彼のキメ台詞になっていた。

ブーンは前から荒巻氏が嫌いだった。このデザインはどうしてもブーンには合わなかったらしい。

だからこの能力を手にした瞬間から、あそこへ行こうと決めていたらしい。

79 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:11:33.45 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「あそこの色を全部抜き取ってやるお・・」

この言葉からブーンは前からどれだけあのデザインが嫌いだったのか受け止められる。言葉に憎悪が混じっていた。

( ^ω^)「さあ、早くいくお・・」

ブーンは足を急がせた。今日はどれだけ自分の気に食わない色を抜けるか分からない。

よく考えた末に、絶対一日では全ての色を抜くのは無理だから、まずは自分の気に食わないものから消していく事にしたらしい。

自分の愛車、デラベッピンwww一号(原付)に乗り、ラウンジ街へと向かうブーン。

その後ろ姿を謎の男が見ていたことに気がつかずに。

???「ブーンも俺と似たような能力を手に入れたのか。何となく雰囲気で分かった。あいつを止めなくちゃな」


80 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:17:05.26 ID:TvE3a1Nm0
その声はとても渋い、いい声だった。その男はブーンに分からないように、ゆっくりとその姿を尾行していった。

十分後、無事に到着したブーン。周りを見渡すと、まためまいがした。これが初めてではない。

小さな頃に一度来て以来、毎回毎回この景色を見るとめまいがするようになってしまった。

( ^ω^)「ったく・・相変わらずチカチカしてるお。でもそれも今日で終わりだお」

入り口にあった、黄色の門にゆっくりと向かう。その門はこれから何が起こるかなんて分かりもしないだろう。

そして周りの人間にも。

( ^ω^)「それじゃ、やってみるかお。まだ力の加減はよく分からないけれど・・」

まだ少しためらいがあるのか、なかなか柱に触れないブーン。

そこへさっきの男も到着した。その男はまるで映画に出てきそうなスーツを着て、偵察を行っている。

81 名前:閉鎖まであと 8日と 22時間 :2007/01/14(日) 22:18:58.39 ID:sGfT1s6z0
wktk

82 名前:閉鎖まであと 8日と 22時間 :2007/01/14(日) 22:23:00.39 ID:eFhgDbDEO
wkwktktk

83 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:23:27.90 ID:TvE3a1Nm0
???「ブーンが色を消してその場を去ったら・・すぐに行動を始めないと間に合わなくなる」

静かにそう呟く。俺と似た能力。とさっき発言しているのならば、きっとこの男にも同じような能力があることは間違いないだろう。

と、ついにブーンが動き出した。

( ^ω^)「・・・・・・・・」

無言でゆっくり、ゆっくりと自分の指をその柱に付けていく。まだ色は消えてはいない。

( ^ω^)「このくらいじゃ色は落ちないみたいだお」

もう少し腕に力を込めてみるブーン。だが色はまだ落ちない。

( ^ω^)「・・・?なんで消えないのかお?キーボードを叩いたときはこのくらいの力で消えたのに・・」


84 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:27:50.78 ID:TvE3a1Nm0
ものの大きさが違うからなのか?ブーンはそう思ってもっと力を込めてみた。手の平ごと柱に当てて、押すような感じに。

(#^ω^)「なんでだお!!これだけ力込めてもなんで消えないんだお!!」

それでも色は落ちない。ブーンが朝見たものは幻だったのろうか。

少し時間が立っても色が落ちてくれない柱についにイライラしだし、思い切り柱をぶん殴るブーン。

(#^ω^)「おりゃ!!」

ビキッ!!!その柱に亀裂が走った。

次の瞬間・・

85 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:31:08.50 ID:TvE3a1Nm0
(;^ω^)「・・・・・・・」

その柱は一秒もしないうちに、真っ白になっていた。まさにあっという間だった。

( ^ω^)「力を入れすぎたのかお・・次からは力の加減に気をつけるお」

色を消せたのはいいが、門にヒビを入れてしまったことに関しては深く反省するブーン。

( ^ω^)「さあ、次のところに行くお」

通行人は唖然としていた。何故かあの印象的なあの黄色の門の色がいきなり抜けて白くなったのだから。


86 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:31:45.46 ID:TvE3a1Nm0
???「ブーン!やってくれたな・・すぐに色を戻さないと」

スーツの男がその柱へ向かっていき、すぐに殴る。

ビキビキッ!!!ますますヒビが入ってしまった門。だが次の瞬間、一瞬で色が元に戻っていた。

通行人「・・・・・・」

思わず言葉を失ってしまった。通行人達。目の前で起こっていることが現実なのかどうか目をこすっていた。


87 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:36:07.47 ID:TvE3a1Nm0
その間にもブーンはドンドン商店街の中へ向かい、気に入らない色は全て抜いていった。

( ^ω^)「こんなセンスの悪い色いらないお」

( ^ω^)「派手すぎなんだお」

どうやらブーンはこれで力加減を覚えたみたいで、大きい物や小さい物の色を瞬時に抜いていった。

いつも思い切りやればすぐに色が消えるという訳ではなく、サイズにあった力加減が重要なようだ。

だが、ブーンが色を抜いていくそのたびに、謎の男が現れ、その色を元に戻していく。

???「ったく・・久しぶりに見たと思ったらこれだもんな。ブーン、世界の色ごと奪おうとでもしてるのか?」


88 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:38:31.40 ID:TvE3a1Nm0
内藤のことをブーンと呼ぶこの男。

そもそもブーンというあだ名は小学生の頃からずっといわれ続けている謎のあだ名である。

どうついたのか由来が分からないが、このあだ名を知っているという人物だという事は、ある程度ブーンのことを知っている人物である事は間違いない。

そしてその口から悪口が聞かれない所から、ある程度仲の良い人間と考えていい。

???「まあいい。それを阻止するのは俺の役目だからな。ブーン、そう簡単にお前の思い通りにはさせない。色の無い世界は味気ないんでね」

それだけ言い残して、またブーンの後を追跡する謎の男。

そもそも何故こんな現象が二人に、しかも同じ日に起こったのだろうか。それも謎に包まれたままだ。


89 名前:閉鎖まであと 8日と 22時間 :2007/01/14(日) 22:39:00.15 ID:sOePpQ1D0
意識してないかもしれないけど、視点が結構ごちゃごちゃだぞ
三人称視点で地の文を書いているかと思えば、いつのまにか一人称視点になってたり
最初のうちはよくあることだけどさ

その辺気をつけてみたらどうかね
シナリオは良いと思うから

90 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:44:35.50 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「ふーっ、だいぶこの商店街の気に食わない色を消したお」

ブーンは色を消すのに夢中で、後ろなんて全く振り向いてはいなかった。消したはずの色が戻っている事なんて気がつかずに。

少し休憩をはさみ、またブーンは商店街の色を奪っていく。あんなに華やかな商店街があっという間に白くなっていく。

だがそれも少しだけで、ドンドン色は戻っていく。あの謎の男の仕業で。

ブーンは未だ、それには気がつかない。謎の男はブーンの能力に気が付いたというのに、何故ブーンはその男に気が付かないのか。

それは天性の生まれもった性格に原因があった。

ブーンは昔から注意力散漫で、一人でいる時はよっぽどの事を感じなければ気が付く事も無い。

それが災いして、その男の存在にも気が付かないのだ。

91 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:45:15.43 ID:TvE3a1Nm0
ようやく商店街を抜けたブーン。自分の気に食わない色は全て消したと思い込んでいる。

( ^ω^)「ちょっと疲れたお。この能力を発動するたんびに少しずつ疲れてる気がするお」

ブーンは自分の体力を計算に入れていなかった。当然能力を発動させるたびに体力は奪われる。

朝、自分の力を確認した時は、凄まじい力があったということだけに目を奪われ、自分の体力までには気がいかなかった。

確かに力が上がったことによって、体力は上がっていた。だが、この能力を発動させるには結構な体力を要する。

おそらく今日、ブーンが色を抜ける建物は、商店街三つ分くらいだろう。ブーンにはまだそれだけの体力しかない。

充分といえば充分なのだが、世界中の色を奪おうとしているブーンにとっては、足りない。足り無すぎる。


92 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:49:48.95 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「ふぅ、まあいいお。時間が限られてるお。次はあの派手なビルが沢山あるとこにでも向かうかお。

次にブーンが行こうとしようとしているところ。そこは「ニー速市」

ニー速市はここ最近発達しだし、企業が沢山そこに拠点を作り始めた。

沢山のビルが立ち並ぶ。ただビルが建っているだけならば、何も問題はないのだが、

何故かあそこのビルは派手な物が多い。赤、青、緑・・学校の運動会の色に出てきそうなものばかりだ。

そんなに派手なビルが沢山あるのはなんでなのか?どうやらそこの社長達は派手者好きばかりでそれぞれがビルのデザインで競っていたからだとか。

一度ブーンはドクオと一緒にそこまで出かけた事があった。


93 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:51:51.86 ID:TvE3a1Nm0
(;^ω^)「うおっまぶし、なんだおこのビル達は」

('A`) 「なんか最近たったらしーぜ。派手なビルだよな」

(;^ω^)「・・・・・・・」

('A`) 「どーした?」

(;^ω^)「い、いや・・なんでもないお」

(;^ω^)(明らかに不快感を覚えたお。こんなもの建ててる暇あるんなら他のことに金かけろお)

思わずブーンはその言葉が口に出てしまいそうになった。だが隣にはドクオがいる。

ドクオを不快にさせてはいけないと思い、愚痴は心の中にしまったおいたみたいだ。

94 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 22:57:46.07 ID:TvE3a1Nm0
よく考えてみるとブーンが色を消す能力を欲していたというのはあながち冗談では無かったのかもしれない。

自分でも知らず知らずの内に目障りな色が増えたせいで、そういう力が欲しいと無意識に思っていたのかもしれない。

その願いが強くなり、昨日の夢に出てきた女。

ブーンは能力を与えられたという形になってはいるものの、本当は自分の潜在能力を引き出しただけとも考えられるかもしれない。

なんにせよ、いきなりこの力を手に入れた原因はまだ何も分かっていない。

( ^ω^)「さあ、力が残っている内にさっさと消すかお」

だいぶ手馴れてきたようだ。だが、ビルほどの大きさの物をどうやって消すのだろうか?

95 名前:閉鎖まであと 8日と 22時間 :2007/01/14(日) 22:59:59.26 ID:RoCyqyVKO
頑張れ!!

96 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:02:17.20 ID:TvE3a1Nm0
( ^ω^)「ふおおおおお・・」

どうやら力を溜めてるようだ。さすがにさっきの門みたいに一発殴れば消えるような建物ではない。

だがどうするつもりなのか。いくら力を溜めただけでも、殴るだけではせいぜい色は抜けても半分ほどだろう。

ブーンにはブーンなりの考えがあるのだろうが、これでは無謀すぎるだろう。

と、ブーンが動きだした。ゆっくりとビルに向かう。

( ^ω^)「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

そこら中一体に響き渡るその声。そしてビルを思い切りたたき出した。叩いた場所にはドンドンダメージを受けていく。

97 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:02:37.31 ID:TvE3a1Nm0
少しずつ白に変わっていくビル。ブーンはその勢いを保ったままずっと殴り続けた。

数分後、そこには真っ白になったビルが目の前にあった。

(;^ω^)「はぁ・・はぁ・・はぁ・・ビルの色を抜くのはしんどいんだお」

まだまだブーンの体力ではビルの色を抜くには時間がかかった。

だがこれでも凄まじいほどの進化を遂げているのだ。

今日起きた時の能力の威力はまだビルの色を消せるほどは備わっていなかった。

それがただ商店街の色を抜いただけで、ビルの色を抜けるようになるほど成長したのだ。

しかもある程度疲れている状態なのにも関わらずだ。この男、実は凄まじい成長能力を持っているのかもしれない。

あまりにも疲れたブーンは一度休憩する事にした。ビルに背中をつけて、ノンビリと座っていた。


98 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:02:58.64 ID:TvE3a1Nm0
ドンッ!!!!凄まじい衝撃が自分の反対側から襲ってきた。

(;^ω^)「うおっ!!」

思わずその衝撃で前へこけてしまった。もう一度ビルを見てみると・・

(;^ω^)「なっ・・・」

一度色を抜いたはずのビルは元通りにの色を取り戻していた。

???「そんなにノンビリしているからだぜ?ブーン」

後ろから聞き覚えのある声がした。思わず後ろを振り返った。

(;^ω^)「ど・・ドクオ!?」

スーツに身を包んだ男。それはドクオだった。

('A`) 「あんまりぶっ飛んだことしちゃダメだぜ?ブーン」

今、正反対の能力を持った者。親友同士が対峙する。

親友との対峙 完

99 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:04:13.83 ID:TvE3a1Nm0
三話はこれで終わりです。

意外に長引くかもな・・八話くらいまで。

四話も今から書き溜めしますが、今日には間に合わないっぽいです。落ちないのを願うばかりか・・

100 名前:閉鎖まであと 8日と 21時間 :2007/01/14(日) 23:04:15.04 ID:vVNsdt9o0
ドクオSUGEEEE

101 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:09:33.73 ID:TvE3a1Nm0
ああそうか・・閉鎖まで時間もないのか。

この作品はなんとしても閉鎖前までには完結させます。

意外に長引きそうな予感がしてきたので頑張ります。


102 名前:閉鎖まであと 8日と 21時間 :2007/01/14(日) 23:12:07.99 ID:YaOPeJzrO
いざとなったら避難所で投下してくださればおk

103 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:14:31.58 ID:TvE3a1Nm0
了解です!ハンドの時みたいに避難所にも一応投下しておきます

出来る限り、早めに完結させます。

104 名前:閉鎖まであと 8日と 21時間 :2007/01/14(日) 23:16:09.09 ID:Qa+fkVrDO
改行しすぎて、逆によみにくい気がするんだぜ?

地の分は改行せず、まとめてみたらどう?

105 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:17:49.28 ID:TvE3a1Nm0
>>104 了解です!次の投下から意識してみます。アドバイスどうもです。

まだまだ足りない所が沢山あるので、何か見つけたらレスしてもらえるとホントに助かります。

106 名前:閉鎖まであと 8日と 21時間 :2007/01/14(日) 23:18:56.88 ID:m7iykc+b0
ああ、ハンドの作者だったのか。酉よくみてなかったからわからんかった

107 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:21:04.15 ID:TvE3a1Nm0
>>106

一応トリはつけたままにしています。でも前作とは全くの別物なのであんまり気にしないでもらえると助かります。
今のは自分でばらしたようなものですが・・すいません。

108 名前:閉鎖まであと 8日と 21時間 :2007/01/14(日) 23:22:14.24 ID:+zKfSiqB0
おまいらにイイもの見せてやる(携帯のヤシも)
http://sv2.st-kamomo.com/loader/dat/file14282.69883.htm

109 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:27:11.22 ID:TvE3a1Nm0
とりあえず四話は限界まで眠くなるまで書いて、終わったとこまで投下予定です。

110 名前:閉鎖まであと 8日と 21時間 :2007/01/14(日) 23:43:11.61 ID:m7iykc+b0
素直に寝ろよwwww

111 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:45:15.35 ID:TvE3a1Nm0
>>110

いえ、そこは耐えますw
今日はいつもの倍頑張るつもりなので・・

112 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:45:54.14 ID:TvE3a1Nm0
直接対決

( ^ω^)「ドクオ・・何故君が僕の能力と逆の能力をもっているんだお?」

最初にそこが気になったブーン。こんな現象なんて、自分以外には絶対に起こらないと思っていたからだ。

('A`) 「大体お前と同じだろうと思うけど、話してやるよ」

それは昨日の夜、起こったことだった。そこはブーンと変わらない。
ドクオもまたお気に入りのサイト「にちゃんねる」のニュー速VIPを覗いていた。

('A`) 「全くよぉ・・クソスレしかねーじゃんか」

思ってる事は大体ブーンと同じみたいだ。

113 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:47:55.66 ID:TvE3a1Nm0
('A`) 「ん?なんだこのスレ。ブーンが立てたのか?」

そう、このスレは「世界中の色を消してみたいと思わないか?」だ。
ドクオはブーンが言った事が何故か頭から離れずにいたみたいで、つい気になって開いてみた。

内容はやはり訳のわからないレスばかり。その時、ブーンが書き込んだレスを見たのだ。
「僕は本当に色を消せる人間だお」

('A`) 「これ、ブーンが書き込んだのかもな」

ドクオは勘がかなり鋭い。この勘も見事にあたっていた。


114 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/14(日) 23:54:08.07 ID:TvE3a1Nm0
('A`) 「まぁいい。俺は少しロムってるかな」

ずっとドクオはロムっていた。ブーンが気にした例の女の書き込みも対して気にもせずに。

('A`) 「すげー言われ様だな・・ブーンかも知れない奴。俺は色がある世界の方が好きだけどな」

('A`) 「まあ、俺もなんか書き込んどいてやるかなw」

カタカタカタ・・

「まあ、もしお前がホントに色を消す能力を持ってるなら俺は色を元に戻す能力が欲しいけどなw」

それだけ書き込んでドクオはPCをシャットダウンして、すぐに眠りについた。
そしてドクオもまたおかしな夢を見ることになる。

115 名前:閉鎖まであと 8日と 21時間 :2007/01/14(日) 23:57:09.22 ID:yvYQcjq20
寝る前支援

116 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 00:00:44.16 ID:A3Q6JkSD0
('A`) 「ここは・・」

ドクオの目の前に広がったのは真っ白な世界だった。まだ誰も手を加えていない綺麗な白・・思わず自分で色を入れたくなるくらい・・

('A`) 「まあそんなことはどうでもいいや。早くこの夢から抜け出す方法を探すとしようか」

ブーンと違う、真っ白な世界に飛ばされたからなのかドクオはいたって冷静だった。
しばらくのんびり歩き続ける。だがブーンと同じように出口はなかなか見つかる事がない。

('A`) 「ふぅ、ちょっと疲れたな。休憩でもしようかな」

ドクオはその自分の足が地にさえついていないような気もするその世界で腰をおろす事にした。
何故ドクオはここまで落ち着いていられるのか。彼はブーンと正反対の性格をしている。
常に冷静沈着で、あまり慌てることが無い。
その性格は昔から変わらなかった。部活や勉強でも普通の人なら絶対に気が付かない事に簡単に気がついたり、
どんなにピンチでも常に姿勢を崩さなかった。このときもそうだ。どちらの夢に飛ばされてたとしても慌てていたブーンとは違った。

('A`) 「・・あれ?もしかして俺、落ちてるのかな?」

なんだが座りだしてから、自分の景色がドンドン下に向かっているような気がしてならないようだ。

117 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 00:07:00.78 ID:A3Q6JkSD0
('A`) 「・・あれ?もしかして俺、落ちてるのかな?」

なんだが座りだしてから、自分の景色がドンドン下に向かっているような気がしてならないようだ。

('A`) 「マズイな・・上がり直さないと、下に見えるわずかな暗闇に引き込まれるような気がする」

この暗闇の中にはブーンがいたかもしれない。なぜならこの二人の夢はリンクしていたからだ。
ブーンはドクオが見た、その暗闇を最後の最後で真っ白な空間に変えて見せたのだ。

('A`) 「よっと・・」

ドクオはとりあえず立ってみることにした。だが落ちるスピードはさっきと全く変わらない。

(;'A`) 「あ・・あれ?」

さすがのドクオも少し焦り始めた。なぜならあの暗闇に吸い込まれたら死ぬと思うくらい恐ろしい空間に見えたからだ。


118 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 00:15:03.41 ID:A3Q6JkSD0
(;'A`) 「くそぉ・・あそこには落ちたくない」

ドクオも必死になってきた。なんとかしようととりあえず動いてはみるものの、落ちるスピードはなんらかわりを見せない。

(;'A`) 「なんとかしないとな・・」

そう思うと同時にドクオの頭の中にはブーンの声の主とは違う女の声がした。

「この状況を打破する能力が欲しいか・・?」

その女の声は知的な女性をイメージさせるような落ち着いた声だ。


119 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 00:19:48.23 ID:A3Q6JkSD0
(;'A`) 「あ、ああ!!もちろん!!」

あの暗闇に入らないようにするにはそう言うしかない。そう感じてドクオは言う。そしてその女は答える。

「もう君の体の中にその能力は備わっている。真っ白な色を自分の変えたい色にするんだ」

そう女が言ってる間にも落下スピードはドンドン速さを増してきていた。

(;'A`) 「俺の変えたい色に・・?えーと、俺が好きな色は・・青だ」

そう言って真っ白な空間へ手を伸ばす。するとその空間は鮮やかな青へと姿を変えていった。

「これが君の能力だ。生かすも殺すも自分次第・・気をつけるんだな」

「ああ、それと君の親友がこれと逆の能力を持っている。多分彼はその力を間違った方向へと使うはず。
彼を止めるんだ。私はその為に君には強い能力、そして君自身の潜在能力を引き出しておいた。
頼んだぞ・・」

120 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 00:27:57.99 ID:A3Q6JkSD0
そう女は言うと、それ以降その声が聞こえなくなる。
それと同時に、ドクオもその恐ろしい夢から目を覚ます。目を覚ます直前にあの暗闇が白く変わっていたような気がした。
それがブーンのおこなったこと。すなわち色を抜く能力だったわけだ。

('A`) 「それからは自分の力を確かめ、ブーンを偵察していた・・そんなところさ」

ドクオにも同じ現象が起きていたことに驚愕したブーン。だが逆に何故か安心感もあった。
親友が自分と同じような能力を持っていたことから来る物だろう。
だがそれは親友との戦いも意味している。ブーンはまだその意味に気が付かない。

('A`) 「ブーン、お前がこの能力を使ってしたいと思っていたことはなんだ?」

( ^ω^)「世界中の色を抜く事だお。色の無い世界も楽しいかもしれないお」

('A`) 「俺はその逆だ。この言葉が意味する理由がわかるか?」

( ^ω^)「・・・・?」

('A`) 「俺はお前を力ずくでも止めないといけないってことだよ」

121 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 00:29:07.42 ID:A3Q6JkSD0
もうダメだ・・今日はここまでにしておきます。

続きは明日投下する予定ですが、塾があるため、若干遅れるかもしれません。

ここまで読んでくれた人、感謝します!

122 名前:閉鎖まであと 8日と 20時間 :2007/01/15(月) 00:33:40.71 ID:+pd0rSop0


123 名前:閉鎖まであと 8日と 20時間 :2007/01/15(月) 00:36:02.14 ID:9NRYn+mj0
おちゅ

124 名前:閉鎖まであと 8日と 20時間 :2007/01/15(月) 00:49:36.37 ID:myFwTONgO
乙!!

125 名前:閉鎖まであと 8日と 20時間 :2007/01/15(月) 00:55:35.11 ID:pAP10HPK0
楽しませてもらいました。乙です!!

126 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 00:58:11.09 ID:XVONooIoO
明日まで残ってることを願います。

今見返してみるとやっぱりまだまだだなぁと感じます。

明日には少しでもよくできるようにするつもりです。

127 名前:閉鎖まであと 8日と 19時間 :2007/01/15(月) 01:17:48.44 ID:pAP10HPK0
ほしゅ・・・・っと

128 名前:閉鎖まであと 8日と 19時間 :2007/01/15(月) 01:35:42.63 ID:5hkPhzbLO


129 名前:閉鎖まであと 8日と 19時間 :2007/01/15(月) 01:52:53.09 ID:pAP10HPK0
捕手

130 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 02:00:47.78 ID:XVONooIoO
さて寝る前に。

乙や保守ありがとうございます。

保守してくれる人、無理せず体に気をつけてください。
明日は月曜日なので・・

131 名前:閉鎖まであと 8日と 18時間 :2007/01/15(月) 02:15:09.05 ID:pAP10HPK0
ほしゅしゅしゅsy

132 名前:閉鎖まであと 8日と 18時間 :2007/01/15(月) 02:19:03.26 ID:Q1WzjKO00


133 名前:閉鎖まであと 8日と 18時間 :2007/01/15(月) 02:22:54.00 ID:cPXfbEZz0
作者がんばりすぎwwww

134 名前:閉鎖まであと 8日と 18時間 :2007/01/15(月) 02:44:52.05 ID:pAP10HPK0
寝る前に最後の保守

135 名前:閉鎖まであと 8日と 17時間 :2007/01/15(月) 03:54:11.61 ID:jG+rek9v0
保守

136 名前:閉鎖まであと 8日と 16時間 :2007/01/15(月) 04:58:29.87 ID:Q1WzjKO00


137 名前:閉鎖まであと 8日と 15時間 :2007/01/15(月) 05:17:04.98 ID:K3QYLUMQ0
守ってみせる!

138 名前:閉鎖まであと 8日と 14時間 :2007/01/15(月) 06:11:29.10 ID:cPXfbEZz0
そんなに気張らんでも良スレは落ちねぇんだよww

139 名前:閉鎖まであと 8日と 13時間 :2007/01/15(月) 07:23:24.18 ID:cA3hLM4t0


140 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 07:59:27.81 ID:XVONooIoO
学校行く前に・・っと

141 名前:閉鎖まであと 8日と 12時間 :2007/01/15(月) 08:42:00.78 ID:dg6sPap+0


142 名前:閉鎖まであと 8日と 11時間 :2007/01/15(月) 09:44:58.74 ID:Q1WzjKO00


143 名前:閉鎖まであと 8日と 10時間 :2007/01/15(月) 10:32:00.35 ID:9sW/4TqB0
落とさせるとでも思ったか?

144 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 11:18:48.35 ID:XVONooIoO
体育前保守

145 名前:閉鎖まであと 8日と 8時間 :2007/01/15(月) 12:17:54.36 ID:Q1WzjKO00


146 名前:閉鎖まであと 8日と 8時間 :2007/01/15(月) 12:56:06.31 ID:+2fWPJEEO


147 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 13:01:20.98 ID:XVONooIoO
ドクオとは親友だ。絶対に拳を交えたくはない。

(;^ω^)「いくら正反対の能力を持ったとしてもドクオとは戦いたくないお」
ブーンは感じていた。ドクオが自分よりも強大な能力を持っていることに。
どうやら潜在能力と強大な力を貰ったことは嘘ではないらしい。
確かに親友と戦う事はできないという気持ちはあった。

同時に考えたのは今の自分では勝つ事は難しいとも感じた事からこの言葉が口からでてきたのだ。

148 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 13:18:41.97 ID:XVONooIoO
だが、ブーンがそういったところでドクオは全く動く様子がない。
( ^ω^)「どうしたら見逃してくれるかお・・?」

そうブーンが聞くとドクオはまるで「そんなこと分かるだろ」というような表情でブーンを見つめる。
そして静かに口を開いた。

('Α`)「わかるだろ?お前が今してることを辞めてくれればそれでいいんだよ」

(;^ω^)「お・・」

すぐには返答ができなかった。
何故なら、先ほど自分が起こした行動によって自分が考えた事が本当に出来ると思ったからだ。
折角この力をてにいれた訳なのだから、簡単に諦めるわけにはいかない。

('Α`)「・・その沈黙は無理だってことでいいのか?」

149 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 13:19:53.02 ID:XVONooIoO
すいません、携帯じゃやっぱ難しい・・

帰ったらPCで続き書きます

150 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 13:57:24.65 ID:XVONooIoO
保守

151 名前:閉鎖まであと 8日と 6時間 :2007/01/15(月) 14:03:41.33 ID:myFwTONgO
来てたwww
wktkほし

152 名前:閉鎖まであと 8日と 6時間 :2007/01/15(月) 14:04:41.20 ID:OnvCBw98O
>>149
無理することないんだぜ?

153 名前:閉鎖まであと 8日と 6時間 :2007/01/15(月) 14:08:47.59 ID:C4pqIYLr0
wktk

専ブラないPCから見たら
キーワード【 人々 日々 ぶよぶよ 思い切り ピザ 店長 ブー 】
に吹いた。確かにこの単語が多用されている気がするw

154 名前:閉鎖まであと 8日と 6時間 :2007/01/15(月) 14:09:17.20 ID:ScoDgMt20
http://music6.2ch.net/test/read.cgi/dj/1168413412/

ジャンキー携帯厨の巣窟だ
ここにご自慢のAAを貼っていって欲しい

155 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 15:14:21.30 ID:XVONooIoO


156 名前:閉鎖まであと 8日と 5時間 :2007/01/15(月) 15:14:34.49 ID:C4pqIYLr0


157 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2007/01/15(月) 15:52:25.57 ID:DJSAByRG0
ほす。

158 名前:閉鎖まであと 8日と 3時間 :2007/01/15(月) 17:07:36.29 ID:zDvB7B0mO


159 名前:閉鎖まであと 8日と 3時間 :2007/01/15(月) 17:27:47.34 ID:lr2emEZNO


160 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 17:44:58.12 ID:A3Q6JkSD0
ようやく帰って来れました・・

では続き出来る限り投下します。でも今から書くので多少時間がかかりますが・・

161 名前:閉鎖まであと 8日と 3時間 :2007/01/15(月) 17:48:48.95 ID:eMs6IkTvO
そういう報告は馴れ合いの元になるぞ



162 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 17:51:51.39 ID:A3Q6JkSD0
(;^ω^)「ちょ、ちょっと待ってくれお。考えさせてくれお」

('A`) 「仕方ねーな。お前は考えると長いから五分だけな」

ドクオはブーンには自分に向かってきたとしてもまだ勝てるほどの能力を持っていないことはわかりきっていた。
だからあえてブーンに時間を与えたのだ。これが彼の有する余裕なのか。
ブーンは与えられた時間をつかい、精一杯考えた。

(;^ω^)(ここで計画を破棄するわけにはいかないお・・)

ブーンは昔から頭のよい方ではなかったので、なかなか機転を利かす事が出来ない人間だった。
困った時はいつもドクオが助けてくれていた。
だがブーンにも普通の人が思いつくようなことをふと感じる。

163 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 17:58:32.90 ID:A3Q6JkSD0
( ^ω^)(僕のこの能力・・人に使ったらどうなるのかお?物のように真っ白になるだけなのかお?)

この疑問は遅かれ早かれ絶対に思いつくことだった。
今まではこの能力を物にしか使っていなかった。
物の場合は、ただ色が落ちるだけで、他には何も起こらなかった。

だが、人にこの能力をつかったらどうなるのか?


まだ試しちゃいない。いや、試せない。自分の能力の全貌がはっきりしていないというのに、迂闊に使う事なんてできなかった。

( ^ω^)(でも事態が事態だお。ドクオは僕よりずっと強大な力をもってるお。だから多分、この能力を有効に使わないと勝てないと思うお)

珍しくブーンはしっかりと考えていた。なおかつ、冷静だ。これも能力が手に入って、自信がついたからなのか。

( ^ω^)(今、ドクオの隙をつくにはあの手しかないお・・ごめんお、ドクオ)

164 名前:閉鎖まであと 8日と 2時間 :2007/01/15(月) 18:15:56.67 ID:SuxKxIuc0
しえん

165 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 18:16:30.12 ID:A3Q6JkSD0
('A`) 「おい、そろそろいいか?もう五分過ぎてるぞ」

( ^ω^)「・・・・・・・・」

あくまで自分の気を悟られないように、黙っているブーン。
見切られたら全てが終わる・・その恐怖に正直怯えてる部分が大きかった。

('A`) 「結局どうするんだよ?俺の言う事に従ってくれるのか?」

そう聞かれたが、一度間を置くブーン。ドクオもブーンが迷っていることが分かったのか、あえて言葉は出さなかった。

( ^ω^)「・・僕が考えてたことが馬鹿げてたお。ドクオ、帰ろうお」

ブーンは案外土壇場で力を発揮するタイプなのかもしれない。まさに本心のようにその行動を演じてみせた。
だがドクオもすぐには言葉を発しない。一度ブーンの目を見て、何か考えるようなそぶりを見せて、ブーンをじらす。

166 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 18:23:19.81 ID:A3Q6JkSD0
数分間見つめあっている。やがてドクオは納得したような様子で目を逸らした。

('A`) 「どうやら本心みたいだな。ブーンなら分かってくれると思ったよ。さあ帰ろう」

ドクオが後ろを向いて歩き始めた。ゆっくりとブーンもドクオの方へ向かっていく。

( ^ω^)(やるなら今しかない・・殺しはしないお、ドクオ)

右腕に思い切り力を込める。自分の能力が今にも発生しそうだ。
さっきよりも力は強まっている気がする。だがブーンは何とかコントロールしてドクオに悟られないようにした。
そして右腕を無言でドクオの方へ振り落とす。

('A`) 「バーカ、お前の三文芝居が通用すると思ったのかよ?」


167 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 18:28:47.05 ID:A3Q6JkSD0
ドクオはブーンの渾身の攻撃をいとも簡単にかわして見せる。まるで悟っていたかのように。

( ^ω^)「何故・・わかったお」

('A`) 「途中まではお前の演技は完璧だったよ。でもな?俺が気を許した瞬間、お前は安心しただろ?まるで何かを悟られなかった後みたいにさ」

(;^ω^)「・・・・・・・・・!!!!」

確かにそうだ。ブーンは一瞬、ドクオが自分に気を許した瞬間に少しだけ安堵してしまった。

「よかった。悟られないですんだ」

という考えが頭に浮かんでしまった。その隙を見事にドクオに見破られていたのだ。

(;^ω^)「くっ・・・・・!!」

('A`) 「その選択は賢かったと思うぜ?俺には勝てないって踏んで、奇襲策を練ったのはな」

('A`) 「でもブーン、お前は昔からそうだよな?詰めが甘いのさ」

168 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 18:38:43.37 ID:A3Q6JkSD0
(;^ω^)「うう・・」

ブーンは思わず後ずさりしてしまう。正面からタイマンの勝負では明らかにブーンに勝ち目は無かった。

('A`) 「さて・・俺はお前を止める義務があるんだ。殺しはしないから安心しろよ」

(;^ω^)(もう終わりかお・・僕の夢物語は。こんなとこで・・情けないお)

ブーンは自分の未熟さを嘆いた。だが嘆いたところでなにも変わりはしない。
ゆっくりとブーンへ向かってくるドクオ。じりじり後ずさるブーン。
だが追い詰められるのはあまりにも早かった。まだ色を抜いていないビルの壁にまで追い詰められてしまった。

(;^ω^)「ち、ちくしょう・・」

('A`) 「さて、終わりにしようぜ?こんな下らない能力なんてすぐに捨ててさ」

ブーンはゆっくりと目を閉じた。きっとドクオなら一発で気絶させてくれる。そう思ったのだろう。

('A`) 「覚悟は決まったみたいだな。ブーン。それじゃあまた後で会おうな」

本当に終わった。ブーンはそう思った。あぁ、これでまたつまらない人生に逆戻りするという感情に襲われた。
せめてヤンキーでもボッコボコにしとけばよかった。とブーンはこの状況でも下らないことを思っていた。



169 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 18:44:02.24 ID:A3Q6JkSD0
( ^ω^)(さあ・・早くしてくれお。ドクオ・・)

だがいつまでたってもその痛みは襲ってこなかった。

( ^ω^)(何を躊躇してるんだお。ドクオ。お前なら僕を気絶させる事くらいは簡単なはずだお)

そう思っても痛みが襲ってこない。代わりに、

(;'A`) 「うあああああああ・・・・!!」

聞こえてきたのがドクオのうめき声だった。ブーンは不思議に思って目を開いた。

(;^ω^)「!!!!!」

見えたのは右腕を押さえながら悶絶しているドクオだったのだ。

直接対決 完

170 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 18:45:05.78 ID:A3Q6JkSD0
四話はここまでです。5話もすぐに製作しますが今日中に投下できるかは微妙です。

とりあえず頑張ってみます。

171 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2007/01/15(月) 18:48:41.49 ID:VOeuyHeV0
ど、ドクオーーーーー!


一体何が笑

172 名前:閉鎖まであと 8日と 2時間 :2007/01/15(月) 18:50:07.39 ID:SuxKxIuc0


173 名前:閉鎖まであと 8日と 2時間 :2007/01/15(月) 18:50:15.89 ID:FAvTm4sH0
作者乙!

174 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:02:50.48 ID:A3Q6JkSD0
今日は妙にスレ落ちるのが早い気がするな。

175 名前:閉鎖まであと 8日と 1時間 :2007/01/15(月) 19:07:59.51 ID:SuxKxIuc0
位置は関係ない

176 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:10:51.95 ID:A3Q6JkSD0
>>175 

やっぱそうなんですか?未だにdat落ちの基準が分からないもんで・・

177 名前:閉鎖まであと 8日と 1時間 :2007/01/15(月) 19:15:38.62 ID:SuxKxIuc0
3日ルールと書き込み頻度。まあ普通は一時間くらいは落ちないだろ

178 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:17:11.55 ID:A3Q6JkSD0
>>177 なるほど・・ありがとうございます。

じゃあ作成に戻りますね。

179 名前:閉鎖まであと 8日と 1時間 :2007/01/15(月) 19:25:06.15 ID:Vh10uSWu0
(^ω、^ )クチャクチャ
wktk

180 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2007/01/15(月) 19:51:59.87 ID:VOeuyHeV0
ほっしゅ

181 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:53:21.39 ID:A3Q6JkSD0
とりあえず5話出来たとこまで投下します。

続きは塾から帰ったら書き始めますね。

182 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:53:40.95 ID:A3Q6JkSD0
恐ろしい能力

(;^ω^)「な・・ドクオ?」

ブーンは目の前の光景に唖然としてしまう。自分がダメージすら与えられなかったのに何故かドクオは右腕を押さえて絶叫しているのだ。
あまりにも理解できない状況にブーンはただ何も言わずに見つめる事しか出来なかった。

(;'A`) 「うあっ!うあああああ、ああああああああァァァァァ!!!」

ドクオのこんな声を今までに聞いたことが無かったブーン。思わず壁に追い詰められた状態だったのにも関わらず後ろに行こうと足を動かしてしまう。
その原因があるはずの右腕を見ようとしてもガッチリと左手でホールドしていて全く見せようとはしてくれなかった。


183 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:54:38.39 ID:A3Q6JkSD0
(;^ω^)「一体何が・・?」

例えここにいるのがブーンじゃなくても今の状況はとても理解できるものではなかった。
だが何故ドクオが絶叫しながら苦しんでいたのかはその後すぐに分かったのだ。

(;^ω^)「!!!!!!!!!!!!!!!」

て、手が・・!!手が・・!!」

ブーンが驚くのも無理はなかった。なぜならドクオの右手の半分の色が丸ごと落ちていたのだから。


184 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:55:35.77 ID:A3Q6JkSD0
(;'A`) 「はぁ、はぁ、はぁ・・」

この状況はあきらかにブーンにとってはチャンスに変わりなかったものの、まさか人間の色まで物同様に落とせるとは思っていなかったブーン。
それに、さっきのパンチはあたりもしなかったのに、何故手の色が落ちてしまっていたのか。

(;'A`) 「うぅ・・さっきの攻撃は少し腕にかすっただけだってのに・・なんて威力なんだ」

(;'A`) 「わずかなブーンの力が残っただけでここまでになるのか・・!!」

ドクオはブーンの力を正直見くびっていた。所詮ブーンに与えられた力なんて俺の足元にも及ばない。
昔からいつもブーンには有利な立場に立ってきたしな。
今頃その立場が逆転する事は絶対にない。と思っていた。

185 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2007/01/15(月) 19:56:11.17 ID:VOeuyHeV0
乙!

186 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:56:41.84 ID:A3Q6JkSD0
自分には全く抜かりがないと思っていたドクオにも、わずかな油断が潜んでいたのだ。
そのせいでブーンの攻撃を完全にかわしきることは出来なかった。

(;'A`) 「くそぉ・・ブーンの野郎」

(;^ω^)「・・・・・・」

とうの本人は自分の行った事がいまだに信じられず、唖然としていた。
今までいくつもの色を抜いてきたというのに、その対象が人間になるとここまで変わるものか。
いや、相手がドクオだったからというのもあるだろう。


187 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 19:58:41.20 ID:A3Q6JkSD0
;'A`) 「仕方ねぇ、オラッ!!」

(;^ω^)「な、何してるんだお!!」

ドクオはいきなり腕に力を込めたかと思うと、自分の右腕を殴りつけた。

(;'A`) 「ぐうう!!」

ドクオの右腕は再び激痛に襲われた。だが次の瞬間、

(;^ω^)「い、色が!!」

その手から落ちてしまった色があっという間に元に戻る。
一度見たはずの光景だというのに思わずブーンはビックリしてしまった。

188 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 20:00:44.65 ID:A3Q6JkSD0
(;'A`) 「もう・・忘れたのか?俺の能力はお前と正反対。色を与える、戻す能力だってな・・」

さすがにダメージは大きかったようで、ドクオの言葉から覇気は感じられなかった。
ブーンは自分の計画のことなんて忘れて必死にドクオに話し掛けた。

(;^ω^)「大丈夫なのかお!?ドクオ!!ごめんだお!!」

(#'A`) 「近寄るな!お前は俺に攻撃を仕掛けた時点でもう敵なんだ。忘れんじゃねーぞ!!」

ドクオはいきなりブーンの隙を突き、渾身の右ストレートをブーンにぶつけようとした。
だが、さっきのような力は何故か入ってはいなかった。

189 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 20:03:39.05 ID:A3Q6JkSD0
(;^ω^)「うわっ!!」

ブーンはその攻撃を慌てながらだが、いとも簡単にかわして見せた。

(;^ω^)(・・?さっきよりもかなり力が落ちてるように見えたお。気のせいかお?)

ドクオが放ったそのストレートはとてもじゃないが、あのビルの色を一瞬で元に戻すほどの力は感じられない。

(;'A`) (な、何故だ。俺の力が弱まってる?しかもブーンの動きが速くなっているようにも見えた。幻覚・・なのか?)

ドクオは自分の目を疑った。いきなり人の力が強くなるなんて事はあるはずがない。
だが、ブーンの能力はまだまだ未知な部分が多い。何が起こっても不思議ではない状態に変わりはなかった。


190 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 20:04:29.59 ID:A3Q6JkSD0
(;^ω^)「くそっ、今度はこっちからいくお!!」

ブーンがドクオの懐へ飛び込もうとしていた。その攻撃を何とか避けるドクオ。

(;'A`) (やっぱり幻覚じゃない!明らかにブーンのスピードは上がってる!!何故だ!何故この短期間に・・!?)

さすがに頭の中が混乱してきたドクオ。だがその時、逆の発想を思いついた。

(;'A`) (確かにブーンの動きは速くなったのかもしれない。だが逆に考えれば俺が遅くなっただけなのかしれない)

(;'A`) (それにあの白いオーラが残ってる間はずっと、自分の力が吸い取られているような感覚に襲われた。

(;'A`) (・・・まさか!!!)


191 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 20:05:12.23 ID:A3Q6JkSD0
ドクオはいきなりブーンとは逆方向に走り出す。急いで白い物を見つけるために。

(;^ω^)「?????」

一方のブーンはドクオの突拍子な行動を理解できずに、ボーっと突っ立っているだけだった。
ドクオはひたすら走る。白い物を見つけるために。

(;'A`)「あっ、あった!!」

白いコンテナを見つけたドクオ。見つけると同時に自分の拳に思い切り力を込め、そのコンテナを殴り飛ばす。

(;'A`)「色は・・薄い色ならなんでもいい!!」

確かにそのコンテナは白から水色に色が変化した。だがあきらかに色がついていくペースはさっきより遅かった。
さっき商店街に現れた時のブーンの力までとは言わないが、確実に能力が低下していることに気が付いた。

192 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 20:07:00.29 ID:A3Q6JkSD0
とりあえずここまでです。

続きは多分11時頃になるかと。親父が帰ってた場合は書けないので、

11時から15分くらい過ぎても投下が無ければ今日は無理だったと思ってください。

193 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 20:32:14.93 ID:XVONooIoO
塾行く前にと。

194 名前:閉鎖まであと 8日と 0時間 :2007/01/15(月) 20:42:47.49 ID:kptJC3XTO
支援

195 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 21:12:08.21 ID:XVONooIoO


196 名前:閉鎖まであと 7日と 23時間 :2007/01/15(月) 21:40:44.06 ID:myFwTONgO


197 名前:閉鎖まであと 7日と 22時間 :2007/01/15(月) 22:17:42.97 ID:hfPntYVA0


198 名前:閉鎖まであと 7日と 22時間 :2007/01/15(月) 22:35:59.16 ID:9sW/4TqB0
マリオ

199 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:05:22.94 ID:A3Q6JkSD0
(;'A`) 「やっぱりおかしい!こんな少しの期間でこんなに弱体化することなんてありえないのに!!」

ドクオは思わず地面を叩きつける。その地面は色々な色に変化し続けた。

(;'A`) 「このままじゃ・・はっ!」

嫌な思いに襲われた。

(;'A`) (俺の能力はまさか・・ブーンの能力によって吸い取られてしまったのか?)

ドクオがそう思ったと同時に、もの凄い振動が後ろから伝わってきた。
その衝撃に気が付き、ドクオは後ろを向いた。そこに残されていたのは、色が抜け、味気なくなってしまったビルだけだった。


200 名前:閉鎖まであと 7日と 21時間 :2007/01/15(月) 23:06:24.13 ID:hfPntYVA0


201 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:07:48.30 ID:A3Q6JkSD0
(;'A`) 「やっぱりそうか。ブーンの能力は人や物の色を奪うだけじゃない。その物が持っていた力を吸収する・・」

( ^ω^)「そうだったのかお。僕は馬鹿だからわかんなかったお」

いつのまにかブーンが自分の後ろにいた。気が付きもしなかった。

(;'A`) 「ブーン・・お前いつからそこにいたんだよ?」

( ^ω^)「ドクオがコンテナに色をつけたときからずっとだお」

それなら何故ドクオは気が付かなかったのか。それはブーンが完全に自分の気配を消す術を覚えていたからだ。
ドクオはさっきのブーンと今のブーンの気の違いにすぐ気がついた。


202 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:21:14.09 ID:A3Q6JkSD0
(;'A`) (ブーンの雰囲気・・今のこいつなら人なんて簡単に殺しそうな感じがする)

(;'A`) (だけど・・ビビってる暇は

ドクオの思考はそこで途切れた。背中に激痛が走った。ドクオが見たのは自分が壁に向かって吹っ飛んでいる姿だった。

ガッシャーン!!!!!!

さっき自分がいたビルに叩きつけられた。その衝撃のおかげでビルのガラスも吹っ飛んでしまっている。
割れたガラスの山の近くにドクオが倒れていた。

(;'A`) 「う・・うぅ・・」

203 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:25:38.93 ID:A3Q6JkSD0
なんとか声を振り絞ろうとしたが、うめき声にしか変わらなかった。

( ^ω^)「ふーん、随分パワーアップしたお。僕も」

ブーンはもうそこにいた。ドクオが吹っ飛んでからわずか数秒でこっちに移動してきていた。

( ^ω^)「でも、まだ実力はドクオと同じくらいなんだお。ようやく互角・・」

あれだけ能力を吸い取ったというのにまだ互角。始めのドクオの強さは相当なものだったと推測される。

(;'A`) 「かはっ、はぁ、はぁ、はぁ」

ようやくちゃんと呼吸出来るようになったドクオ。ブーンがどれだけの力でドクオを吹っ飛ばしたのかがよくわかる。


204 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:31:00.79 ID:A3Q6JkSD0
( ^ω^)「もう力は自分が思ったように操れるお。出す時に拳を握る強さとかはもう関係ないお」

( ^ω^)「でもドクオ。僕は今の状態で動けないドクオを倒すほど卑怯な男じゃないお。回復するまで待つお。今のドクオならすぐに回復できるお」

(;'A`) 「な、何をいうんだ・・」

( ^ω^)「僕にはわかるお。僕に能力が二つ現れたようにドクオにも、もう一つ不思議な現象が現れるはずだお」

何を言っているのかドクオは最初理解できなかった。

( ^ω^)「その現象を発動するには相当のピンチが訪れなければならない。まさに今だお」

(;'A`) 「・・・・・」

自分にまだそんな能力が隠されているのだろうか?ドクオは思わず疑問に思ってしまう。
だが今の状況を打開するにはその能力を発動させる他に方法はないのだ。

205 名前:閉鎖まであと 7日と 21時間 :2007/01/15(月) 23:36:42.29 ID:ou8EuCIH0
しえん

206 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:37:20.80 ID:A3Q6JkSD0
(;'A`) 「体力の回復・・」

ドクオはようやく自分が危うい状況にあるのを認識し、それだけに意識を飛ばした。
すると自分の体がドンドン動くようになっていくのが分かった。

( ^ω^)「多分それは能力じゃないお。ドクオは確かにクールだけど、ド変態だったおね?多分、力が強くなった時、オナヌーしてからの回復力が体の回復力の強化に繋がったんだお

さすがにこんな事言われても理解は出来ない。簡単に言えば、オナヌーのおかげでその回復力が養われたわけだ。

( ^ω^)「これで本当の意味で互角になったお。さて・・勝負をつけるかお」

('A`) 「そうだな・・どちらの望みが強いかで勝敗が決まる」

二人が距離を取った。勝負は完全に能力を使わない殴り合いで決めるようだ。昨日親友だった二人が今日は本気で戦う・・日常生活では本当にありえないことだった。
いや、すでにこの世界がありえない世界と化してるのかもしれない。

207 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:43:49.87 ID:A3Q6JkSD0
二人は気が付いていなかった。遠くからその様子を見ていた一人の女に。
髪はカールが印象的で、おてんば娘を連想させる。

??「こんなことの為にこの力を引き出してあげたんじゃないんだけどな・・」

それだけ呟いて、どこかへ行ってしまう。結局最後まで気が付く事はなかったようだ。

まだ二人は殴り合ってはいない。お互いの行動を予測しあうような形になっている。
どちらが先に動くのか・・正直、二人の能力から言えば、先にクリーンヒットさせた方の勝ちだと思える。


208 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:44:23.62 ID:A3Q6JkSD0

( ^ω^)「・・・・・・・・・」

('A`) 「・・・・・・・・・」

まだ、まだ動かない。この静寂がずっと続くのかと思われるくらい、その場は静かだった。さっき響き渡っていた物音が嘘のようだった。

それから何分立ったのだろうか。未だ二人は動いていなかった。
隙が出ない。それはもう二人は互角の能力なのだから、そう簡単に隙を見つけられるほど甘くはない。

( ^ω^)「・・・・・ッ!!!」

ついにブーンが動いた。ドクオの目線から素早く消える。だがドクオもただやられる為に立ってるわけではない。

('A`) 「甘いんだよ!」

ブーンの攻撃を軽く受け流して見せた。その流れは実に綺麗な動きだった。

209 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:44:52.82 ID:A3Q6JkSD0
('A`) 「今度はこっちから!!」

ドクオの素早い回し蹴りがブーンの頭にヒットしそうになる。この回し蹴りを食らえばブーンであろうともひとたまりもないだろう。

( ^ω^)「・・・!!」

ブーンはその蹴りを自分の腕で受け止めた。激痛が走る。だがそれに耐えて、ドクオの足をしっかりと掴んだ。

(;'A`) 「 ッ!マズイ!!」

いくらドクオといえど足を取られてしまっては反撃のしようがない。そこへ・・

( ^ω^)「おおっ!!」

210 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:45:14.68 ID:A3Q6JkSD0
ブーンの体重が全て乗った右ストレートがドクオの顔面に飛んできた。さすがにこの状態では避けきることは出来なかった。

(;'A`) 「・・・・・・・」

ドクオはその右ストレートをモロにくらい、ゆっくりと崩れ落ちていった。

( ^ω^)「ごめんお・・ドクオ。僕は全てが真っ白な世界を見てみたいんだお。多分すぐにドクオの嫌いな世界になると思うけど許してお」

それだけ言い残して、ブーンは次の標的を探しにどこかへ行ってしまった。

('A`) 「そ、その行動がどれだ・・け危険な・・・」

全てを言い切る前に、ドクオは気絶してしまった。
そのビル街には色の落ちてしまったビルと、ドクオしか残されていなかった。ブーンは次にどこをターゲットにしたのだろうか。
そして、ブーンが起こそうとしている行動の「危険」とは一体どういうものなのだろうか

恐ろしい能力 完

211 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/15(月) 23:46:50.92 ID:A3Q6JkSD0
なんかドンドン物語がおかしい方向に進んでいく・・
無い頭でしっかり考えて続き書きます。おそらく明日までには投下できるかと。

読んでくれた人、ありがとうございます。

212 名前:閉鎖まであと 7日と 21時間 :2007/01/15(月) 23:46:55.61 ID:XWUiLnhD0
おっおっおっ

213 名前:閉鎖まであと 7日と 21時間 :2007/01/15(月) 23:50:49.31 ID:xgFOLiCW0
wktk

214 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 00:00:50.14 ID:3j+bgeYw0
やっぱこういう系統の話は難しい。自分の展開次第でどんな物語にでもなりえる・・

こういう展開にした後、ああいう展開にもすればよかったと後悔の連続

とりあえず自分を信じて書き進めるしかないのか

215 名前:閉鎖まであと 7日と 20時間 :2007/01/16(火) 00:02:12.17 ID:2P6+P5HG0
期待なんです><

216 名前:閉鎖まであと 7日と 20時間 :2007/01/16(火) 00:12:45.89 ID:Rq5TyZMPO
謝ってすぐ後に殴るってなんかおかしくないか
つまらないよ

217 名前:閉鎖まであと 7日と 20時間 :2007/01/16(火) 00:21:22.03 ID:64jIg/kpO
少なくとも俺は期待する

218 名前:閉鎖まであと 7日と 20時間 :2007/01/16(火) 00:36:55.66 ID:zYLRfo8sO
なんか厨房バトルになってから一気につまらなくなったな
最初が良かっただけに残念

219 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 00:43:07.99 ID:3j+bgeYw0
>>218 書いてから俺もそう思いました。他のものに差し替えればよかったと後悔。

六話を少しだけ投下してから今日は寝るつもりです。

220 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 00:46:34.43 ID:3j+bgeYw0
破滅への道

( ^ω^)「とりあえず力は強化されたお。おそらく簡単に色消しできると思うお」

ドクオとの戦いでドクオの能力を吸い取り、かなり力は上がった。それにドクオのおかげで、自分の能力の特質に気がついた。

( ^ω^)「しっかし、自分で考えてみても末恐ろしい能力だお。色を抜いた物からパワーまで吸い取るなんて・・」

無機物のものなら色を奪うだけだが、人間や植物など、生体エネルギーをもつものから色を奪えばドンドン能力は強化されていく。
やはりこの力を持つ事は間違いだったのかもしれない。それと同時に、これだけ強い力を持っているなら色々な使い道があるとも思ったらしい。

( ^ω^)「・・あくまで僕が見たいのは全てが白い世界だけだお。世界までとは言わないお。せめてこの町だけでも白くしてみたいんだお」


221 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 00:50:17.59 ID:3j+bgeYw0
それを願うのもなんだかおかしな話だ。ブーンの願望は充分狂っているといえた。
ブーンには隠された破滅願望があるのかもしれない。普通の人なら、

「色の無い世界」

がどんなものかは何となくイメージがつくだろう。ブーンの能力は全てを白くしてしまう能力。
簡単に言わせて貰えば、まっさらな白しかない世界なのだ。
そんな世界を見たいとは普通は思わない。だがブーンは違った。何故真っ白な世界に興味を持ったのだろうか。
何故親友のドクオを倒してまで真っ白な世界を見てみたいと思ったのか。


222 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 00:54:00.18 ID:3j+bgeYw0
( ^ω^)「・・僕は白が好きなんだお。どんな色を塗ってもその色になるから」

ふと呟くブーン。

( ^ω^)「今まで上手くいったことなんて一つもなかったお」

この発言がブーンが何故真っ白な世界に興味を持ったかが分かる発言だ。
始めの方で話したようにブーンは昔いじめられっこだった。小さな頃から何一つ自分が思ったように言った事も無かった。
小さな頃はお絵かきが大好きだったブーン。その理由は、

「なんでも好きな色にぬれるからだおー!!」

だった。これは考えて見れば、

「自分の好き勝手に出来るから」

と考えられる。多分今回の動機もそれらが関係してきているんじゃないかと思われる。

223 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 01:00:15.58 ID:3j+bgeYw0
( ^ω^)「・・つい昔のこと思い出しちゃったお」

( ^ω^)「昔はお絵かきだったのにいまやこの能力を手に入れたから自分の周りまで好きな白に変えられる・・こんな楽しい世界はないんだお」

それはまさにブーンだけが望む世界。

エデン

とでもいうべきなのか。だが、ブーンがこれから作りあげる世界の恐ろしさを分かってはいない。
ブーンが考えていたことはさながら子どもが考える憧れのようなものに近かった。


224 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 01:04:06.45 ID:3j+bgeYw0
だがブーンが今から行おうとしている事は憧れうんぬんかんぬんで済まされるような事ではないのだ。
イマイチそこらへんをブーンは勘違いしているように見えた。もしブーンが世界を真っ白にしてしまった場合、唯一その状況を打破する事の出来るドクオも気絶してしまっている。

( ^ω^)「んまぁ、とりあえず次は町の栄えている方にでもいってみるかお」

ブーンは自分の足をゆっくりと、しかし確実にそちらの町の方へ向けていった。そして歩いてる時にふと気が付いた。

( ^ω^)「もしかして・・さっきドクオの能力を吸い取ったから、色をつけることもできるってことかお?」

ようやく肝心な所に気が付いたブーン。ドクオの能力も併用して使えれば、お絵かきのように、全体を真っ白にした後に、その能力を使って自分の好きな色にそこをぬれるからだ。

( ^ω^)「・・・でも出し方がわからないお。まぁ後ででもいいお」

225 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 01:04:31.17 ID:3j+bgeYw0
そう言って、また足並みを町の方へ向けた。その頃・・

(;'A`) 「ん、んん・・」

ドクオが目を覚ました。あれだけ凄まじいストレートを食らっても、こんなに早く起きれるのはやはり、回復力の強化がされたからだろう。

(;'A`) 「ブーンは・・もういったのか。まずいな・・」

回りを見ましてもブーンがいなかった事からもう次の目的地へ行ってしまったということを確認したドクオ。

(;'A`) 「なんで俺がブーンの跡をつけてたのか・・そこからわからなかったのか?」

そう、ドクオがブーンを偵察していたのもそれなりに訳があった。ドクオにしか分からなくて、ブーンには分からない。
ブーン自身の能力の特質を。

226 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 01:06:25.38 ID:3j+bgeYw0
(;'A`) 「仕方ない・・力ずくで止めるのは無理だ。とりあえず説得しないと。その間にも早く色を入れ直さないと・・手遅れになる」

ドクオはなんとか傷ついた体を起こして、ブーンの後を追うような形で、進んでいった。

(;'A`) 「最初はここのビルだ。くそっ、能力が半減したから少し時間がかかる・・でも全てが真っ白な世界なんて嫌だからな」

今自分が持てる力を出し、思い切りビルを叩く。

(;'A`) 「まずい・・な」

そのビルはいくらドクオが叩いてももう色が戻る事は無かった。

(;'A`) 「これじゃあもう俺の能力じゃどうにもならないな。一体俺はどの位気絶していたんだ」

とりあえず何とか生きている腕時計で時間を確認してみた。

(;'A`) 「やっぱりな。気絶してからもう一時間が過ぎてる・・」

227 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 01:09:01.22 ID:3j+bgeYw0
ここまでです。とりあえずバトル系の話になりかけてるので話を最初のテンションに戻します。

もっと二人の心情を書くのに力をいれていきたいと思います。

遅くまで伸びちゃってすいませんでした。

228 名前:閉鎖まであと 7日と 19時間 :2007/01/16(火) 01:10:03.28 ID:yYvBEoP+0
wktk

229 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 01:30:57.27 ID:pGi50ET7O
バトルはドクオがブーンを止めようとした為にいれざるを得なくなったんです。後悔

さて寝る前に保守と・・

230 名前:閉鎖まであと 7日と 19時間 :2007/01/16(火) 01:34:24.52 ID:hdkyMUuKO

俺は作者さんが自由に書けばいいと思うよ

231 名前:閉鎖まであと 7日と 19時間 :2007/01/16(火) 01:53:38.11 ID:wYOuxovm0
前に戻って書き直しができないもんな。無理やり続けるしかない
ほす

232 名前:閉鎖まであと 7日と 17時間 :2007/01/16(火) 03:05:04.45 ID:uu+kH8leO
ほす

233 名前:閉鎖まであと 7日と 17時間 :2007/01/16(火) 03:11:19.05 ID:IgIsJcMZO
ずいぶん落ちそうな所に…
ホシデン

234 名前:閉鎖まであと 7日と 16時間 :2007/01/16(火) 04:03:23.11 ID:ZdsQNKmx0
hos

235 名前:閉鎖まであと 7日と 15時間 :2007/01/16(火) 05:18:50.71 ID:shY1rrvdO
⊂( ^ω^)⊃乙

236 名前:閉鎖まであと 7日と 14時間 :2007/01/16(火) 06:31:01.56 ID:1c+p7yLa0


237 名前:閉鎖まであと 7日と 12時間 :2007/01/16(火) 08:12:56.57 ID:mt3OQWVGO


238 名前:閉鎖まであと 7日と 11時間 :2007/01/16(火) 09:05:28.42 ID:yoMmra4w0
ほす

239 名前:閉鎖まであと 7日と 10時間 :2007/01/16(火) 10:11:34.88 ID:iZFxAYzf0
hos

240 名前:閉鎖まであと 7日と 9時間 :2007/01/16(火) 11:59:18.86 ID:vmD/o67H0


241 名前:閉鎖まであと 7日と 8時間 :2007/01/16(火) 12:53:36.77 ID:MQKMAH0A0


242 名前:閉鎖まであと 7日と 7時間 :2007/01/16(火) 13:52:01.08 ID:uu+kH8leO


243 名前:閉鎖まであと 7日と 7時間 :2007/01/16(火) 13:54:24.35 ID:vtbE0CtB0


244 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 14:05:55.01 ID:pGi50ET7O
まだ一日ありますよね?
完結できるかな・・

245 名前:閉鎖まであと 7日と 6時間 :2007/01/16(火) 14:29:55.93 ID:vmD/o67H0
閉鎖しないと思えばおk

246 名前:閉鎖まであと 7日と 6時間 :2007/01/16(火) 14:36:56.18 ID:pGi50ET7O
閉鎖の前にdatの恐怖が・・

247 名前:閉鎖まであと 7日と 6時間 :2007/01/16(火) 14:58:20.50 ID:iZFxAYzf0
干す

248 名前:!kao :2007/01/16(火) 15:49:39.85 ID:eBOUzT3F0


249 名前:閉鎖まであと 7日と 4時間 :2007/01/16(火) 16:12:15.97 ID:vtbE0CtB0


250 名前:閉鎖まであと 7日と 4時間 :2007/01/16(火) 16:20:37.46 ID:shY1rrvdO
⊂( ^ω^)⊃ほす

251 名前:閉鎖まであと 7日と 4時間 :2007/01/16(火) 16:28:42.24 ID:kBZEqQ8U0
hoshu

252 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2007/01/16(火) 17:11:54.13 ID:NaG8ofqm0
hosu

253 名前:閉鎖まであと 7日と 2時間 :2007/01/16(火) 18:00:48.54 ID:2foKYCJ4O


254 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2007/01/16(火) 18:01:06.30 ID:NaG8ofqm0
しゅ

255 名前:閉鎖まであと 7日と 2時間 :2007/01/16(火) 18:01:29.84 ID:2foKYCJ4O


256 名前:閉鎖まであと 7日と 2時間 :2007/01/16(火) 18:40:27.29 ID:9udDoZlIO
干す

257 名前:閉鎖まであと 7日と 1時間 :2007/01/16(火) 19:07:38.23 ID:vtbE0CtB0


258 名前:閉鎖まであと 7日と 1時間 :2007/01/16(火) 19:23:45.82 ID:6Xh0RwX+0
避難所に同じスレがある件について

259 名前:閉鎖まであと 7日と 1時間 :2007/01/16(火) 19:43:34.11 ID:PrloyDNw0
(^ω^)が全国を駆け巡るようです
お前らも参加しる
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1168870952/

260 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 19:43:57.49 ID:3j+bgeYw0
>>258 >>103を見てください。とりあえず落ちた時、まとめが無いので避難所に投下しました。

そろそろ続きを投下します。

261 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 19:47:35.12 ID:3j+bgeYw0
何故ビルの色が戻らなくなったのだろうか。これがブーンの能力に関係していることだけは間違いなかった。

('A`) 「まだ・・このくらいなら手遅れとはいえない。急いであいつを探しながら色を戻していかないと」

ドクオが言った事から推測できる事はどうやらブーンが色を消してから一時間ほど立っても失われた色が注入されないとその物の色は完全に失われてしまう事。
だからドクオがもたもたしていると本当にこの町は色を全て奪われてしまい、真っ白になってしまう。
しかし、ドクオはさっきブーンに力を奪われてしまった為に復興作業のスピードはさっきよりも随分落ちてしまっている。
逆にブーンの力は強くなった。だからこそもう終わりには近くなっているのかもしれない。

('A`) 「あいつがこれ以上、生物の色を取り除く事をしないのを願うだけ・・本当に神頼みだなこりゃ」


262 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 19:49:27.62 ID:3j+bgeYw0
例えこれ以上ブーンの力が強くならなくても、ドクオがその現場を発見できない事にはどうしようもない。
だがドクオには色が消えた場所が何となくだが勘でわかるみたいだ。だから、この世界を救える可能性が0とはまだいえない。

('A`) 「真っ白な世界なんて・・冗談じゃねーぞ!ブーン!!」

ドクオはついに走り出した。ブーンの暴走を止める為に。今あいつを止められるのは自分しかいないという責任感がそうしているのかもしれない。
勘は使うまでも無かった。
力が強くなったブーンは道行くもの全ての色を奪っていた。
ブーンの力はドンドン強まっている。


263 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 19:57:50.44 ID:3j+bgeYw0
'A`) 「やっぱり、もたもたしてる暇はないな・・」

ドクオは目に入れたくなくても入ってきた白い景色を振り払うかのように走り出した。ひたすら走った。
少し走ったところに白い灰のようなものを見つけるドクオ。

('A`) 「ん・・?この灰は一体?」

手触りは骨を砕いたような粉・・それに近かった。

('A`) 「はは・・まさかな。俺の思ってる事とは一致しないよな」

だが不安はぬぐえなかった。ドクオは自分の能力を使い、その物体に色を入れてみる。ドクオの色を入れる能力はその物の修復も可能にする。
その粉が物体になった瞬間、思い切り手を引いた。

264 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:00:42.01 ID:3j+bgeYw0
(;'A`) 「うわあああああっ!!!!!」

その物体は人の腕そのものだった。

(;'A`) 「ああああ・・ああ」

ドクオは少し正気を取り戻すのに時間がかかってしまった。なんせ人の死体の一部を見ることなんて初めてなのだから。

(;'A`) 「・・・でもなんで人がこんな無残な形で」

少し考えて、そしてひらめいた。

(;'A`) 「まさか・・」

恐ろしい考えが頭に浮かんだ。これもブーンの仕業なのか。

265 名前:閉鎖まであと 7日と 0時間 :2007/01/16(火) 20:01:31.48 ID:U4+IWq/j0
支援

266 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:04:08.18 ID:3j+bgeYw0
(;'A`) 「確か・・俺はブーンの能力を食らった時少しだったのに腕が真っ白になった。耐性のある俺がだ」

一般人がそれを食らったら、一瞬で消え去って、この粉になってしまうのではないか。
その仮説が本当ならば、ブーンは既に殺人を犯した事になってしまう。

(;'A`) 「こいつは・・本当にヤバイな。あいつはもう殺人者になってしまってる。しかも自分が気が付かない間に」

心が痛かった。わずかな間で親友が殺人者になってしまっていることで。
ドクオはその粉を人間に戻そうと、色を入れてみたが既に遅かった。ドクオは一つの異変に気が付く。

(;'A`) 「この粉・・まだおそらく変わってから三十分ほどしか立ってない・・」


267 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:08:22.88 ID:3j+bgeYw0
前は一時間弱までに色を入れれば完全に復元できたのに、三十分まで減少しているのだ。
ドクオの能力を奪っただけはさすがにここまで力は強くはならないはず。

(;'A`) 「やっぱ俺の仮説は正しかったのか。ブーンが色を奪った物は力まで全て奪われていく」

(;'A`) 「だが・・何故そんな凄い能力になってしまったんだ。俺と同じなら、あいつの能力は色を奪う能力だけのはず・・」

何故そんな能力がブーンに備わってしまったのか。だがドクオが考えた所で答えは見つからなかった。

???「あの子が色を奪う能力を手に入れたことで、他の能力まで手にしてしまうなんて・・予想外ね」

???「だから言っただろう。人間にそんな能力を与えた所でいい事なんてないと」

謎の人物が話をしている。この二人がブーン、そしてドクオに能力を与えた張本人なのかもしれない。

268 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:08:52.53 ID:3j+bgeYw0
???「この世界が終わるかもしれないわね・・私のせいで」

???「その時は仕方ないだろう。ここは見捨てるしかない」

二人はなおも話し続けた。そしてブーンとドクオを追う様子で進んでいった。一体この二人は何を考えて能力などを与えたのか。
その理由はわからないが、ただ一ついえることは人間に力を与えてしまえば、必ずしも良い方向に使うとは限らないのだと。
ブーンもそのよい一例だ。

(;'A`) 「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」

ドクオは走り続け、ブーンを探した。これ以上、罪を犯させないようにと必死だ。
進めど進めど、ブーンが真っ白く変えてしまった建物や、粉になってしまった生物しか見当たらなかった。ドクオの願いは届かなかった。

269 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:09:20.06 ID:3j+bgeYw0
何故ビルの色が戻らなくなったのだろうか。これがブーンの能力に関係していることだけは間違いなかった。

('A`) 「一体何人をあやめちまったんだ、ブーン」

('A`) 「俺は・・お前が簡単に人殺しや世界を悪い方へ変えようとするような人間だとは思っていなかった」

ただドクオは悲しかった。昔から気が小さくて、小さな生き物も大事にしていたブーンが、
「力」というたった一つのものを手に入れてしまっただけで、こんなに変わってしまったことを。

('A`) 「なぁ・・ブーン」

何も無い空間にそこにブーンがいるかのように呼びかけた。いつもなら隣にブーンがいて、その言葉に答え、
下らない話で盛り上がっていた。でも今は違う。たった一日。一日だけで。

270 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:09:49.73 ID:3j+bgeYw0
('A`) 「これ以上は・・やらせない」

ドクオの目には親友の為なら死んでも構わないくらいの決意が見えた。そしてドクオはまた走り始めた。親友を止めるために。

その頃ブーンは、目標の町にたどり着き、まさに今行動を起こそうとしていた。

( ^ω^)「ようやく町についたお。さて・・始めるかお」

ブーンは大きく腕を開く。通行人はこれから何が起こるかも知らずに、変人を見るような目でブーンを見ている。

( ^ω^)(ふん、もうお前等は消える運命だお。悪いけど、我慢してくれお)

自分の指先に力を集中させる。いろいろな生物の力を吸い取ってきたブーンにとって、町一つの色を抜く事なんてもうたやすかった。

271 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:10:17.82 ID:3j+bgeYw0
( ^ω^)「それじゃあ・・この町も真っ白な世界にしてやるかお」

その指先は地面に突き刺そうとしたその瞬間・・

('A`) 「よせっ!もうこれ以上罪を重ねるな!!」

ギリギリでドクオが到着した。後一歩遅ければ、この町はすでに真っ白な世界に変わっていただろう。

( ^ω^)「・・・・・」

一度手を引いて、ドクオを見つめるブーン。
その間、二人は無言で全く動こうとはしなかった。ドクオはブーンを止める事ができるのか。

破滅への道 完

272 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:11:38.24 ID:3j+bgeYw0
続きは今から書き溜めします。おそらく次かその次あたりが最終話になるかと・・

読んでくれた人、ありがとうございます。

273 名前:閉鎖まであと 7日と 0時間 :2007/01/16(火) 20:23:10.90 ID:GmjdE8IM0
wktk

274 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 20:42:04.40 ID:3j+bgeYw0
どうやら落ちる前に間に合いそうです。

まだ展開が決まってませんが。

275 名前:閉鎖まであと 7日と 0時間 :2007/01/16(火) 20:42:05.41 ID:5SP3V+1q0
ho

276 名前:閉鎖まであと 7日と 0時間 :2007/01/16(火) 20:53:53.88 ID:U0o1r4CKO


277 名前:閉鎖まであと 6日と 23時間 :2007/01/16(火) 21:16:57.26 ID:shY1rrvdO
⊂( ^ω^)⊃がんばれ

278 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:22:35.55 ID:3j+bgeYw0
二度目の対立、そして・・

('A`) 「頼む・・これ以上は辞めてくれ。お前がどんどん汚くなっていく姿はもう見たくないんだ・・」

( ^ω^)「お?ブーンの体のどこが汚れてるんだお?」

ドクオはその返答にイラッとした。確かにブーンは昔からどこか抜けた部分があった。
だがこんな場面にもなってそんな話が出てくるとは思わなかった。

(#'A`) 「そんなこといってんじゃねーよ!!お前がこれ以上殺人とかを犯すのは見たくないんだよ!!」

( ^ω^)「おっ?ブーンはそんなことしてないお」

279 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:26:18.42 ID:3j+bgeYw0
少しずつ野次馬が集まり始めていた。その言い合いを観戦しようと。
だが二人はそんな奴等お構いなしに話を続ける。

(#'A`) 「わかんねーのか!!お前が色を落とした時に発生した白い粉・・あれは人間だったんだよ!!」

( ^ω^)「お〜やっぱそうだったのかお?だけどあの人達は生きてるお。僕が創り出した白だけの世界で」

・・・こいつは何をいってるんだ。ドクオは不覚にもそう思った。
いつから頭がおかしくなったのか。昨日までのブーンはこんなじゃなかったぞ。とドクオは思った。

(#'A`) 「あのなぁ・・素直に認めな」

ドクオの口調は怒りのものから、小さい子どもをさとすようなしゃべり方に変わった。
さすがのドクオもあきれたのだろうか。

280 名前:閉鎖まであと 6日と 23時間 :2007/01/16(火) 21:28:05.57 ID:vmD/o67H0
しえん

281 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:28:54.99 ID:3j+bgeYw0
( ^ω^)「いいや、僕はそんなことは絶対してないお。聞こえるんだお。僕には」

一瞬ブーンの言ってる事がドクオには理解できなかった。だから聞きなおす。

(#'A`) 「お前に何が聞こえるってんだよ!!死者のうめき声か!?あぁ!?」

ドクオの声はまた怒りの混じったものに変わっていた。少しあきれてる面も伺える。

( ^ω^)「彼等の声だお。ブーンさん、僕等をあの世界に連れてってくれてありがとう!!って」

( ^ω^)「僕の作った世界こそ正しいんだお。全てが無の世界。そこには苦しい事なんてなにもないんだお」


282 名前:閉鎖まであと 6日と 23時間 :2007/01/16(火) 21:29:06.47 ID:hdkyMUuKO
支援

283 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:31:43.50 ID:3j+bgeYw0
確かに、無の世界には苦しいことなんて何も無い。だが、その世界には楽しいことや喜ぶやプラスの面も無いのだ。
ブーンは気が付いていない。自分の行った事の恐ろしさに。
そして自分がその世界に連れて行かれたときの恐怖を。何も、何も分かってはいないのだ。

(#'A`) 「虚言を言うのもいい加減にしろ!!!!!!!!!!」

ドクオの怒鳴り声が町中に響き渡った。野次馬たちはその声に腰を抜かした。

「この二人、尋常じゃないぜ」
「関わらない方がいいんじゃなーい?」

そう言う若者たちも出てきた。だが何故かそこから立ち去ろうとする人はいなかった。

284 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:34:01.75 ID:3j+bgeYw0
(#'A`) 「お前がそんなにおかしい人間だったなんて思わなかった!!力を手に入れる前はこんなことなんて考えなかったはずだ!!!!!!」

ドクオはまた怒鳴り声を発してブーンに尋ねる。
本当はブーンに違うと言って欲しかった。一言、

「違う」

といってくれればドクオはそれでよかった。そうすればまだブーンを止める可能性もあると感じたからだ。

( ^ω^)「ドクオ、僕は昔からこう考えてたお」

( ^ω^)「僕に力があれば、世界さえ変えてやる。自分の思った世界に」

285 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:36:36.39 ID:3j+bgeYw0
ドクオは落胆した。そしてブーンの考えてる事を見極められなかった自分の力を悔やんだ。
そしてブーンはこの意味のない行動を続けるつもりだとドクオは把握した。

(#'A`) 「・・・ならまたお前を止めなくちゃいけない。俺はこの世界が真っ白になるのはごめんだね」

(#'A`) 「やるならお前のお絵かきだけにしときな」

ブーンはその言葉にカチンと来た。自分が望む世界をドクオは拒むのか。

( ^ω^)「ドクオ、君もその世界に行けばその素晴らしさが理解できるはずだお」

(#'A`) 「出来るわけねぇな!色の無い世界の何が楽しい!?何も考えず、ただボーッとしてるだけの何が楽しいんだ!!」

286 名前:閉鎖まであと 6日と 23時間 :2007/01/16(火) 21:37:00.34 ID:5SP3V+1q0
支援

287 名前:閉鎖まであと 6日と 23時間 :2007/01/16(火) 21:37:25.17 ID:Q8Bm3fYj0
wktk

288 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:38:55.87 ID:3j+bgeYw0
野次馬たちはいつの間にか黙っていた。そして何故か震えだす者が現れだした。

「あいつらの言ってることが本当なら・・俺らもその無の世界に飛ばされるのか?」

「いや、正確に言うなら死ぬんだろ?まさか!そんなはずないって!!」

二人の友人が自分達の思ったことを思い思いに話す。そこへ一人の女が割って入った。

289 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:40:40.25 ID:3j+bgeYw0
ζ(゚ー゚*ζ「多分、死にはしないんじゃないかな?魂だけつれていかれるよ。あの太っている彼の体の中に」

その女性はブーンが高校生の時、告白した女性に似ていた。だが決定的に雰囲気が違う。優しそうな雰囲気が漂っていた。
そこにもう一人の女性が割って入った。

川 ゚ -゚)「そしておそらく、彼の持ってる能力によって、真っ白な世界を漂い続けるだろう。終わりは無い。永遠に」

この女性は一人目とは対照的にクールで知的な雰囲気を漂わせる。

「おいっ!それってどういう・・」

その男がそのことを聞こうとする前に、二人は消えていた。

290 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:44:08.61 ID:3j+bgeYw0
その男がそのことを聞こうとする前に、二人は消えていた。

「あ・・あれ?」

男は自分の見たものを疑う事しか出来なかった。真っ白な世界を漂うだけの毎日。それがどれだけ退屈な物かはわからないが、
とにかく行きたくは無い世界だという事は誰が聞いても分かった。

「でも奴等が言ってる事は本当だとは思えない!大丈夫だよ!」

「そ・・そうだよな」

から元気でその男を励ました友人。だがその友人の心の中も不安でいっぱいだった。

291 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:46:41.18 ID:3j+bgeYw0
(#'A`) 「だからよせって!!ここにはそんな世界、誰も望む者はいないんだ!!!!」

( ^ω^)「そんなことないお」

(#'A`) 「お前のほかに誰がその世界を望むってんだ!言ってみろ!!!!!!!!」

ブーンは押し黙ってしまった。なかなかドクオの質問に回答できないでいる。

(#'A`) 「ほら、いないんだろ?それでもお前がその世界を望むというならそれはお前の自分勝手なんだよ!まだ分からないのか!!!!」

( ^ω^)「確かに・・僕しかその世界を望んでないかもしれないお。でもそれで充分だお。自分勝手で構わないお」

292 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:49:26.48 ID:3j+bgeYw0
ドクオの堪忍袋の緒はもう完全に切れそうだった。それをギリギリのところで押さえている。
色の無い世界・・そんなものを望む者はブーンしかいない。だから食い止めねばならない。
それはもはや自分やブーンのためだけではない。さっきから凄まじい光景を間の当たりにしてきたドクオにとって、
ブーンの手によって、これ以上他の人達の命が消える事はどうしても防ぎたかった。

(#'A`) (お前の手によって命を失った者が大勢いるんだ。だから・・!!)

(#'A`) 「・・警察に自首しろ。罪を償え。それが俺の願いだ」

( ^ω^)「・・・・・・・」


293 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 21:52:49.19 ID:3j+bgeYw0
これがドクオの、ブーンの親友としての最後の願いだった。
自分の力ではもうどうしようも出来ないと気が付いていたドクオにとって、その言葉でブーンが変わってくれることを願うしかなかったのだ。

(#'A`) 「・・・・・・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・・」

ドクオが自分の願いを言ってから、かれこれもう数分がたった。
その間二人は真正面に対峙し、ドクオはブーンのことを憎しみを込めて睨んでいた。
これが昨日までの親友たちの姿なのだろうか。どれだけ、ブーンが変わってしまったのかが分かる光景だ。
待ちくたびれたようにドクオが言う。

294 名前:閉鎖まであと 6日と 23時間 :2007/01/16(火) 21:55:45.87 ID:KLh2l+zO0

名前欄に !hmlv でホモレベルチェック
http://love4.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1167035690/l50



295 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:01:41.03 ID:3j+bgeYw0
(#'A`) 「おい、どーなんだ。辞めてくれんのかよ?」

( ^ω^)「・・・・・・・・」

それでも答えようとしないブーン。ドクオはさっきの怒りもあって更にイライラした。

(#'A`) 「ハッキリしろっ!!!」

その言葉を聞いたブーンはボソボソとだがようやく答えを出した。

( ^ω^)「・・・・無理だお」

ドクオはその言葉を聞いて本当に呆れた。何故自分の望む世界が危険だとこいつはわからないのだろうか。


296 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:02:12.61 ID:3j+bgeYw0
(#'A`) 「はー、そうか。お前は沢山の人の命よりも自分の望む世界の方が大切なんだな?」

(#゚ω゚) 「そうだお!!それの何がいけないんだお!!!!」

ついにブーンが切れた。今までブーンが切れたことを見たことが無かったドクオは少し驚くものの引き下がろうとはしない。

(#'A`) 「見損なった!!お前がそんな風に考えてたなんて!!」

(#゚ω゚) 「何がいけないんだお?この世界には偽善者があふれてるお」


297 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:03:17.23 ID:3j+bgeYw0
ブーンはまた昔のことを思い出す。自分がいじめられていた時のことを。
いじめられてるのに助けようともしない。
そして一通り、いじめられた後に話し掛けてくる奴等。

「大丈夫?」

そんな言葉なんていらない。何故助けてくれないのか?それはそいつらが結局自分の身しか大事にしない奴等だから。


298 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:04:44.39 ID:3j+bgeYw0
(#゚ω゚) 「なんでそんな奴等がのうのうとしてられるんだお?だから僕は復讐するお。この社会に」

(#'A`) 「ただそんなことをする為に関係ない人まで巻き込んでいいと思ってんのかよ?」

(#゚ω゚)「確かに真っ白い世界も見てみたかった・・これは本当だお。でももう一つは言うと反対されるから黙ってたんだお」

もう二人の話はかみ合っていなかった。ブーンは完全に暴走していた。

(#'A`) 「俺の質問に答えろぉっ!!!!」

(#゚ω゚)「でももう遅いお。もう僕はこの町一体を白く出来るほどの能力はあるんだお」


299 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:07:19.40 ID:h58w8zjc0
wktk

300 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:08:10.77 ID:3j+bgeYw0
(#'A`) 「・・・・・・・・」

(#゚ω゚)「ドクオ、君と話すのはもうあきたお。一緒に消えてくれお」

ついにブーンは腕に力を込め始めた。この町一体、いや、周りごと全て白くしてしまうようだ。
もうブーンに理性は残っていない。その手にこもる力はもう一般人の目にも見える程強力なものになっていた。
あきらかに異変に気が付いた一般人たちは慌てふためきはじめた。

「お、おい、俺ら、早く逃げないとやばいんじゃないかな・・?」

「そうだな。走ろう!!」

野次馬たちは早く町から脱出しようと、自分の限界で走り始めた。

301 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:10:58.84 ID:3j+bgeYw0
(#゚ω゚)「おっおっおっ。もう逃げても無駄だお。君たちも僕の作り上げる世界に入るんだお」

地響きがしだした。ブーンの能力がいかに強力になったのかがよく分かる。
ドクオはさすがにヤバイと感じ、最後の説得に出る。

(;'A`) 「や、辞めろぉ!!自分の大切な物を丸ごと失う事になるぞ!!!」

だがブーンはその言葉にも全く反応を示さない。

ガガガガガガガッ!!パリーン!!!

ブーンの力によって近くのビルのガラスが割れる。中にいた人達の被害はひどいだろう。
だがブーンは力を弱めようとはしない。自分の限界まで力を蓄えるつもりだ。

302 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:12:53.29 ID:3j+bgeYw0
(#'A`) 「やめろっ!!!やめろっていってんだよ!!!!俺の言う事が聞けないのかよ!!」

ドクオの叫び声はもう怒鳴りではなく悲鳴にも聞こえるような気がした。ブーンが力を溜めてる時間が永遠にも感じられる。

(#゚ω゚)「悪いがもうそんなことは聞けないお。もう力は充分にたまったお」

ドクオの体に悪寒が走った。その力の凄さを理解してしまった。知らない方が幸せ。とよく言うがまさにこのときの為に用意された言葉なのかもしれない。

(;'A`) 「ブー

ドクオがそういいかけたときに意識が飛んだ。ついにブーンは発動させてしまった。限界の力を。

303 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:14:50.10 ID:3j+bgeYw0
そのもの凄い力によって回りの建物という建物が真っ白になる。
人間達はドンドン白い粉となって、姿を消していった。同時に音も消えていく。それを奏でる物がなくなってしまったから。
物も真っ白になってしまうと形は保つ事はできてももう使い物にはならなかった。

ζ(゚ー゚*ζ「やっぱり・・私の選択は間違ってたんだね」

川 ゚ -゚)「そうみたいだな。だが、ドクオは良くやってくれた。彼の能力が強くなりすぎた・・」

真っ白になっていくその世界を見つめながら、さっき消えたはずの二人は話していた。
何故か彼女たちはブーンの能力を食らっても自分の色を保ったままだった。

304 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:16:19.92 ID:3j+bgeYw0
ζ(゚ー゚*ζ「あの二人なら・・きっとこの能力を良い方向に導いてくれると思ったんだ。だからお姉ちゃんに無理をいって・・」

川 ゚ -゚)「お前はこの機会で、いい経験になっただろう。所詮人間は自分の欲に溺れる生き物だってな」

ζ(゚ー゚*ζ「うん・・ごめんね。お姉ちゃん」

川 ゚ -゚)「ドクオに両方の能力を渡す事が出来ればこんなことにはならなかったかもしれないな。残念な人材を逃した」

そういうこの女性の瞳は何故か潤んでいた。

ζ(゚ー゚*ζ「・・・・?」

もう一人はそれを理解できずにいた。やがてこの二人は何も無かったように消えていった。

305 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:16:59.20 ID:3j+bgeYw0
(;^ω^)「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・」

凄まじい能力を使ってしまった為しばらく顔さえ上げることの出来ないブーン。その足元には白い景色がある。
ようやく体力が回復し、顔を上げるブーン。

(;^ω^)「・・・これが僕の望んだ世界?」

自分の目の前に広がる光景を見て、唖然とするブーン。
周りは全て白い。上を見上げてみても、いつもあるはずの空の景色はなかった。
ただ、白いだけの景色。

(;^ω^)「・・・・・・」

言葉を発することの出来ないブーン。
もう全てのものが真っ白になってしまった。その為、そこに何があるかどうかすら確認しにくい状態になっていた。


306 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:18:01.00 ID:3j+bgeYw0
(;^ω^)「!!!!!!」

ブーンはすぐ近くにまだ粉にはなってはいないが、体の色はすっかり落ちてしまったドクオを見つけた。
ドクオは能力を持っていたので多少の攻撃になら耐えられた。だが、これだけの攻撃を受けてしまってはもうどうしようもなかった。

(;^ω^)「ドクオ!!ドクオ!!」

必死に呼びかけた。

(;'A`) 「・・・・・・ん」

まだかろうじて生きている。だがもう手遅れだ。ブーンは話し掛ける。

(;^ω^)「ごめんお!ごめんお!!」

その言葉しか話すことが出来なかった。今頃になってブーンは自分がしでかしたことの大きさに気が付いたようだ。

(;'A`) 「な・・んで・・わか・・って・・くれ・・・」

最後まで言葉を言い切れずに事切れたドクオ。そしてすぐに粉へと変わってしまった。

(;^ω^)「ドクオ・・」

( ;ω;)「ドクオーッ!!!!!!!!!!!!」

自分の行動によって本当に大切な物をすべて失ってしまったブーン。
その泣き声を聞くものさえ、もうこの世界には誰もいない・・・

( ^ω^)ブーンが世界から色を奪うようです 完

307 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:20:22.84 ID:msS+nO9g0
おぉぉぉっぉぉ!!!これはすごい!乙としかいいようが無いな

308 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:20:39.61 ID:3j+bgeYw0
あとがき 

今回で二作目だったわけですが、ちょっと難しいお題に苦戦しました。

どう書けば楽しんでもらえるのか分かりませんでしたが闇雲にがんばってみました。

無事に落ちる前に完結できて良かったです。

また次の作品を書くときはヨロシクお願いします。

読んでくれた皆様、本当にありがとうございました!

309 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:20:44.86 ID:sETDOt+s0
乙。バッドエンドですな

310 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:21:56.08 ID:GmjdE8IM0
乙ー
リアで見れてよかった

311 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:23:37.68 ID:3j+bgeYw0
>>309

そこに一番悩みました。グットエンドにするかバットエンドにするか。

当初はドクオを助けるという予定もあったのですが、それではなんだかなあと思って、

この終わらせ方にしました。

312 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:26:50.82 ID:E8CzbxCU0
まさか、これがバトルモノになるとは思わなかったなw
だけど、十分面白かった。乙。

313 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:27:21.75 ID:3j+bgeYw0
あ、もし作品中で良く分からないところがあったら質問してください。

このスレが落ちるまでは答えられるように頑張ろうと思います。

314 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:27:46.56 ID:vckeDuZz0
乙。ラストの展開は大好きだ。

自分、最近まとめやり始めたんだけどのせさせてもらえませんか?

315 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:27:50.04 ID:Z17IkGpm0
このスレは俺がもらった

316 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:28:04.62 ID:vtbE0CtB0

wktkしながら読んでたよ。

317 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:29:30.57 ID:dEE/w6rF0
乙ー、結局ζ(゚ー゚*ζと川 ゚ -゚)は何なんだぜ?神のようなもんと思ってるんだけど

318 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:29:39.47 ID:3j+bgeYw0
>>312
本当にバトル抜きでこの作品は書きたかったです。俺はバトルの書き方は上手くないし、
それに能力物の戦いは既に出ているので・・
だけど、ドクオがブーンを力ずくで止めるっていうのはバトルでしか無理だと思ったので。

319 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:31:11.09 ID:szObq/zI0
なんかラストがバッドエンドにしてはさっぱりしすぎと言うか…

320 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:31:45.30 ID:rnH7mVPC0
モノトーンですか?

321 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:32:11.57 ID:3j+bgeYw0
>>314
本当ですか!是非お願いします!
自分の作品がまとめに載せてもらえるのは嬉しい限りです。

>>317
そんな感じです。ドクオとブーンなら今の世界を良い方向に能力を使って変えてくれると思ったのですが、
結局裏目にでてしまったって感じですね。


322 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:32:38.18 ID:Q8Bm3fYj0
>>1
乙。

最後の場面でもっと心理描写があればなんか良かった気がする
しかし自分がグッドエンド好きだって事を実感したわww

323 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:33:52.93 ID:3j+bgeYw0
>>319
あえてこの終わらせ方にしようと思いました。あんまり長く書いちゃうと俺の文章力ではgdgdになりそうだったので。

>>320
いいえ、ブーンが変えてしまった世界は全て白の世界です。黒はありません。

324 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:34:57.92 ID:3j+bgeYw0
>>322
そうですね。今見返してみるとそう思います。ちょっとそこは手抜いちゃったかなって感じですね。

325 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:35:12.24 ID:vtbE0CtB0
結局この後ブーンはどうなったの?

326 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:35:47.65 ID:rzh/BJmR0

あっさりしたバッドエンドで面白かった

327 名前:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2007/01/16(火) 22:37:02.36 ID:Kq4dSW9G0
(´;ω;`)ぶわっいい話!
バッドエンドもいい味だしてるな。
>>1乙!

328 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:37:31.28 ID:3j+bgeYw0
>>325
この後ブーンは自分の作ってしまった真っ白な世界をただひたすら歩き続け、
結局力尽きてしまいます。
最後まで、ドクオに対して申し訳ない気持ちを抱きながら。もう能力は使えないくらい疲れていたのでどうしようなかったんです



329 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:39:24.05 ID:LNqhDnPS0

なんか焦り過ぎた感じがするな

330 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:41:05.15 ID:bQpI32FX0
そのひたすら歩き続けたところが読みたい

331 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:42:28.73 ID:5SP3V+1q0
乙!!
バッドエンド大好き^^

332 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:42:27.61 ID:hdkyMUuKO
遅れたが乙

333 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:43:00.60 ID:3j+bgeYw0
>>330 了解です。まだ時間は平気なので今から書きたいと思います。

334 名前:閉鎖まであと 6日と 22時間 :2007/01/16(火) 22:43:25.70 ID:JfjMTGP30
エロいwwwwっうぇっうぇwwwっうぇw
http://www.youtube.com/watch?v=2KCSKZ4-lxI

335 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:56:06.27 ID:3j+bgeYw0
( ^ω^)「・・・・・・・・・・・」

本当に無の世界、そして自分が殺してしまった友人。
ブーンの心はボロボロになっていた。

( ^ω^)「あの時、ちゃんとドクオの言う事をちゃんと聞いてれば・・」

だが、もう振り返ったところで遅い。ドクオや、町の皆はもう、白い世界に飲み込まれてしまった。

( ^ω^)「・・・・・・・」

ブーンはあたりを見回す。だがやはり、周りには白い世界しか残っていなかった。


336 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:56:25.30 ID:3j+bgeYw0
( ^ω^)「・・とりあえず歩くお」

ブーンの体は疲れきっていた。もう歩けないくらい。能力も発動できなければ、目の前もかすんで見える。
だが、自分があやめてしまった友人が眠る所にいつまでも居たくは無かった。

( ^ω^)「・・僕の家はどうなったんだお」

心身ともにもう限界に近かったが、その事だけが気になった。自分の家族はどうなったのだろうか。

( ^ω^)「行く宛がないお、家に行くまで生きてるか分からないけど向かってみるお」

ブーンは自分の鉛のように重い足を動かしてゆっくりと歩き始めた。

337 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:57:18.48 ID:3j+bgeYw0
( ^ω^)「・・ここはさっきまで、目がチカチカするほどの色をしていたビル街かお」

そこにビルがあったかどうかさえももう分からないくらい回りは白かった。もうドコがドコだか分からない。

( ^ω^)「うぅ・・」

体はもう限界になっていた。自分の家がもうどっちにあるかさえ分からなくなった。
唯一家へ戻る事が、ブーンの倒れそうな体を支えていた。だがそれももう無理に近くなっていた。

( ^ω^)「・・・ぉ」

ブーンはさっきまで道路らしきところへ倒れこんだ。普通なら大丈夫かと声をかけてくれる人がいる。
だが少なくとももう、ここには、そんな人間はいないのだ。皆粉に変わってしまった。


338 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:58:08.69 ID:3j+bgeYw0
( ^ω^)「・・ドクオ。多分僕はもう死ぬお」

( ^ω^)「生まれ変わっても・・また会いたいお。その時は僕のこと許してくれるかお・・?」

当然、誰も答えるはずは無い。あたりは静寂としている。

( ^ω^)「・・・ドクオ。僕の無二の親友。でも死んでしまったお。殺したのは僕」

( ^ω^)「頭がこんがらがってくるお。ドクオ、ちゃんと謝りたかったお・・」

もうブーンの頭には考えるほどの力を残していなかった。

( ^ω^)「寝るお・・」

そう言ったきりブーンは目を開けることが無かった。

本当に、この町にはもう、誰もいなくなってしまった。
自分の憧れがこんな結果を招くとは、誰も予想しえなかった事だった・・

339 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 22:59:06.75 ID:3j+bgeYw0
こんな感じです。あまり時間が立たないで、ブーンも死んでしまいました。

体の疲れよりも孤独の方が強かったので、精神的にダメになってしまったブーンです。

340 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:00:11.42 ID:P9jxumK10
面白ッ

341 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:02:47.19 ID:3j+bgeYw0
ちょっとお粗末ですいません。



342 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:04:48.35 ID:5SP3V+1q0
ちょっとドクオでひっぱりすぎかな?

まあGJ

343 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:04:54.50 ID:bQpI32FX0
マジgj!

344 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:04:58.87 ID:Z17IkGpm0
>>338
> 誰も予想しえなかった

ドクオが予想して止めてたじゃん

345 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:06:00.51 ID:3j+bgeYw0
えと、後、この場を借りまして、次の話を書きたいと思うのでお題を募集してよろしいでしょうか・・?

質問、感想はまだまだ沢山書いてくれると嬉しいです。今後の参考になるので・・

346 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:06:56.45 ID:3j+bgeYw0
>>344

あ・・すいません。そういえばそうでしたね。

まさかここまでになるとは予想できなかったみたいで解釈してもらえると助かります。

347 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:08:35.04 ID:M8EDCrCoO
作者乙



結局のところ神様二人がブーンとドクオに与えた力でどんな風に世界を良い方向に変えれたんだろうな。
考えてみるとほとんど役に立たないような気もするんだぜ?

348 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:11:56.44 ID:sETDOt+s0
ブーンは現代の落ちこぼれ忍者のようです

349 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:12:40.16 ID:GmjdE8IM0
再乙

ブーンが神っぽいのから与えられた力以外の力っていったい何だったんだろ

350 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:14:07.21 ID:vckeDuZz0
できました。
ttp://www.geocities.jp/local_boon/hoge/boon_Iro/top.html

と思ったら番外編が・・・!

351 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:14:08.37 ID:3j+bgeYw0
>>347
そうですね。俺的には神様は戦闘の為にこの能力を与えたのではないという事は断言できますね。
意外に神様は無責任で、二人に使い方を任せてしまったのがこの世界ができるきっかけですね

352 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:15:49.44 ID:M8EDCrCoO
ブーンたちはスネークでルパンな怪盗のようです

353 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:16:42.36 ID:3j+bgeYw0
>>350
ありがとうございます!番外編いきなりですいませんでした。

>>349
それはブーンが相手の力を吸い取る能力のことです。あれは元々神様が与えた力には入っていませんでした。
でも、どういうわけか、ブーンは色を消す能力を手に入れると同時に発生しました。

354 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:17:50.60 ID:3j+bgeYw0
>>348 >>352 あちがとです!候補に入れときます〜


355 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:18:47.15 ID:GmjdE8IM0
あぁ、うん、それはわかったんだけど、何でそれがブーンにあるんだろうなって思っただけです

356 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:19:34.44 ID:ZRh0DRqh0
ちょっと最後がgdgdだったかもな。
しかしおもしろかったぜ。乙。

357 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:19:52.28 ID:3j+bgeYw0
>>355
それはブーンの隠された潜在能力って感じに解釈してくれると助かります。

358 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:22:53.85 ID:GmjdE8IM0
了解、それと面白かったんで次回にも期待

359 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:26:17.65 ID:3j+bgeYw0
>>358
時間のある時頑張る予定です。ありがとうございます!

360 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:26:21.75 ID:Z17IkGpm0
同じスレタイで二つ目たてるの嫌だから、このスレを乗っ取る

( ^ω^)が世界から色を奪うようです



( ^ω^)「ライダーは一人でいい……
     うさぎの皮は9枚でいいおwwwフヒヒwwwwww」

361 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:29:57.09 ID:3j+bgeYw0
まだまだ次回作お題、質問、感想募集中です。

催促しているようですいません。

362 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:30:42.12 ID:Z17IkGpm0

( ・□・)「ねえ、ギザジューない?」
(;^ω^)「は?」

自販機から釣り銭を取っていると、後ろから声をかけられた。
振り向いた途端、うわぁ……と言ってしまう。
どこか焦点の合わない目。ぽかんと開いた口。よれよれになった灰色のトレーナー。
いかにもアレな人物が、僕を眺めていた。

( ・□・)「ギザジューあったらコレと交換して」

僕の意思など無関係に、押し付けられる十円玉。
ずっと握っていたのだろう、じっとりした温もりが気持ち悪い。

とっさに彼の目を覗き込んだ。
……乱視気味なのか、少し左右がずれていて、見づらい。
とりあえず片方の虹彩だけを調べることにする。

( ^ω^)「うん……少し減らしたほうがいいお」
( ・□・)「?」

彼の目の前で、映画の"カチンコ≠ンたいに、両手のひらを打ち鳴らした。
男は僕の行動に驚き、何度も目をしばたかせる。

そして手にした十円玉を引っ込めた。


363 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:31:04.58 ID:Z17IkGpm0

( ^ω^)「それじゃ、ばいぶー」
( ・□・)「……? ……?」

角を曲がってしまう前に、振り向いて確認する。
……うん、大丈夫。
僕の目には、彼の頭から抜けていく『色の残滓』が、煙のように見えていた。


364 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:31:19.91 ID:Z17IkGpm0



('A`)「ん? あれは……ブーン?」




365 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:31:42.28 ID:Z17IkGpm0

翌朝、VIP高の始業時間。
皆が朝の活力にあふれる中、机に突っ伏す勇者がいた。
教室のド真ん中の席、一人のピザ男がイビキをかいて眠っている。

――きりーつ、れーい!

( ^ω^)「……zzz」
('A`)「着弾」

担任であるドクオ教諭の拳が、ブーンの頭を直撃する。
彼は椅子から転げ落ちると、頭を抱えてのたうちまわった。

(;^ω^)「な、なにごとだお!?」
('A`#)「オレ昨日、朝から寝てると遅刻扱いにするって言ったよな?」
( ゜ω゜)「フォォォォ!!?」

ドクオは教卓から出席簿を引っ張り出す。
ついでジャージのポケットから赤ペンを取り出すと、無情にも遅刻の文字を書き込んだ。

('A`)「お前なぁ、寄り道してるから悪いんだよ。帰って寝ろ」
(;^ω^)「え」
('A`)「…………」

ドクオは何かを探るように、ブーン寝ぼけ顔をじっと見つめた。


366 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:32:00.11 ID:Z17IkGpm0

しばしの沈黙が、教室全体をだれさせていく。

(;^ω^)「なんのことですお?」
('A`)「…………」

クラスの生徒たちが、好き勝手に私語を始めようとする直前。
計ったかのような返答に、ドクオが相貌を崩した。

('∀`)「あ、ごめん。こないだ寄り道で説教されたの、西山だっけか?」
(;^ω^)「ちょwwwまちがえるとか酷いおwwwwwwww」
('∀`)「フヒヒwwwサーセンwwww さあ出席とるぞー!」


367 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:32:16.89 ID:Z17IkGpm0



ブーンは忘れていた。
ドクオの書いた「遅刻」の文字が、消されず残ったのを。

(;^ω^)「皆勤賞ぽしゃったお……」
('∀`)「フヒヒwww」




368 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:36:56.94 ID:3j+bgeYw0
自分のスレをのっとられるのはあまりいい気がしない・・










でもちょっと続きが気になる俺

369 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:37:47.11 ID:Z17IkGpm0

退屈な授業が終わり、皆が塾へ走る放課後が過ぎ、そして夜。

繁華街の路地裏に、ブーンの姿があった。
私服のウィンドブレイカーを着込み、ややもすれば客引きと間違われそうな姿である。
彼はキョロキョロしては、街の死角を選んで歩いていった。

小一時間ほど歩いたときだった。

?「よお」
(;^ω^)「ひっ!?」

暗がりからかかった声に、ブーンは飛び上がる。
見れば、雑居ビルの非常階段に、背広姿の中年が座っていた。

(,,゚Д゚)「オジサンさぁ、可愛い女の子とぉ、飲みなおしたいんだぁ。連れてってくれよぉ」
( ^ω^)「あ、ハイです……お……」

僕は言葉を選んで、慎重に答えた。
中年は、酔っているのか、目がトロンとしている。


370 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:38:20.02 ID:Z17IkGpm0



……油断は出来ないお。

僕は少しだけ近づくと、彼の目を用心深く観察した。
開き気味の黒い瞳孔と、それを縁取る茶色の虹彩。
路地の暗さで見えないハズのそれが、僕にはハッキリ見えた。

(,,゚Д゚)「ところで君はいくつだ……結構、若いな……」
( ^ω^)「この作品の登場人物は18才以上ですお」
(,,゚Д゚)「なんだそりゃ? はははははっ、わかった、黙っててやる」
( ^ω^)「ありがとうございますお」




371 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:38:44.97 ID:Z17IkGpm0

ブーンは"こちらへどうぞ≠ニ身振りで伝え、中年に背を向けた。
相手はうなずくと、意外としっかりした足取りで、間合いを詰めていく。
すぐに手を伸ばせば届くところまで、ブーンに近づいた。

( ^ω^)「ところで、お客さん」
(,,゚Д゚)「なんだ?」
( ^ω^)「最近はやりの通り魔事件、御存知ですお?」
(,,゚Д゚)「……ああ、物騒だな」

するとブーンは振り向いて、うれしそうな笑みを浮かべた。

( ^ω^)「でも大丈夫。今日から無くなりますお」
(,,゚Д゚)「き、貴様っ!?」

ブーンの両手のひらが、中年の頭を左右から挟みこんだ。

( ^ω^)「ちょっと赤色が多すぎます。減らしたほうがいいですお」
(,,゚Д゚)「なんだ……っ!?」

途端、がっくりと中年は座り込む。
だらんと垂れた右手から、からんと音を立てて、手術用のメスが転がった。


372 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:39:05.24 ID:Z17IkGpm0



これでいい。この街を騒がせた通り魔事件は、今日で終わりだ。
僕の視覚には、彼のつむじから立ち上る、赤い湯気のようなものがハッキリ見えていた。



('A`)「おい、ブーン」




373 名前:風呂いってくる :2007/01/16(火) 23:39:30.25 ID:Z17IkGpm0

( ゜ω゜)「!?」

いつの間にか路地の入り口には、場違いなジャージ姿のドクオが立っていた。
細い目を、さらに細めて、ブーンを睨みつけている。
口の端に咥えていたセブンスターを吐き捨てて、彼は問いかけた。

('A`)「お前、いま何やった?」


374 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:48:13.41 ID:shY1rrvdO
>>1面白かったお⊂( ^ω^)⊃乙だお

そしてこっちの話も面白そうだお⊂( ^ω^)⊃

375 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:48:51.54 ID:3j+bgeYw0
ん〜いざ新作書くとなると難しい・・

どうするかな。

376 名前:閉鎖まであと 6日と 21時間 :2007/01/16(火) 23:50:05.91 ID:5SP3V+1q0
ここはギャグで逝こうぜ

377 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/16(火) 23:51:26.39 ID:3j+bgeYw0
>>376 そうすると忍者落ちこぼれで行こうかなと思いますが・・

残念な事に俺にはギャグセンスが0なもので・・カオス物には憧れてるんですがね。

378 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:08:19.97 ID:wGanCl2o0
バトルが苦手でギャグ苦手なら・・・・と考えるんだ

379 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/17(水) 00:11:46.61 ID:uF8Ho1FI0
考えろ・・考えるんだ俺。

あっ!そうだ!バトルの無い小説をかけば・・orz


380 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:13:30.79 ID:WCPHxP150
ならば青春系しかなかろう

381 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:15:37.50 ID:YgyK2zO50
いやいや推理もので一つ

382 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/17(水) 00:16:47.53 ID:uF8Ho1FI0
青春系・・それもありですね。候補へ入れます!

でも今回みたいにまた意味深なのもいいなあ・・本当にどうしよう。

383 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/17(水) 00:17:38.28 ID:uF8Ho1FI0
>>381
推理か・・俺の無い頭で出来るかな。でも面白そう・・



384 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:18:37.78 ID:vvuO03rdO
やっと追い付いた。

くそみそ系期待


385 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:20:15.64 ID:wGanCl2o0
思い切って全部混ぜてみるとか

386 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:22:00.68 ID:sAt8BT35O
>>383
短編で感動系を頼むよ

雪を降らすとか猫神とか死ねないみたいな
一スレで終わるようなさっぱりしたやつが見たい

387 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:22:26.08 ID:vvuO03rdO
妙案キタコレwwww

388 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/17(水) 00:24:07.38 ID:uF8Ho1FI0
>>385
うはwwwwカオスになるwwwww

>>386
それもいいかもしれないですね。候補に入れます!

389 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/17(水) 00:34:43.49 ID:uF8Ho1FI0
では皆様の意見も取り入れて、次作作っていきます。
遅くまでありがとうございました!

390 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:37:24.60 ID:vvuO03rdO


391 名前:閉鎖まであと 6日と 20時間 :2007/01/17(水) 00:56:00.63 ID:foksOYI30
とりあえず蛇屋置いときますね
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-2979.html

392 名前:閉鎖まであと 6日と 19時間 :2007/01/17(水) 01:03:15.35 ID:QwzPV9ec0
まあ白だけだと何も見えないよな

393 名前:閉鎖まであと 6日と 19時間 :2007/01/17(水) 01:08:10.05 ID:30JB9LA30
>>373続き

('A`)「先に言っておくが、俺の力は"金属をつかむ≠アとだ」
( ゜ω゜)「!?」

言うなり、ドクオの左手から、赤い光が放たれた。
それは蛇のようにくねりながら、路上に転がるメスへと走り、絡みつく。
ドクオが腕を引くと、メスは透明な手に掴まれているかのように、その場で浮かび上がった。

('A`)「やはり……俺の力を目で追ったな?」
( ^ω^)「それは……」

もはや言い訳はきかなかった。
ドクオは路地の入り口から動かない。
そこがブーンにとって唯一の退路だからだ。

('A`)「早く言え。お前、何やった?」

ブーンは何か考えていたが、諦め顔で口を開いた。


394 名前:閉鎖まであと 6日と 19時間 :2007/01/17(水) 01:10:02.05 ID:30JB9LA30

(;^ω^)「……ローゼンメイデンって知ってる?」
('A`)「はあ?」

いきなり妙なことを言い出す。




('A`*)「金>その他」
( ゜ω゜)「ねーよ!!」





( ^ω^)「赤提灯>営業石>すもち石」
(`A')「ねーよ!!」




395 名前:閉鎖まであと 6日と 19時間 :2007/01/17(水) 01:10:33.44 ID:30JB9LA30



('A`;)「ごまかすな! お前の力は何だ!?」
( ^ω^)「あうあう……実は僕、蒼星石なんだお」






('A`)「……………………」
(;^ω^)「カワイソーって目をするな!!」




396 名前:閉鎖まであと 6日と 19時間 :2007/01/17(水) 01:11:01.31 ID:30JB9LA30

( ^ω^)「とにかく僕は帰るんです」
('A`)「通すか!」

自分のほうへ走ってくるブーンに、ドクオの警戒心が高まる。
彼は幾条もの光線を放ち、近くにある金属をかき集めた。
空き缶、営業用の油の缶、壊れて落ちた手すり。
それらはドクオの足元に集まり、ちょっとしたバリケードを作った。

だというのに。

⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーーーーーーン」
('A`)「!」

迷わず走ってくるブーン。
ドクオは驚いたが、次の瞬間には、身を張って受け止めようとした。

('A`)「ブーン! 逃がしゃしな……あれ……?」



――あれ? なんで止めなきゃいけないんだ?



⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーーーーーーン」

放心状態のドクオを尻目に、ブーンは走り去っていった。


397 名前:閉鎖まであと 6日と 19時間 :2007/01/17(水) 01:13:12.39 ID:30JB9LA30
ごめん 眠いから、また明日

398 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/17(水) 01:13:23.83 ID:AGMWkRNVO
>>391
二つのサイトに載せていただき嬉しい限りです。

そして、今書いてる人、頑張ってください

399 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/17(水) 01:17:44.80 ID:AGMWkRNVO
あ、後今書いてる人に言っときます。

このスレ明日落ちるので注意してください

400 名前:閉鎖まであと 6日と 18時間 :2007/01/17(水) 02:02:07.36 ID:d+d86g9pO
あけ

401 名前:閉鎖まであと 6日と 17時間 :2007/01/17(水) 03:23:27.23 ID:GkfjXFHV0
一応保守

402 名前:閉鎖まであと 6日と 17時間 :2007/01/17(水) 03:37:28.14 ID:E4+XbX6nO
赤提灯営業石はわかったがすもち石はわかんね

403 名前:閉鎖まであと 6日と 13時間 :2007/01/17(水) 07:09:27.84 ID:Tbil527S0
ho

404 名前:閉鎖まであと 6日と 13時間 :2007/01/17(水) 07:15:41.48 ID:mYitnc/QO
これを面白いって言う奴の平均年齢を知りたい

405 名前:閉鎖まであと 6日と 13時間 :2007/01/17(水) 07:22:42.74 ID:sAt8BT35O
>>404
それは皆わかってるんじゃない?多分ね。つまらなくはない

ただ、これからに期待出来そうだからこんなに乙がくるんだろ?
何も今が最高に面白い訳じゃない。
前作から成長してるのが伺えたからだ

戻る

inserted by FC2 system