大富豪のご子息がツンに一目惚れ

120 名前:大富豪のご子息がツンに一目惚れ:2007/01/13(土) 07:59:13.52 ID:jvF8b7UD0

「ふおおおおおっ!!!!」

ξ;゚听)ξ ・・・何事?

私が他のコミュニティへの契約書を作成していると、
テントの入り口の方から奇声が聞こえてきました。

私は不審に思いながら、何事が起きたかを確かめにいきます。

・・・すると・・・

入り口に立っていたのは、
格好は品のよいグレーのスーツに身を包んだ男でした。

しかし・・・スーツの中身は、スーツほど品が良さそうではありません。

なにより・・・けむくじゃら


ミ,,゚Д゚彡 ツンさんはいるかあっ!

ξ゚听)ξ 私ですが?



121 名前:大富豪のご子息がツンに一目惚れ:2007/01/13(土) 08:01:54.18 ID:jvF8b7UD0

ミ*,,゚Д゚彡 おおお!!! ツンさん!!!

ξ゚−゚)ξ ・・・なにか?

ミ,,゚Д゚彡 俺は、この辺りで一番大きなコミュニティ! モフモフ会のフサだ!

ξ゚听)ξ ・・・はあ

ミ,,゚Д゚彡 ・・・しらね?

・・・
知っています。
この辺りで唯一の大型機械を扱うコミュニティ、モフモフ会。
バギーカー、トラック、農業機械・・・

どのコミュニティにも必須で、しかも高額の商品。

・・・ここいらのコミュニティはどこも、
モフモフ会にへそを曲げられて商品を売ってもらえなくなっては生活に困るので、
ある程度のご機嫌取りは欠かさずやっているようです。

だから、図に乗ってる・・・ようにも見えます。

しかし・・・フサといえば、
モフモフ会のボスの、第一子・・・次期ボスと目されてる人じゃ・・・


122 名前:大富豪のご子息がツンに一目惚れ:2007/01/13(土) 08:03:13.75 ID:jvF8b7UD0

ξ゚听)ξ 知っていますが、何か・・・?
      バギーカーの修理費は、既に払ったはずですが

ミ,,゚Д゚彡 そっちは、全く問題ねえ!

ξ゚−゚)ξ ・・・では、一体?

ミ*,,゚Д゚彡 ・・・えーと

ミ*,,゚Д゚彡 じつは、その・・・

ξ゚−゚)ξ ?

ミ*,,゚Д゚彡 お、お前を、勧誘に来たんだ!

ξ゚−゚)ξ ・・・

ξ゚听)ξ 勧誘?

ミ*,,゚Д゚彡 いや、ツンさんがうちのコミュニティにお金を支払いに来たときから
       ツンさんが気になっててな。
       悪いが、調べさせてもらった・・・

       ・・・そして、お前の武勇伝を聞いた



123 名前:大富豪のご子息がツンに一目惚れ:2007/01/13(土) 08:07:21.02 ID:jvF8b7UD0

ξ;゚听)ξ 武勇伝・・・

ミ*,,゚Д゚彡 事務能力、胆力、華奢な体に合わない腕っ節の強さ、運の強さ・・・
       どれをとっても、うちに欲しい人材だ

ξ゚−゚)ξ ・・・

ミ*,,゚Д゚彡 そして、何より・・・

ξ゚听)ξ 何より?

ミ*,,゚Д゚彡 ・・・美しい

ξ;゚听)ξ ・・・ふぇ?

ミ*,,゚Д゚彡 俺専属の秘書になって欲しい、そして、ゆくゆくは・・・

ξ;゚听)ξ ・・・

ミ*,,゚Д゚彡 お、俺の嫁になれっ!!!

ξ゚−゚)ξ ・・・


ξ゚听)ξ 残念ですが・・・


ばたん。私は、テントの扉を閉めました。


124 名前:大富豪のご子息がツンに一目惚れ:2007/01/13(土) 08:07:49.80 ID:jvF8b7UD0


「うおおおおい!」

布の扉の向こうで、フサさんが何か叫んでいます。
賑やかな人だなあ。
まだ、何か用?

ξ゚听)ξ はい?

ミ;,,゚Д゚彡 あっさりしすぎだろ! り、理由を聞かせろ!!!

ξ゚听)ξ 私がこのコミュニティを抜ける事は、ありえません

ミ;,,゚Д゚彡 な、何故だ!

ξ゚听)ξ ここのコミュニティは、私の家族。家族は、裏切れませんから

ミ;,,゚Д゚彡 ・・・

ミ,,゚Д゚彡 ・・・じゃ、その家族とやらに、迷惑はかけたくねぇよな?

ξ゚−゚)ξ む・・・

ミ,,゚Д゚彡 意味は、わかるよな? 俺のコミュニティの、力も・・・



125 名前:大富豪のご子息がツンに一目惚れ:2007/01/13(土) 08:08:27.98 ID:jvF8b7UD0

ξ゚听)ξ ・・・脅しですか

ミ,,゚Д゚彡 こんなやり方は、好きじゃないがな

ξ゚−゚)ξ ・・・

ミ,,゚Д゚彡 どうだ?


ξ゚听)ξ ・・・認識しました


ミ,,゚Д゚彡 ほう。何をだ?





ξ゚听)ξ 貴方を敵と認識しました。全力で排除します。

ミ;,,゚Д゚彡 ・・・へ?

ξ゚听)ξ ・・・覚悟なさい?



126 名前:大富豪のご子息がツンに一目惚れ:2007/01/13(土) 08:11:19.38 ID:jvF8b7UD0

ミ;,,゚Д゚彡 あれ? ・・・ちょっと?

フサさんは、私のこの反応を予想できなかった様子です。
私は遠慮なくフサさんの懐に入り込み、そして・・・

フサさんは私の計算どおり、宙を飛び、頭を地面に打ち付けて、
気を失いました・・・



・・・
・・・

・・・

川 ゚ -゚) ねえ、ツンさん。ツンさんの机の上にあるこの封筒、何?

ξ゚听)ξ 大したものじゃないですよ

川 ゚ -゚) なんだ、仕事とは関係無いのか。じゃあ、運送屋に頼まなくていいな?

ξ゚听)ξ ええ・・・



128 名前:大富豪のご子息がツンに一目惚れ:2007/01/13(土) 08:12:59.63 ID:jvF8b7UD0

ふふふ。
お金持ちは、世間体を気にする生き物。

フサさんも、あの封筒に入ってる、あの様な写真を私に握られてちゃ・・・
逆らえませんよね

フサさんも、分かってくれました。
少し、怯えてたけど・・・

フサさんが悪いんだから、しょうがありません。

私は、コミュニティの皆を守るためなら何だってするんだから。

例え・・・人から何て思われても







・・・私って、人間から見たら、怖いかな?






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