( ^ω^)ブーンが引っ越してきたようです 第2話
- 5 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 15:50:13.30 ID:b81oL/200
-
私の名前は砂尾クール。
VIP高校2年1組の女子高生だ。
('A`)「何だ、クー? こんな所に呼び出して」
現在地、学校の体育館裏。
人気の無いこの場所で――――――
川 ゚ -゚)「いやな、今日はちょっと話があって……」
('A`)「話?」
二人きりのこの場所で――――――
川 ゚ -゚)「ドクオ!」
('A`)「ん?」
私は一世一代の勝負に出たのだ。
川 ゚ -゚)「好きだ! 私と結婚してくれ!!」
- 6 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 15:53:29.72 ID:b81oL/200
-
('A`) 「 断 る 」
第2話「安価で幼馴染みに告白する」
- 7 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:02:39.01 ID:b81oL/200
-
川 ゚ -゚)「何故だ!?」
('A`)「『何故だ』ってお前……ってかこれ何回目のプロポーズだよ?」
川 ゚ -゚)「今回で記念すべき1028回目だ!」
('A`)「何記念だよ」
川 ゚ -゚)「女の子はなんか記念日とか大事にするものなのだ!」
('A`)「よく分からんが……まぁ良いや、教室帰ろうぜ。次の授業始まるぞ」
川 ゚ -゚)「う……うむ……」
そう言って私達は二人で教室に戻った。
川 ゚ -゚)(……今日も失敗に終わってしまったな)
これで何度目の失敗だろう……あ、1028度目か……
ん? そうか? まぁ回数はどうでもいいか。
私は目の前の席の生徒の背中を見た。
- 8 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:04:22.79 ID:b81oL/200
-
('A`)「……(腹減ったなぁ〜)」
川*゚ -゚)
ドクオ、私の小学校に入る前からの幼馴染みだ。
実は私はこの幼馴染み君に濃厚な恋心を抱いているのである。
もう年齢一桁のころから何度もプロポーズしているが……先ほどのように毎度見事に玉砕している。
川 ゚ -゚)(くっそぉ〜……一体どうすればドクオは私に振り向いてくれるのだ……数では駄目だと言う事か……)
何故であろうか?
私には魅力が無いと言う事だろうか?
そうこう考えているうちに休み時間になった。
('A`)「ふぃ〜っ、やっとつまんね〜歴史の授業が終わったぜ〜」
とにかく彼に振り向いてもらうにはコミュニケーションがまず第一。
休憩時間すぐに話しかけられるように席替えのときにわざわざ私は彼のすぐ後ろの席を選んだのだ。
こういう短い時間でも夫婦(予定)の間では会話が大事なのだ。
- 9 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:10:03.94 ID:b81oL/200
-
川 ゚ -゚)「なぁ、ドk……」
( ^ω^)「ドックオ――――――wwwww」
川 ゚ -゚)「!!」
私がドクオに話しかけようとしたまさにその瞬間だった。
彼の隣の席から男子が私より先にドクオに声をかけてしまったのである。
('A`)「どした? 内藤」
( ^ω^)「ちょっとおながいがあるんだけど、さっきの歴史のノート写さしてくれお! 寝ててノート取ってないんだお!」
(;'∀`)「あ、悪ぃ、俺も寝てて取ってないんだわw」
( ^ω^)「ちょwww仲間だったかおwwwでも嬉しくなスwww」
内藤ホライゾン。
つい何日か前にうちのクラスに転校してきた男の子だ。
転校初日に「特技は超能力です」等とつまらんギャグをかましていたが最近は言わなくなったな。
- 10 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:13:17.12 ID:b81oL/200
-
というかなんなのだ、何故お前は私が夫(予定)に話しかけようとした瞬間に邪魔しに来るのだ?
というかお前転入してきて間もないのに何でそんなにドクオと仲良くなってるのだ?
というか実際これ私よりドクオと親密になってないか?
川 ゚ -゚)(私の方がドクオとの付き合いは長いのに!)
十年、いや、それ以上の付き合いだぞ私達は。
なのに出会って数日の彼にどうしてまた負けねばならんのか?
内藤ホライゾン、別に悪い奴では無さそうだが……なんだか……なんだか……
川 ゚ -゚)(……憎い…………!!)
- 11 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:16:47.27 ID:b81oL/200
-
( ^ω^)「でも困ったお……誰かに写させてもらわないとノート提出のとき困るお」
('A`)「そうだな〜、って、まぁ俺も困るわけなんだよな」
川 ゚ -゚)「(ここここぉーこれはチャンスではないか!?)……なぁなぁ、ドクオ」
('A`)「ん? どした? クー」
川 ゚ -゚)「私のノートで良ければ使って良いぞ?」
( ^ω^)「マジかおwwwありがとうだおwww」
川 ゚ -゚)「貴様ではないわぁあぁあぁあぁあぁあ!!!!」
(;^ω^)「え゙ぇえぇえぇえぇえぇえ!?!?」
('A`)「良いのか?」
川 ゚ -゚)「もろちん!」
('A`)「『もちろん』な。乙女が何てこと言ってんだ……」
- 13 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:20:34.19 ID:b81oL/200
-
川 ゚ -゚)「お恥ずかしい」
('A`)「まぁありがとな。今日の放課後にでも返すよ」
川 ゚ -゚)「あぁ、急がなくても良い。別に今はノートが無くて困ることも無いしな」
( ^ω^)「じゃあドクオが写し終わったら僕にも貸してくれおwwwww」
川 ゚ -゚)「……」
(;^ω^)「僕にも貸して『いただきたい』のですが……」
川 ゚ -゚)「200億万兆円」
(;^ω^)「たかっ!!」
- 14 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:23:12.22 ID:b81oL/200
-
( ^ω^)(……よく考えれば透視で勝手に見れば良い話だったけどドクオがもうコピーしに行っちゃったお……)
それからドクオは教室を出て行った。
なにやらノートをコピーしに行くのだそうだ。
「そうすれば内藤とも同時に写せるから良いだろ」と言っていた。
川 ゚ -゚)(流石私のダーリン、要領良くて友達思い! 流石、流石だ!)
( ^ω^)「ねぇねぇクーwww」
川 ゚ -゚)「気安く呼ぶなゃあぁあぁあぁあぁあぁあ!!!!」
(;^ω^)「ク……クーさん……」
川 ゚ -゚)「クー『様』で」
(;^ω^)(何様!?)
川 ゚ -゚)「何のようだ」
( ^ω^)「あ、いや、別に様って程でも……ただちょっとお喋りしようかなぁ〜……なんて」
川 ゚ -゚)「ん、あぁ、構わんが」
- 16 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:26:13.84 ID:b81oL/200
-
なんだ、割と良い奴なのかな。
というか内藤は別に悪い奴じゃないんだったな、うん。
ただちょっとウザいだけで。
( ^ω^)「あの、僕さっきちょっと思ったんだけど」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
( ^ω^)「クー様ってドクオの事が好きなのかお?」
川 ゚ -゚)「!」
(*^ω^)「うはwwwww当たりwwwww図星だおwwwww隠したって無d……」
川 ゚ -゚)「あぁ、好きだぞ」
( ^ω^)「……」
川 ゚ -゚)「今日プロポーズもした」
(;^ω^)「どんだけ……?」
内藤は何やら呆気にとられた様な顔をしている。
どうせ私が「えぇっ!? 何でそんな事分かったの!? じっ、じゃない! 違うわよ! あんな奴別に好きでも何でも(ry」
とか言うのを期待してたんだろう。
- 18 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:30:14.54 ID:b81oL/200
-
川 ゚ -゚)(居るんだよね〜……そういう奴……)
( ^ω^)「……で? ド、ドクオはなんて答えたんだお?」
川 ゚ -゚)「ん、断られた」
(;^ω^)「マジかお!?」
川 ゚ -゚)「これで彼此もう1000回くらい断られた事になる」
(;^ω^)「うは……俄かには信じられないことだお……」
川 ゚ -゚)「嘘じゃないぞ。私はもう本当1000回以上告白して……」
( ^ω^)「あ、いや、そっちじゃなくて」
川 ゚ -゚)「?」
( ^ω^)「クー様程の女の人を振るなんて、信じられないと思ったんだお」
川 ゚ -゚)「……」
内藤は別に悪い奴じゃなかったんだったな、うん。
別に全然ウザくないぞ!
- 20 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:35:25.06 ID:b81oL/200
-
( ^ω^)〜♪(何故かやたら嫌われてるっぽいからここらで機嫌とっとくお)
川 ゚ -゚)「やはりそう思うかぁ! 私も常々不思議に思っていたのだ全くぅ!」
(;^ω^)(げぇえぇえ途端にテンション高くなった!?)
川 ゚ -゚)「……」
(;^ω^)(ってうぉおぉお下がった!? どっちだ!?)
川 ゚ -゚)「多分、ドクオは私に魅力を感じていないのだ……」
( ^ω^)「……えっ?」
川 ゚ -゚)「だっておかしいだろう? こんなにも気持ちを伝えているのに振り向いてくれないなんて……」
(;^ω^)「おっ……それもそうだお」
川 ゚ -゚)「だが私は諦めん!」
( ^ω^)「!?」
川 ゚ -゚)「これからも熱烈アプローチをやめるつもりは無い! 絶対にドクオを振り向かせて見せるぞ!」
( ^ω^)「そ……そうかおwwwその意気だおwww」
- 22 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:41:12.61 ID:b81oL/200
-
( ^ω^)(ちょっとドクオにクー様のことをどう思ってるか聞いてみるお)
('A`)「ただいま〜。コピって来たぞ〜」
( ^ω^)「あ、ドクオ、ちょっと良いかお?」
('A`)「んあ?」
( ^ω^)「ドクオ、今日クーにプロポーズされのかお?」
(;'A`)「げっ!? 何でお前それ知ってんだよ!?」
(;^ω^)「あ、いや、風の噂で……」
('A`)「あぁそうだよ、これでもう何度も言われてるよ……いい加減にして欲しいよな」
(#^ω^)「なっ!? それは酷い言い草だお! クーの気持ちを踏みにじるような……!」
('A`)「ん? あぁ、違うんだよ内藤、あいつは俺の反応見て楽しんでるんだよ」
( ^ω^)「?? どゆことだお?」
- 24 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:46:08.90 ID:b81oL/200
-
('A`)「いや、だから、昔っから何度も何度も言ってくるわけよ、『結婚しよう』『結婚しよう』ってな
だからもうからかわれんのももう馴れたんだけどな」
( ^ω^)(からかわれる……?)
('∀`)「まぁそんな冗談言ってくれる幼馴染みがいるのも幸せなのかもしれねぇけどなwww」
(;^ω^)(冗談……?)
( ^ω^)(クー様……彼は気持ちを伝えているのに振り向いてくれないんじゃなくて……)
(;^ω^)(あなたの気持ちは彼に届いてすらいないようです!!)
ガビーン
- 26 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:48:26.45 ID:b81oL/200
-
( ^ω^)「……と言うわけだお」
川 ゚ -゚)「なんと!」
なななんとドクオは私の求愛を冗談だと捉えていたのか、ようやく分かったぞ。
内藤めコイツなかなか良い仕事してくれるではないか。
川 ゚ -゚)(しかしこれは困ったな……)
1028回だぞ1028回。
これだけ……これだけ思いを伝えているのに気付いてもらえないのか……
私は授業中、ふと前の席の彼の姿を見る。
('A`)(……ねむ……)
川 ゚ -゚)「……」
この席、ドクオの後ろの席を選んだのには色々理由がある。
まず彼の近くの席でありたかった。
うちのクラスの席替え方法はくじ引き制だが実は私はクラスの副委員長を勤めているのでその際細工をさせていただいていた。
だが何人かの人は疑問に思うだろう。
「何故『隣の席』ではないのか?」と。
いや、実は私も以前隣の席を選んだ事があるのだが、その時、あるハプニングが起きてしまったのだ。
- 27 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:52:58.88 ID:b81oL/200
-
〜〜〜回想〜〜〜
授業中――――――
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「……」
(;'A`)「……」
川 ゚ -゚)「……」
(;'A`)「……先生ぇー」
( ´∀`)「ん〜? どうしたモナ?」
(;'A`)「隣の砂尾さんが僕の事ガン見してきまーす」
川 ゚ -゚)「!!」
〜〜〜回想終わり〜〜〜
- 30 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 16:58:15.80 ID:b81oL/200
-
……というわけだ。
まぁ要するに私にはいつの間にかドクオを見つめ続ける癖(決してガン見ではない)が付いてしまっていたのだ。
じゃあどうすれば自然に彼のことを見つめ続けることができる?
あれこれ考えた末、彼の後ろの席を選ぶと言う結論に達した。
われながら素晴すぃアイディアだと思った。
これなら黒板の方を見てる振りをして彼を眺めまくることができる。
川 ゚ -゚)「……」
切ないものだな。
私はこんなにも彼を見つめているのに彼はこちらを見てはくれない。
授業中だから当たり前なのだろうが現状も相まって私は普段以上に哀愁を感じていた。
どうすればドクオを振り向かせられる?
私のアタックがしつこすぎるのか?
いやいやいやいやそんなはずは無い、まだ回数は1000回超えたくらいだ。
10000回駄目でも10001回目は何か変わるかもしれないってミワちゃんも言ってたしな。
よし、今日はとにかくドクオにベッタリ張り付くとするか。
川 ゚ -゚)(やってやるぞ!!)
- 31 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:01:10.11 ID:b81oL/200
-
――――――体育――――――
グラウンドにて。
( ゚∋゚)「それじゃ二人組み作ってー!」
川 ゚ -゚)「ドクオ!」
('A`)「ちょ……おま……なんでお前がここにいるんだよ」
( ゚∋゚)「女子は体育館だぞー!」
川 ゚ -゚)「……!!」
――――――音楽――――――
川 ゚ -゚)「先生、リコーダー忘れたんでドクオ君と一緒に吹いて良いですか?」
(;'A`)「おま……」
- 35 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:06:12.73 ID:b81oL/200
-
――――――昼休み――――――
川 ゚ -゚)「ドクオ、弁当ではなく私を食べてくれ」
(;'A`)「ちょ……おま……」
――――――掃除時間――――――
川 ゚ -゚)「ドークーオー」
(;'A`)「おま……」
――――――トイレ――――――
川 ゚ -゚)「ドクオー!」
(;゚A゚)「おままままままままままままま!?!?」
- 37 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:10:01.52 ID:b81oL/200
-
川 ゚ -゚)「まるで効果がない」
ついに放課後となってしまった今現在。
結局ドクオは素っ気無いままだった。
生徒が支度をし、次々に教室を出て行く。
川 ゚ -゚)(よし! 今日はドクオと一緒に帰ろう! 何故か今まで帰ったこと一度も無かったし!)
( ゚∀゚)「ドクオ――――――wwwww」
( ^ω^)「一緒に帰ろうおー!」
('A`)「あぁ、今行く〜」
川 ゚ -゚)「まったぁぁぁぁ!」
(;゚∀゚)(;^ω^)「!?」
川 ゚ -゚)「何故貴様らはドクオと帰ろうとするのか!?」
- 40 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:15:31.21 ID:b81oL/200
-
( ゚∀゚)「いや、だって友達だしwww」
川 ゚ -゚)「分かった。じゃあ明日帰れ、なっ?」
(;゚∀゚)「えぇ〜……でもなぁ〜……」
川 ゚ -゚)「いや、明日も駄目だな。再来年くらいに一緒に帰れ」
(;^ω^)(卒業後!?)
川 ゚ -゚)「なぁなぁドクオ、今日は私と一緒に……」
('A`)「あれ? お前帰る方向違うんじゃなかったっけ?」
川 ゚ -゚)「……」
そういえばそうだった。
何故か帰ったことが無いとか……当たり前ではないか……すっかり忘れていた。
- 44 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:20:30.33 ID:b81oL/200
-
川 ゚ -゚)(こうなったら最後の手段だ……)
今日はおとなしく引き下がろう。
私が次なる対策を立てるのは家に帰ってからだ。
( ^ω^)(……)
ある『サイト』に相談しよう、この恋を実らせるために。
日本の誇るあの超巨大掲示板郡中最大人気板――――――
川 ゚ -゚)「『ニュー速VIP』に!!」
- 50 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:30:38.44 ID:b81oL/200
-
家に着いた私は早速PCを起動させVIPにアクセスした。
川 ゚ -゚)「ここに来るのも久しぶりだな」
私は所謂VIPPERである。
最近は板を覗く回数は減ったがそれでも何度かはこの掲示板を覗いていた。
乱立する雑談スレ、ネタスレ、パートスレ、総合スレ、某スレの数々。
その中に恋愛相談ごとを取り扱うスレもあるのを私は見たことがある。
なんか『安価で気になる女の子に告白メール』とかそんな感じのスレタイだったが……。
ならば私もそんな感じのスレを立てて意見を募るのだ。
川 ゚ -゚)「三人揃えば文殊の知恵とか言うしな」
スレタイ、そして本文を記入。
そして軽快にスレッド作成ボタンをクリックした。
- 52 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:36:56.04 ID:b81oL/200
-
『安価で幼馴染みに告白する(1)』
川 ゚ -゚)「これでよし!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:00:00.00 ID:SuNaOkUl0
スペック
私:高二♀
彼:高二♂
>>10を行動に移しま〜す♪
川 ゚ -゚)「安価は10だからな、暫く時間が掛かるだろう。ちょっと放っといて10分後くらいにまた見てみるか」
- 54 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:40:05.67 ID:b81oL/200
-
〜10分後〜
川 ゚ -゚)「そろそろ安価までいった頃だろう」
『安価で幼馴染みに告白する(9)』
川 ゚ -゚)「なに? まだ10まで言ってないではないか……どれどれ、スレを覗いてみるか……」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:01:00.00 ID:BOOOOOON0
ksk
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:02:00.00 ID:BOOOOOON0
ksk
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:02:30.00 ID:BOOOOOON0
ksk
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:03:40.00 ID:BOOOOOON0
ksk
- 56 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:40:52.63 ID:b81oL/200
-
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:04:00.00 ID:BOOOOOON0
ksk
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:05:00.00 ID:BOOOOOON0
ksk
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:07:00.00 ID:BOOOOOON0
ksk
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:10:30.00 ID:BOOOOOON0
ksk
なんだ、割と普通にkskされているではないk……って全部『ID:BOOOOOON0』!?
何やってるんだコイツは!?
こいつ2〜9までスレ独占しているではないか!?
- 62 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:49:20.88 ID:b81oL/200
-
川;゚ -゚)「どんだけ暇人なんだコイツは?」
というかどんだけ安価取りたいんだコイツは……もうまるで必死ではないか。
これはアレか? 恋に悩む子羊ちゃんを応援してあげたいという気持ちの現われなのか?
……そう思うとありがたいな、一体コイツはどんな事を10に書き込むつもりなのだろうか?
私は期待と不安を胸にスレをリロードした。
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:07:00.00 ID:BOOOOOON0
ksk
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:10:30.00 ID:BOOOOOON0
ksk
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:10:34.69 ID:b81oL/200
自殺しろ
川;゚д゚)「ノォォ――――――ゥ!!」
- 64 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:53:21.66 ID:b81oL/200
-
なぁあぁあぁあにをやっておるのだID:b81oL/200――――――!!!!
謝れ!! 私に謝れ!! というかID:BOOOOOON0に謝れぇ!!
お前ID:BOOOOOON0がどんだけ頑張ってkskしてたと思ってるんだコノヤローが!!
というか速っ!! レスすんの速っっっ!!
間隔4秒とかROMって安価狙ってたに違いない素早さではないかチクショー!!
川 ゚ -゚)「はぁ〜……可哀想なID:BOOOOOON0」
もう最悪だID:b81oL/200。
でもこれもしかしたらID:BOOOOOON0が一歩遅れて書き込んでいるかも知れないな。
なんだかID:BOOOOOON0があそこまでして何を書き込もうとしていたのかが気になる。
川 ゚ -゚)「きっとなんか画期的なアイディアに違いない!」
私は期待と期待を胸にスレをリロードした。
- 65 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:56:11.27 ID:b81oL/200
-
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:09:30.00 ID:BOOOOOON0
ksk
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:11:34.69 ID:b81oL/200
自殺しろ
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:11:36.09 ID:BOOOOOON0
自殺しろ
川;゚Д゚)「ノォオォオォオォオォオォオォオォオォオォオ――――――ゥゥ!?!?」
- 66 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 17:57:33.17 ID:b81oL/200
-
なななななななななんなんなんなんだこれはぁあぁあぁあぁあぁあ!?!?
ID:BOOOOOON0も結局同じこと考えていたのではないか!?
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:12:06.99 ID:BOOOOOON0
あ、ヤベ、安価取られたwww
何が「安価取られたwww」じゃコラァア!?!?
お前どっちにしろ書き込まれた内容一緒なんだから結果的に同じではないか!!
なにこんなときに以心伝心し合っているのだ!? こんの人間の屑共めぇぇええ!!
- 72 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:03:28.75 ID:b81oL/200
-
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:13:36.09 ID:SuNaOkUl0
なんで自殺しろなんて書くんですか!?
私は真剣にどうしようか悩んでるんです!!
自殺しろなんてフザけないでください!!
再安価しますよ!?
川;゚ -゚)「全く……所詮VIPはVIPということか……」
私はおもっくそ落胆しスレを閉じようとした。
その直前にもう一度リロードしてみたのだがそこにはID:BOOOOOON0の書き込みがあった。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:15:34.00 ID:BOOOOOON0
まぁ待て
これは「作戦」なのだよ>>1
川 ゚ -゚)「……?」
- 73 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:06:39.94 ID:b81oL/200
-
作戦?
その先にはこう書かれてあった。
『いいか、その彼ってのはアンタの告白を冗談としか思ってないわけだろ?』
川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ -゚)「……何故コイツは私の近況を知っているのだ?」
『だから、屋上とかに行って「付き合ってくれなきゃ飛び降りてやる」っつって自殺する振りすんの
そうすれば彼も本気で受け止めて万事解決だお!』
- 74 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:10:10.22 ID:b81oL/200
-
〜内藤宅〜
( ^ω^)「『解決……だ……お!』……っと! 書き込み!!」
( ^ω^)「うはwww完璧wwwこれで告白も大成功だおwww僕ってばテラ友達思いwww」
( ^ω^)「自殺すると見せかけて相手を本気にさせるとかwww我ながら天才的なアイディアだおwww」
( ^ω^)「ほんと帰る直前に『読心』してクー様がVIPでスレ立てると探り当てられたのがラッキーだったおwww」
( ^ω^)「リロードしてみるおwwwww」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :20XX/XX/XX(水) 18:16:45.19 ID:SuNaOkUl0
>>14お前天才じゃね?
- 76 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:13:43.76 ID:b81oL/200
-
川 ゚ -゚)「イヤッフゥゥ――――――!!」
天才やwww。
紛れも無くこいつは天才やwww。
いやまぁ、まさかそんな手があっただなんて思いもよらなかった。
そうだな、いっそやりすぎなくらいで丁度良いんだなドクオには。
正直どうして顔も名も知らぬコイツが状況把握しているのかが気になっていたがその答えも分かった。
コイツは『天才』だからなのだ、うん。
きっとそうだ。
川 ゚ -゚)「明日が楽しみだな」
- 78 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:19:20.00 ID:b81oL/200
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翌日の放課後。
私は予定通りドクオを呼び出すことに成功した。
場所は学校の屋上。
ここなら人目に付く事も無いから安心だ。
普段ならこの場所は鍵が掛かっていて入れないのだが職員室で
「すいませーんテニスボール屋上に乗っかっちゃったんで取りに行ってきて良いですかー?」
……って言ったら普通に先生が鍵貸してくれた。チョロい。
あぁ、しかしドクオはまだだろうか?
「放課後、屋上で待ってる」と朝一言言っただけだが大丈夫だろうか?
いや、心配ない。
今までだってそうやって呼び出しては告白してきてきた。
その度ドクオは私の元へやってきてくれた。
だがまぁ、今回は最早「最終手段」とも呼べる方法だ。
もしこれで駄目ならドクオは全く私には興味が無いという事に……
いや、大丈夫。大丈夫だ。
あぁ、しかし恐いな……
ムネがドキドキ……じゃなかった、ドキがムネムネする……
って……あれ? さっきので合ってたではないか……落ち着け! 私!
('A`)「よぉクー。どうした、こんな所に呼び出して……」
- 80 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:24:40.60 ID:b81oL/200
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(;'A`)「ってうぉおぉお!? な……何やってんだお前そんなところで!?」
来た。
遂にドクオがやって来た。
川 ゚ -゚)「何って、見ての通りドクオを待っていたのだ」
(;'A`)「いや『待ってた』って……じゃあ何でフェンスの向こう側に居るんだよ!?」
そう、実は私は先ほどから屋上を取り囲むフェンスの外側、要するに崖っぷちに立っていたのだ。
これなら何か今にも自殺しそうな感じが出せるだろう。
そんなことしないけど。
川 ゚ -゚)「ドクオ!! 好きだ!! 私と結婚してくれ!!」
(;'A`)「あぁもうそんなんどうでも良いからちょっとこっち戻って来い! 危ねぇかr……」
川 ゚ -゚) 「 私 は 本 気 だ ! ! 」
- 82 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:29:17.52 ID:b81oL/200
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(;'A`)「……?……クー?」
川 ゚ -゚)「本気で言ってる。ドクオのことが好きだ!!」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「嫌ならここから飛び降りる」
(;'A`)「なっ!? なにぃぃぃ!?!?」
驚きを露にするドクオ。
当然だが私に飛び降りる気など全く無い。
というか今こうやって淵に立ってるのがやたら恐い。
というか足震えてるんですけど。
川 ゚ -゚)(恐ぇぇ〜……)
- 84 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:33:35.79 ID:b81oL/200
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('A`)「なんだよ、そういうことか」
川 ゚ -゚)「!?」
('∀`)「戻って来いよ、そこ危ねぇからさ」
川 ゚ -゚)「!! ということは!?」
(;'∀`)「その……まぁ、結婚とかは速すぎるからさ、まずは付き合うことから……始めねぇか?」
川 ゚ -゚)(……これは…………)
これはこれはこれはぁぁぁぁぁ!
おkということではないか!? そうだな!?
遂に来たぞこの時が!
- 86 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:35:42.96 ID:b81oL/200
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長かった。今まで本当に長かった。
だが結局ドクオが素直になれなかっただけだったわけだな、うん。
要するに初めっから勝ち戦だったわけだ。ふははは。
('A`)「だから、戻って来い。フェンス、一人で上れるか?」
川 ゚ -゚)「あ、あぁ。問題無い」
その時だった。
突如、前触れも無くいきなり突風が吹いてきたのだ。
川;゚ -゚)「うぉっ……と!」
その風に足元を掬われ私はよろめき……
川 ゚ -゚)「あっ……」
足を滑らせた。
- 89 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:42:39.55 ID:b81oL/200
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体が後ろ向きに倒れていく。
体がフワリと宙に浮く感じがする。
そして私は『下』へと真っ逆さまに落ちていった。
川;゚ -゚)「うわぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!?!?」
(;゚A゚)「!!!!」
屋上から足が完全に離れるその瞬間、ドクオが大慌てでこちらに走ってくるのが分かった。
(;゚A゚)「クゥゥウゥ――――――!!!!」
慌てて走ってきても時既に遅し。
私の体はもう落下を始めた直後であった。
地面に激突するまでの間、私はこんな事を考えていた。
「私はこのまま死ぬのだろうか?」
- 90 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:45:15.56 ID:b81oL/200
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嫌だ、死にたくない。
ドクオにやっと思いが伝わったっていうのに……
まぁでも自業自得かな、こんな方法でドクオにも心配かけて、自分で足を滑らせたんだから仕方無いのかなぁ……
でも……死ぬ前に……死ぬ前に一度くらい……
川 ; -;)「ドクオにギュッと抱きしめてもらいたかったなぁ」
((;゚ω゚))「 『 テ レ ポ ー テ ー シ ョ ン ! ! 』 」
- 91 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:48:07.60 ID:b81oL/200
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川 - )「……」
( A )「……ー!……ゥー!」
川 ゚ -゚)「!!」
(;゚A゚)「クー!! 良かった!! 目が覚めたか!!」
ここは?
私は……?
落ちたんじゃないのか?
目を開けると私の顔を覗き込むドクオの顔、そしてその後ろ、否、上には青空が広がっていた。
そこまで認識してやっと私は自分が仰向けに倒れているということに気付いた。
寝転がったまま辺りを見回す。
フェンス、360℃その場所を囲むフェンスを見て私は初めてそこがさっきまで居た『屋上』であると気付いた。
落下したと思われた私だが何故か屋上で横たわっていたのだ。
状況があまり理解できない。
これはアレか? 私は助かったという事か?
- 93 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:51:17.00 ID:b81oL/200
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川 ゚ -゚)「ドクオ……私は……何故……?」
(;'A`)「いや、良いから。気にすんな」
川 ゚ -゚)「私……ここから……落ちたはずじゃあ……」
(;'A`)「え? な、何のことだ? 寝ぼけてんじゃねーのか?」
川 ゚ -゚)「?」
('A`)「お前はフェンスを乗り越えた直後くらいで急に倒れたんだよ。大方、貧血か何かじゃね?」
川 ゚ -゚)「貧血……?」
(;'A`)「ゆ……夢でも見てたんじゃねーの?」
そうか、私は落ちなかったのか。
ということはさっきまでのは、夢?
私は屋上から落下したと思ったんだが?
もう死んだものだと思ったんだが?
というか一瞬内藤の声が聞こえたような気がしてたんだが?
それも、全部、夢か?
- 96 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 18:57:51.75 ID:b81oL/200
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('A`)(なんでクーが屋上に瞬間移動したのか大体見当はつく……『アイツ』だな
どうせ説明してもクーは信じないだろうし何より面倒臭ぇからな。これで誤魔化せるだろ、うん)
川 ゚ -゚)「そっか、夢か……ビックりした……」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「あ……そうだ……私ドクオに……」
そうだ、私はたった今ドクオにプロポーズをしたばかりだったのだ、すっかり忘れていた。
私はゆっくりと体を起こし彼の方を見た。
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「……」
- 98 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 19:01:14.15 ID:b81oL/200
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ドクオが黙って私の方を見つめてくる。
何を言って良いのか分からずジっとしていると突然――――――
('A`)「ごめんな」
――――――とドクオが言葉を発した。
川 ゚ -゚)「……え?」
何を言っている?
謝るのは私のほうだ。
ドクオに迷惑をかけてしまった。
過ぎた冗談でドクオを困らせてしまった。
そう言おうとしたのだがドクオが続けて言葉を発する。
- 101 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 19:06:14.65 ID:b81oL/200
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('A`)「本当にゴメンな。お前の気持ちに気付いてやれなくて」
川 ゚ -゚)「……!」
('A`)「俺……お前と違って素直じゃないしさ、『好きだ』って言ってくれるの……凄い嬉しかったんだけどさ、何て言うかその……照れくさくって
お前があんまり情熱的にアタックしてくるもんだから周りの目も気になって、その内『冗談なんじゃないかな?』って思えてきて……」
ドクオがやや早口気味に淡々と言葉を並べる。
私は黙って彼を見つめていた。
('A`)「でも……俺が馬鹿だったんだよな、お前がこんなに本気だったなんて気付けずに……
小学校に入る前からずっとお前は伝え続けてくれたのに……」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「席だっていつも俺の後ろになるように細工してたよな?」
川 ゚ -゚)「……!……気付いていたのか」
('A`)「毎回毎回同じクラスになったときは絶対すぐ後ろの席にお前が居たんだ、そりゃ変だと思うだろ」
- 104 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 19:11:06.56 ID:b81oL/200
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川 ゚ -゚)「それもそうだな」
('A`)「でももうそんなことしなくて良い」
川 ゚ -゚)「?」
('A`)「これからはずっと――――――」
そういったドクオがスっと腕を伸ばす。
そして私をギュッと抱きしめた。
('A`)「俺の目の前にいろよ」
- 105 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 19:14:48.33 ID:b81oL/200
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川 - )「!!――――――ドクオ……」
温かい。
初めて抱きしめてくれたドクオの胸はとても温かかった。
その温かさのせいで私の目からは涙が溢れてきた。
川 ; -;)「ゔぅ゙ぅ゙〜〜〜〜〜ドグオ゙〜〜〜〜〜」
(;'A`)「ちょwww泣くな泣くなwww」
川 ; -;)「好ぎだ〜〜〜私ど結婚じでぐれ〜〜〜」
(;'A`)「だから何で結婚にまで飛躍するんだよお前は!?」
川 ; -;)「じゃあ結婚を前提に付ぎ合ってぐれ〜〜〜」
(;'∀`)「あぁ、そうだな、うん。付き合おう、な。だからさ、泣くなよ」
川 ; -;)「イ゙ヤ゙ッフゥゥゥ〜〜〜〜〜」
(;'A`)「泣きながらイヤッフゥーとか言うな……」
二人しか居ない屋上の真ん中で私は泣き続けていた。
ドクオはそんな私をずっと抱きしめていた。
- 106 :作者 ◆CSueav5yL2 :2007/08/04(土) 19:17:16.98 ID:b81oL/200
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(;^ω^)「ふぃ〜っ! 危なかったお」
( ^ω^)「経緯が心配で影から盗み見してて正解だったお」
(;^ω^)「僕の提案した方法で死なれちゃったら堪ったモンじゃないからNE!」
( ^ω^)「まぁでもこれでめでたしめでたしだおwww」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「でもこれでドクオがクー様と付き合い始めたら僕とは軽く疎遠になるのでは……?」
( ^ω^)「……寂しくなりそうだお」
( ^ω^ )「でもキニシナイ!!」
( ぅω^)
第2話
〜終〜
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