第2章・第3話
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:17:53.71 ID:T1xoYleWO
- ドクオ達が先攻。ドクオはギロチン台に体をねせた。
(´・ω・`)「まずは様子見だ。刃は2つ。セットするのは・・・首、腹だ。」
('A`)「・・・首と腹か?刃は2枚しか使わないんだからそんな致命的な位置にしなくてもいいんじゃないか??」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:18:54.96 ID:T1xoYleWO
- (´・ω・`)「いや、様子見だからだよ。普通の人間なら首、腹に刃をセットして、それが当てられでもしたら終わり。その位分かってるはずだよ」
(;'A`)「それじゃあ尚更危険なんじゃ・・」
(´・ω・`)「相手の気持ちになってみなよ?相手は首と腹は当てられたら即死。だから使わない。だったら手首足首に刃をつけてる筈だって思うさ。」
(´・ω・`)「それにコールって武器が僕にはあるしね。」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:20:18.64 ID:T1xoYleWO
-
(´・ω・`)『セット終了』
「コール開始。」
(´・ω・`)『使った刃は2つ。首、腹の部分に使用したよ。』
( ´_ゝ`)「だそうだ弟者。」
(´<_` )「うむ。使用した刃の枚数は様子見だったとしたらあっているだろう。」
( ´_ゝ`)「だとしたら首、腹はフェイクか??いきなり首、腹は自殺行為だし教える意味がないだろう。」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:22:01.88 ID:T1xoYleWO
- (´<_` )「我々も様子見でいこう。とりあえずは手首。どちらでも構うまい。」
(´<_` )『指定は右手首。』
「不正解。使用した刃の数、2。使用した位置首、腹。」
(;´_ゝ`)(´<_`;)「「!!!」」
大胆なそのコールに圧倒された流石兄弟。1番最初の様子見で自滅行為に及んだ嘘が『無い』コールをしたドクオ、ショボンの心理作戦。これは十分な効果を発揮したようである。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:23:48.68 ID:T1xoYleWO
-
ドクオT残り刃数:4
ギロチン役:ドクオ
コール役:ショボン
流石兄弟残り刃数:6
ギロチン役:兄者
コール役:弟者
お互いのチームで一つの考えが生まれていた。
『首、腹は相手を殺す事になる。そうなれば自分は殺人者になる。』
ということである。
心理戦のこの戦いでこの考えはネックになっていた。首だけに、というわけではないが。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:26:01.44 ID:T1xoYleWO
- その考えに捕われて二枚リードされた流石兄弟。
( ´_ゝ`)「このままじゃ不利だ。我々は・・・4枚使おう。」
(´<_`;)「・・・何を言っている兄者??」
( ´_ゝ`)「構わん。勝負する。首、腹以外全てだ。」
(´<_`;)「兄者、頭がおかしくなったか??」
( ´_ゝ`)「いいか?俺は手、足を失っても構わん。弟者さえ身体が丈夫ならそれでいい。」
( ´_ゝ`)「そして俺は何よりもプギャーの野郎と同類になりたくない。」
(´<_` )「・・・・」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:28:32.25 ID:T1xoYleWO
- 実はプギャーとの関係はこの『ゲーム』が最初ではない。
プギャーにはずっと言いなりになってきた。高校の頃から逆らえない存在だった。
プギャーは言いなりにならない世の中が不満と言う身勝手な理由から人生がつまらないと考え
そんなプギャーに言いなりになって、それがトラウマとなり人生に不満を持っていた流石兄弟。
それを救ったのがこの『ゲーム』だった。正につまらない人生にさしこんだ光と言っても過言ではなかった。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:30:30.36 ID:T1xoYleWO
- しかしまさかの高校以来のプギャーとの再開。彼に逆らう事が出来ずにグルになった。
プギャーが裏切るようなら立ち向かうつもりだった。
それがまさかのプギャーの脱落。
兄者のこの考えは合理的でもないし他人が見れば明らかにおかしい発言である。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/02(水) 20:31:53.40 ID:T1xoYleWO
- (;;´_ゝ`)「これを期に変わるんだよ・・・これで負ける訳にはいかないんだよ!!俺らには勝つ為の作戦も無ければ智恵もない。このまま一気に勝負をつける!!」
(´<_` )「・・・わかった。俺らは双子。生まれてから今まで同じ時間を共にしてきた。兄者の気持ちは痛いほど伝わった。」
(´<_` )「後は俺のコールに任せろ。」
そこには、お互い譲れない戦いが始まっていた。
第3話 終了
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