第1章・第1話
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:16:05.88 ID:uBEaG51tO
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ありもしない話を自分の中で広げ満足感に浸る日々。
周りの人間達の態度の下品さにそろそろ嫌気がさしてきた。
かく言う自分もていたらく、社会の底辺にいるような人間だ。
平凡。ただただ雑用に使われる日々。自分が悪いのは分かっているが これじゃあんまりだよ神様。
そんなくだらないある日。平凡を打ち破る出来事が俺を襲ったのだった。
('A`)ドクオはゲームに参加するようです
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:17:40.63 ID:uBEaG51tO
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('A`)「なんだコレ?」
バイトから帰ってきて覗くと、いつもはダイレクトメールしか入っていない郵便受けにそれは入っていた。
手首に巻くようなステンレス製のリングが3つと手紙。
('A`)「・・・誰かのイタズラか??」
いつも世の中がつまらないものだと思っていた俺はそれでも暇つぶしくらいにはなるだろうとそれを自分の部屋にもっていった。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:18:39.45 ID:uBEaG51tO
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('A`)「なになに・・・」
おめでとうございます。貴方は今回の『ゲーム』の参加者に選ばれました。 この『ゲーム』は強制参加ではありませんので、参加者なさらない方はリング、を元あった位置に戻しておいてください。
参加なさる方には後日迎えを用意しております。
('∀`)「なんだコレ・・・ww
マジでなんだよコレwwたいしたイタズラじゃないかwよし。そういう事なら乗ってやるよ その『ゲーム』ってやつww」
一人で笑い出す。
('∀`)「これじゃ俺『カ○ジ』みてぇじゃん『○イジ』ww」
くだらないイタズラに少し癒されながらも俺は眠りについたのだった。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:20:23.77 ID:uBEaG51tO
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次の日
俺は知らないところで眠っていた。
(;'A`)「待て待て待て待て!!ここはドコだよ!?」
見覚えのないコンクリートに囲まれた部屋。ひんやりとした感覚と薄暗い明かりしか光がないことから ここは地下だということが伺える。
(;'A`)「ら、らららら拉致された!??」
(´・ω・`)「拉致だよねこれは。おそらく『ゲーム』の主催者の仕業だよ。」
('A`;)「うおっ!?お、おまえ誰だ??」
(´・ω・`)「僕の名前はショボン。君と同じ『ゲーム』参加者だよ。」
そう言った彼はやれやれ と言うように肩をすくめた。 その身なりからはしっかりした人間だということがわかる。温厚そうな顔している男だった。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:22:13.14 ID:uBEaG51tO
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(´・ω・`)「まぁ僕も『ゲーム』の内容まではわからないんだけどね。これからどうなるかすらわからn・・・」
「お前ら集合だ。主催者からのお話がある。」
鉄製のドアが開き、黒服の男がそう言い放つ。
狭い道を歩き広いホールに出た。俺らの他にも数十人人がそこに立っていた。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:23:50.72 ID:uBEaG51tO
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(´・ω・`)「どうやら主催者から説明があるみたいだね。」
ショボンが顔を向けた先には一人の男が立っていた。
一人の初老の男。優しそうな顔であったが、不思議な感覚を身に纏っている人間だと感じた。
( ・∀・)「私の名前はモララー。ここに集まってもらった方々にまずは言いたい。おめでとう。実に君達はラッキーな存在だ。」
その男はそう挨拶するとこう続けた。
( ・∀・)「みなさんが生活のどこかに『不満』『くだらなさ』『平凡』を持った人間であるのは調べさせてもらった。そこでそんな君達に私はそれを打ち砕くプレゼントを用意したわけだ。」
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:25:15.67 ID:uBEaG51tO
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( ・∀・)「『ゲーム』。こいつのルールは簡単。君達に渡したリングがあるだろう?それを奪いあってもらう。まずは予選。勝った者は次のステージが待っている。」
(;'A`)「奪いあうっておま・・・」
正直言って俺は体力にも喧嘩する事にも自信がない。降りよう。この話から降りよう。そう思った時だった。
( ・∀・)「ただ奪いあうだけじゃつまらない。そこで君達には『ギャンブル』でリングを賭けてもらう。リングが無くなったものは退場という訳だ。・・・それと君達には1000万貸しておく。使い方は好きに使っていい。次のステージに行けた者は褒美にその1000万くれてやろう。」
・・・ホールにざわめきが起こる。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:28:03.10 ID:uBEaG51tO
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( ・∀・)「・・・『ゲーム』について説明しようか。」
そう言うとホールの壁に映像が現れた。画面とともに音声が流れる。
『カウントアップ100』
○1から順に数を言い、100を言った者が負け。(カウントは1〜3まで)負けた者は三人に一つずつリングを渡し退場。
○四人で行う。四人の顔は見えないようにマジックミラーになっている。
○賭けるものはリング。
○四種類のカードをランダム、ムラのないようにに3枚配布する。
(´・ω・`)「なんだ?・・・最後のカードってのは?」
( ・∀・)「君、いい質問だ。カードについては私が説明しよう。」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:29:53.24 ID:uBEaG51tO
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( ・∀・)「このカードはそれぞれ違う効果がある。まずは『パス』。これは自分の番を飛ばしてランダムに他の誰かの番にする。次は『リセット』。残りの数が10戻される。
『ステップ』。カウントできる数が1〜6になる。効果は一回のみ。そして『スロウ』。自分以外のプレイヤーは1しかカウントできない。自分に回ってくるまで効果は続く。
自分のカウントの番にのみ使用可能だ。カウントの前後どちらにでも使用できる。一度使ったカードはもう使えない。」
(´・ω・`)「丁寧な説明ありがとうございます。」
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/29(土) 15:34:14.04 ID:uBEaG51tO
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機械的に説明を終えた男は最後にこう言った。
( ・∀・)「ちなみにそのリングは一つ200万の価値があるから。負けたものはリングの金額分返してもらう。返せない場合はそれなりの対処をさせてもらう。
それでは健闘を祈る。」
それを聞き・・・逃げようとする者、笑い出す者、考えこむ者、様々な感情がホールいっぱいに満ちた。
引き返す道などは完全に無く、ホールの奥にはいくつかの小さい建物が並んでいた。
第1話 終了
とりあえず区切りよく1話終了です。もうしばらくしたら2話入ります。
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