( ^ω^)カウボーイなようです
- 2 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:09:08.64 ID:vZKlN5wLO
- 代理ありがとう助かったよ本当に
まとめ
エスカルゴ
ttp://www.geocities.jp/local_boon/index.html
- 3 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:10:15.06 ID:vZKlN5wLO
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【11th:絡み】
- 5 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:11:56.24 ID:vZKlN5wLO
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(;'A`)「ブーン!!」
対岸からの銃声と共に吊り橋を支えるロープが断ち切られた。
ジョルジュ達が銃でロープを狙い撃ったのだろう。
(;'A`)「何とか、しがみ着いた……か?」
ブーンがロープを掴んでいるのを確認し、ドクオは安堵する。
と、次の瞬間再び対岸から銃声がした。
(;'A`)「な!?」
そして、信じられない光景を見てドクオは自らの目を疑う。
(;'A`)「う……、ああ……」
視線の先、ロープにしがみ着くブーンから鮮血が舞い散り、ゆっくりとロープから手がすり抜ける。
断末魔の叫び声を上げながらそのまま谷底へ落ちていく。
(;'A`)「あ……、あああ」
手からライフルが滑り落ち、その場にへたり込んだ。
それと同時に対岸から銃声が響く。
そこでドクオの意識は途絶えた。
―――
- 6 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:14:41.74 ID:vZKlN5wLO
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荒野の狼、アジト。
薄暗い小部屋の中心、小さなテーブルをミルナとニダーが囲んでいる。
<ヽ`∀´>「ニトロ爆薬はどうだったニカ?」
酒を呷りながらニダーがミルナに尋ねた。
( ゚д゚)「お前にしては珍しく良い物だったぞ」
ミルナはトランプでタワーを作りながら返す。
<ヽ`∀´>「一言多いニダ」
( ゚д゚)「あとは人手か……」
ミルナがタワーの三段目に取り掛かろうとするところで不意にドアが開く。
そのせいでかトランプタワーは呆気なく崩れ去る。
- 7 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:16:40.91 ID:vZKlN5wLO
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( ゚∀゚)「いや、すまねぇ遅れた」
ドアを開き部屋に入ってきたジョルジュだった。
ジョルジュはそのまま壁に寄りかかるようにして床に座り込む。
<ヽ`∀´>「ジョルジュ、遅かったニダね」
_
( ゚∀゚)「ちょっと野暮があってな」
( ゚д゚)「その腕の傷はどうした?」
トランプをタワーを再建設しながらミルナが問い掛ける。
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( ゚∀゚)「ん? あぁ、酒でも吹きかけときゃ治るさ。
ところで、そっちはどうだったよ?」
( ゚д゚)「上々だ」
_
( ゚∀゚)「そいつは良いや」
<ヽ`∀´>「ところで、人手の方はどうなってるニカ?」
言いながら空になった酒瓶を逆さまにして中を覗き込む。
_
( ゚∀゚)「少々目的にズレがあるが、利用出来そうな集団が居たんでな。
そいつらを組み込むつもりだ」
- 8 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:19:42.43 ID:vZKlN5wLO
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( ゚д゚)「ほぅ」
<ヽ`∀´>「信用出来るニカ?」
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( ゚∀゚)「その辺りについては任せとけ、どうとでもなる」
( ゚д゚)「期待しよう」
タワーを完成させ、ジョルジュの言葉を聞き終えるとミルナは部屋を出て行った。
_
( ゚∀゚)「さて、次はニダーだが……」
<ヽ`∀´>「銃も弾も腐るほど集めて倉庫に置いといたニダ。
あとで確認しとくと良いニダよ」
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( ゚∀゚)「把握した」
<ヽ`∀´>「あとは……、酒が足りないぐらいニダね」
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( ゚∀゚)「大丈夫だ」
<ヽ`∀´>「?」
- 9 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:22:08.47 ID:vZKlN5wLO
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( ゚∀゚)「さっき言った奴らから山ほど貰ってきたからな」
<ヽ`∀´>「おぉ、スンバラシイ! 早速飲むニダ!」
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( ゚∀゚)「おい、飲みすぎんなよ」
<ヽ`∀´>「ホルホルホルホルホル」
意気揚々と部屋を出て行くニダー。
_
( ゚∀゚)「聞いてねぇなアレは……」
そう呟きながらその後ろ姿を見送った。
―――
- 10 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:24:29.95 ID:vZKlN5wLO
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ノハ )「畜生」
焼け落ちた集落を目の前にしてレッドはうなだれていた。
その横でロマネスクは腕組みをして黙り込んでいる。
( ΦωΦ)「……」
ノパ听)「まただ……、奴らの方が早い。
今度も……、間に合わなかったんだね」
( ΦωΦ)「ふむ……、しかし規則性は見えてきた。
次にスイッチ村が潰されるような事があれば、恐らくは……」
ノパ听)「……」
黙り込む。
( ΦωΦ)「む? 何だ悩み事か?」
- 11 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:27:52.15 ID:vZKlN5wLO
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ノパ听)「そんな事は……、無いよ」
レッドは少々言葉を詰まらせながら返す。
( ΦωΦ)「なら良い、調査も仕事だ。
報告しただけで飯が食える」
ノハ--)「わかってるよ」
言いながらレッドは焼け落ちた集落の奥へと歩いて行った。
その後ろ姿を見送り、辺りを見渡す。
( ΦωΦ)「それにしても派手にやるものだな。
こんな目立つ動きをして何のつもりなのか……」
上着の内側からパイプを取り出し口にくわえ、マッチで火をつける。
( ΦωΦ)「本当にザザを潰すつもりらしいが、周りを巻き込み過ぎる節がある……。
まぁ、我が輩には関係のない事だがな」
馬の顔を撫でながら視線を焼け落ちた集落の方を向いて口髭をいじりながら煙を吐いた。
―――
- 12 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:31:45.91 ID:vZKlN5wLO
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( ・ゞ)「列車襲撃から三週間か……。
まぁ、何とか動けるようになって何よりだ」
ザザの喫茶店でコーヒーを啜りながらジョーは呟く。
その正面には、傍らに松葉杖を立て掛けて椅子座るハインが居た。
从 ゚∀从「まともに歩けないんだから動けないのと同じさ……」
( ・ゞ)「ロイはどうしてる?」
从 ゚∀从「あいつは先週完治してからは、あちこち駆け回ってるよ」
( ・ゞ)「ほぅ、それは良かった」
从 ゚∀从「ロイの奴は大した情報は掴めてないみたいだが、お前はどうだ?」
( ・ゞ)「噂レベルの話なんだが……」
ジョーはコーヒーをかき混ぜながら言葉を続ける。
( ・ゞ)「荒野の狼が近々ザザに攻め入るって話だ」
从 ゚∀从「それはロイから聞いた」
( ・ゞ)「あと、何処か別の集団と組んだことぐらいか」
从 ゚∀从「それは……、知らないな」
- 13 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:34:30.09 ID:vZKlN5wLO
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( ・ゞ)「どうやら、ザザの前市長の娘が関係してるらしいよ」
从 ゚∀从「前市長の娘? アレの親父と一緒に死んだんじゃなかったのか?」
( ・ゞ)「公にはそうなってるようだが、現実には違うみたいだ」
从 ゚∀从「荒野の狼は三頭、前市長の娘は現市長の首が狙いってとこか……」
ハインは口元に手を当てて思案する。
( ・ゞ)「どうするんだい?」
从 ゚∀从「個人的には奴らを潰したいが、その先に利益が見えないんだ。
現状が続けば金は上の奴らだけが甘い汁を数だけ。
小娘が勝とうもんならザザ自体が潰れかねん……」
( ・ゞ)「潰れたら潰れたでおもしろそうだがね」
从 ゚∀从「おもしろいのは結構だが、美味い飯喰うには動くしかないのは変わりない」
( ・ゞ)「その足で?」
从 ゚∀从「別に自身が動く必要はねえよ。
同じような考えの奴を集めれば良い」
- 16 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:37:38.15 ID:vZKlN5wLO
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( ・ゞ)「成る程……」
从 ゚∀从「で、ジョーはどうすんだ?」
( ・ゞ)「別に、いつものように流れに任せて傍観を続けるさ。
それじゃあ、これで失礼する」
从 ゚∀从「おう」
ジョーは席を立ち、そのまま人ごみの中へ消えていった。
从 ゚∀从「さて……」
去っていくジョーを見送りハインは一息吐いた。
从 ゚∀从「ドクオとブーンは行方知れずで、ついでに自身は動けない。
ザザの警備も厚くなりやがるし……、歯痒いな畜生」
テーブルを指で叩きながらしばし考え込む。
从 ゚∀从「そういや、何か引っかかるんだが……。
まぁ、いいか」
松葉杖を手に取り、立ち上がった。
すると、後ろから声を掛けられる。
- 17 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:40:01.53 ID:vZKlN5wLO
- 「ちょっと待ちなよ、お客さんよ」
小太りの店員が一人、ハインの方へ歩み寄ってきた。
从 ゚∀从「何だ? 金はさっき出したろ」
「お連れさんの勘定がまだなんで、支払いをお願いしますよ」
从 ゚∀从「連れ……?」
「ああ、そうさ」
从 ゚∀从「……」
「早くしてくれやせんか?」
从 ゚∀从「あぁ、勘定ね……勘定……」
そこで動きが停止する。
从;゚∀从「やられた!」
「……」
从♯゚∀从「ジョーの野郎! 畜生め、払うよ! ちゃんと払うって!」
「私に当たらないでくださいよ」
―――
- 18 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:42:50.82 ID:vZKlN5wLO
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ノパ听)「谷になってたのか……」
焼け落ちた集落のはずれ、レッドは谷の上に立ち辺りを見渡す。
ノパ听)「こっちが下流、あっちが上流……ん?」
ふと、上流の方を見ると川縁に何かが打ち上げられているのを見つけた。
ノパ听)「何だ?」
それに向かって谷を下っていく。
ノパ听)「人……?」
遠目から見ると人のように見える。
多少警戒しつつそれに近づく。
- 19 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:44:54.25 ID:vZKlN5wLO
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ノハ;゚听)「!?」
そして、それが何かを知り、慌てて駆け寄る。
ノハ;゚听)「おまッ!」
( ´ω`)
ノハ;゚听)「息は……」
体を起し、呼びかけるが何の反応も無い。
ノハ;゚听)「……」
( ´ω`)
ノハ;゚听)「おッ!」
( ´ω`)「フスー……」
僅かだが脈があり、呼吸もしているようだ。
肩に傷もあるようだが血は止まっている。
しかし、衰弱が激しくこのままでは危険だ。
- 20 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:47:03.06 ID:vZKlN5wLO
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ノパ听)「とりあえず」
ブーンを担ぎ、来た道を戻る。
ノハ;゚听)「重いな、この……野郎」
( ´ω`)「フー……、スー」
人を担いで斜面を登る。
登りきる頃には膝がガタガタになっていた。
―――
- 21 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:49:06.91 ID:vZKlN5wLO
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ブーンを連れてロマネスクとレッドはザザの宿へ戻る。
( ´ω`)「……」
( ΦωΦ)「……」
ベッドに横たわるブーンを看るロマネスク。
レッドは横でその様子伺う。
ノパ听)「……」
( ΦωΦ)「肩の傷、疲労による衰弱……」
フムと言いながら顎に手を当て、考えるような仕草をする。
ノパ听)「……どう?」
( ΦωΦ)「命に別状は無い、今はただ寝てるだけのようだ」
ノパ听)「寝てる……だけ?」
( ΦωΦ)「肉体的、精神的疲労に衰弱と重なってるからな」
- 23 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:50:26.51 ID:vZKlN5wLO
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ノパ听)「そうか」
( ΦωΦ)「目が覚めたら肉でも喰わせてやれば大丈夫だろう」
ノパ听)「肉……、おkちょっと市場に行ってくる!」
そう言うと、レッドは足早に部屋を出て行った。
( ΦωΦ)「……」
溜め息を吐いて窓から外の景色を眺める。
昼前だというのに人通りは少なく、ザザ全体が静まり返っていた。
- 24 名前: ◆8pP6SaUBG6 :2009/04/26(日) 21:53:38.29 ID:vZKlN5wLO
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【11th:絡み】 fin
第二幕 終幕