( ^ω^)カウボーイなようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:00:01.22 ID:uVcVTROUO
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【3rd:結び目】
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:02:03.11 ID:uVcVTROUO
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ツンとショボン、ロマネスクの三人は路地を抜けて人通りの少ない街道に出た。
そしてしばしの小休止をとる。
(´・ω・`)「あの、この後の事なんですが……」
不意にショボンがロマネスクに問いかけた。
( ΦωΦ)「この道の先に足も用意してある。何も問題ないさ」
(´・ω・`)「そうですか」
ショボンほっと胸をなで下ろした。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:04:31.78 ID:uVcVTROUO
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( ΦωΦ)「しかし……、正気の沙汰とは思えんな」
ロマネスクは視線をツンへ向ける。
ξ゚听)ξ「もう、私がやるしか無いんです……」
ツンは悲しげに呟き、黙り込んだ。
( ΦωΦ)「……」
(´・ω・`)「行きましょう」
( ΦωΦ)「そうだな」
三人は再び街道を歩き始める。
−−−
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:07:38.45 ID:uVcVTROUO
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何故こうなったのか−−−
ノハ;゚听)「意味わかんないってば!」
(;^ω^)「ちょ、ドクオ!」
('A`)「いやだね! まだ用は済んでないんだ!」
レッドに掴みかかるドクオ。
(;^ω^)「もう辞めるお!」
ブーンはドクオを何とか引き離そうと必死だ。
ノハ;゚听)「ヒートって誰さ!? アンタ達は何なのさ!?」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 04:44:51.15 ID:uVcVTROUO
- >>6と>>8の間が抜けてました
〜〜〜
('A`)「じゃあアレか? アレなのか?」
(;^ω^)「もういいお……」
ダメだコイツ何とかしなければ。
そう思ったそのとき−−−
(;^ω^)「お!?」
何者かがブーンを押し退けてドクオに迫っていく。
ノパ听)「あ」
レッドはドクオの後ろの存在を見て動きを止める。
('A`)「?」
ドクオが何事かと疑問に感じていると、肩に手を乗せられた。
('A`)「なんだぁ?」
そして、ゆっくりと振り向く。
〜〜〜
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:13:41.12 ID:uVcVTROUO
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眼前に立つはロマネスク。
(;'A`)「ん? な!?」
( ΦωΦ)「ぬん」
ドクオに掴みかかり、軽々と放り投げた。
(;^ω^)「ドッ……!」
ドクオは人形のように地面に叩きつけられる。
(;^ω^)「ドクオ!!」
ブーンは倒れたまま動かないドクオに駆け寄った。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:21:36.59 ID:uVcVTROUO
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(;^ω^)「僕らは……」
( A )「……」
自分の背でノビているドクオを見ながら何と言おうか考える。
(;^ω^)「えと……」
( ΦωΦ)「何だ……?」
ノパ听)「あ〜……、こっちの『仕事』の邪魔しなけりゃ大丈夫だから」
間にレッドが割ってはいる。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:23:34.21 ID:uVcVTROUO
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(;^ω^)「……」
ノパ听)「……」
レッドと視線を合わせた。
面倒な事になる前にこの場から離れろとの事だろうか。
少し間を空けて答える。
(;^ω^)「そ、それじゃ……、失礼しますお!」
数歩後ずさりをし、そのまま一目散にその場を去った。
−−−
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:38:21.00 ID:uVcVTROUO
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青空の下、僕らは中央広場の噴水の縁に腰掛けて道行く人々を眺めていた。
無論、ただの暇つぶしである。
( ^ω^)「何にもやること無いけど、お日様ポカポカして気持ち良いお」
('A`)「俺は腰痛い……」
( ^ω^)「〜♪」
('A`)「何で痛いんだろ……」
( ^ω^)「〜♪」
道行く人々は忙しなく僕たちの前を通り過ぎていく。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:39:30.38 ID:uVcVTROUO
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( ^ω^)「……」
('A`)「暇だ……」
( ^ω^)「暇だからって外に出たのに暇だって言うなお」
('A`)「……」
( ^ω^)「言われたからって黙ること無いお」
('A`)「うるさいよ」
溜め息混じりにそう言ってドクオは顔を背けた。
−−−
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:45:17.37 ID:uVcVTROUO
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ノパ听)「スカートなんて馴れない物履くもんじゃないね……」
ロングスカートの裾を摘み、足元を気にしながら街道を歩く。
ノパ听)「確か、この辺に街の案内板があった気がするんだけど……」
顎に指を当ててウーンと唸る。
周りは人ごみに囲まれ、自分の背が低いのも相まって見渡しても人の壁しか見ることが出来ない。
ノパ听)「寝てた方が良かったなぁ……」
?「ちょっとアンタ」
ノパ听)「?」
道の真ん中で肩を落として立ち尽くしていると、不意に背後から声を掛けられた。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 01:46:37.99 ID:uVcVTROUO
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?「さっきから目に付いてたんだが……、迷子か?」
振り返ると、そこには長身の男が立っていた。
ノパ听)「は?」
?「迷子なんだろ?」
ノパ听)「道に迷ってはいるけど、子じゃ無いね」
?「ありゃ、レディだったか? こりゃ失敬」
詫びのつもりだろうか、男は帽子を持ち上げた。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:12:47.73 ID:uVcVTROUO
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ノパ听)「気にしなくても良いよ、帰り道ぐらいはわかるし……」
?「そうかい、なら俺は必要無いな。 そいじゃこれにて……」
ノハ;゚听)「……」
レッドはその場で固まっている。
?「どした?」
ノハ;゚听)「帰り道も、わからなくなってしまった……」
?「何だそりゃあ……」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:13:32.45 ID:uVcVTROUO
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?「とりあえず広い所……中央広場にでも行くか?」
ノハ;゚听)「そうしてくれると助かる」
?「ほれ、着いて来な……」
ノパ听)「……」
頭を掻きながら男は歩き出す。
レッドはその後ろを着いて行った。
−−−
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:18:06.88 ID:uVcVTROUO
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中央広場。
?「とりあえず到着」
ノパ听)「結構近かったんだね」
?「方向音痴の極みだな」
ノハ#゚听)「……」
?「スマン」
不意に広場の真ん中にある噴水の方を見る。
ノパ听)「あ、あいつら……」
そこに見覚えのある二人組を見つけた。
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:20:54.93 ID:uVcVTROUO
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?「何だ? 知り合いが居たか?」
ノハ;゚听)「いや、そんなのじゃ……」
知り合いと言うべきか、何とも中途半端だ。
?「ずっと構ってやれる程暇じゃねぇんだ。俺はここでオサラバさせてもらうぜ」
そう言って男は去りかける。
ノパ听)「あ、ちょっと!」
レッドはそれを呼び止めた。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:23:25.95 ID:uVcVTROUO
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?「ん?」
ノパ听)「まだ、名前を聞いてなかったね」
?「あぁ、俺とした事がウッカリしてたぜ」
男は立ち止まり、首だけこちらに向けて名乗った。
(,,゚Д゚)「俺はギコ・ロードウッド、騎兵隊やってる」
ノパ听)「騎兵隊……?」
(,,゚Д゚)「ザザ直属の軍隊みたいなもんだ。
で、嬢ちゃんは何て名だい?」
ノパ听)「レッド、レッド・バセット」
(,,゚Д゚)「レッド・バセット……あぁ、どっかで見た顔だと思ったぜ」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:25:57.18 ID:uVcVTROUO
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ノパ听)「それだけ?」
(,,゚Д゚)「ロマネスクについて聞きたい所だが、今日は非番だからなぁ……。
どうもしねぇ、帰って酒でも呷る!」
ノパ听)「……」
(,,゚Д゚)「アバヨ!」
ギコと名乗った騎兵隊の男は背を向け、街道の人ごみの中へと消えていった。
ノパ听)「……」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:30:28.62 ID:uVcVTROUO
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暫く無言でギコが去っていった方向を見つめていると、いつかの二人が声をかけてきた。
('A`)「スカートとは似合わない物を……」
( ^ω^)「そうかお? 僕は似合ってると思うお」
口の悪いガキと厄介売り青年の二人組。
ノパ听)「他に居ないし、アンタ達で我慢するかな。
ブーンと、えーっと……オマケ!」
溜め息混じりに二人を指差して呼びかける。
( ^ω^)「お?」
ノパ听)「まだ、ザザの街に来て日が浅いからいろいろ教えて欲しい」
( ^ω^)「わかりましたお」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:31:47.38 ID:uVcVTROUO
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('A`)「なぁ、ブーン」
( ^ω^)「何だお?」
('A`)「オマケって、何かな?」
( )「……わかんないお」
('A`)「こっち見て言えよ……」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 02:32:10.96 ID:uVcVTROUO
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【3rd:結び目】 fin
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 05:02:15.85 ID:+qc6ZZB3O
- 乙
これエスカルゴにある奴の続きでいいんだよね?
ヒートはブーンの六歳上で…冒頭で五年後だから…
まてよロマネスクとあって二年後に旅立って…
えーっと何歳?
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 05:14:26.41 ID:uVcVTROUO
- >>38
遭遇〜リハビリ期間の合計で約二年、それから学びながら約二年過ごして旅に出ます
旅の期間は一年
合計して五年
ロマネスクと旅に出たのは遭遇から四年後です
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