( ^ω^)カウボーイなようです 【8th:共に】

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:10:06.53 ID:JsZTvKAHO

【8th:共に】



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:12:26.97 ID:JsZTvKAHO


从 ゚∀从「仲間……? お前の……?」


(;'A`)「あぁ、そうだよ……。とりあえず背中から降りてくれないか?」


(;^ω^)「お?」

困惑しているとハインリッヒはスッと立ち上がり、僕の顔をのぞき込む。

綺麗な青い瞳に吸い込まれそうな気がした。


从 ゚∀从「……」


(;^ω^)「……何ですかお?」


从 ゚∀从「……」

ハインは考え込むように額に手をあてがう。



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:14:15.39 ID:JsZTvKAHO

どうしたのかと見ていると……


从 ゚∀从「クク……、クハハハハハハハハハハ!」

そして、体を仰け反り腹を抱えて笑いだした。


(;^ω^)「……」


从 ゚∀从「こんな間抜け面が仲間ぁ? 下手な冗談は寄せよ……」


('A`)「そいつは不細工で天然のアホだが……、甘く見ない方が良いぞ?」

ドクオが体を起こし、髪を気にしながらフォローと蔑みを交えて言った。

これで年下なのだから世も末だ。



−−−



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:16:50.84 ID:JsZTvKAHO


村を出て、馬に跨り三人が横一列に並んで荒野を行く。


('A`)「それはそうと……、ハインはどうしてこんな所に?」

ドクオの頭は水で少し塗れている。


从 ゚∀从「面白い手配書を見つけてな……、こいつを見ろ!」

そう言って懐から手配書を出し、僕らに見せた。


( ^ω^)「これ……、サスガ兄弟だお」


从 ゚∀从「何だ知ってるのか……、くっだらねぇ〜!」


('A`)「ハイン……、狙いが同じなら協力しないか?」


( ^ω^)「おぉ、それは良いお。どうですかおハインさん?」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:19:56.72 ID:JsZTvKAHO


从 ゚∀从「イヤだね、どうしてもって言うなら賞金は6−2−2で分ける。
 あと……、ハインさんは辞めろハインで良い」


(;'A`)「無茶苦茶な配分だな……。賞金はサスガ兄弟二人まとめて1200$だから……」

ドクオが手のひらに字を書く仕草をしながら考える。


从 ゚∀从「この私の手を借りるんだから当然だ!」


( ^ω^)「僕は……、それで構わないお」


(;'A`)「おまっ!? あぁ……、クソわかったよ……」

それを聞いてドクオは頭を抱えながらも承諾した。



−−−



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:24:09.92 ID:JsZTvKAHO


はずれの町、マラスキーノ


一本の蝋燭だけが灯る薄暗い部屋の中で瓜二つの顔の二人の男と、口元に髭を蓄えた男が話をしている。


?「こちらが用意した人員は以上で……、あなた達兄弟に頼む事の詳細は……」


( ´_ゝ`)「で、集まったのはそれで全部だって?」


(´<_` )「まぁ、問題無くことは進むんじゃないか?」


( ´_ゝ`)「あちらさんも面倒振りまくの好きだなぁ」


(´<_` )「やっかい事は全部俺達みたいな奴の仕事だから仕方ないんだけどな」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:26:17.18 ID:JsZTvKAHO


( ´_ゝ`)「せちがらいよのなかでヤンス」


(´<_` )「いや、意味わかんないから……」


( ´_ゝ`)「理解しろよ」


(´<_` )「いや無理、俺の頭正常だし」


( ´_ゝ`)「そんなお前にも俺と同じ血が流れております」


(´<_` )「出来ることならば血抜きしたいね……」


?「え……と、話聞いてます?」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:29:54.01 ID:JsZTvKAHO


( ´_ゝ`)b「メモとってっから大丈夫」


(´<_` )「ほぅ、珍しいな……」


( ´_ゝ`)「聞いただけじゃ頭に入らないからな」


(´<_` )「流石だな」


?「では……、頼みましたよサスガ兄弟」

そう言って髭の男は部屋を出ていった。


( ´_ゝ`)「さて、内容の確認で御座るよ……」

兄者は得意げにメモを取り出す。


(´<_` )「自信に溢れてるな……」


(;´_ゝ`)「む……」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:33:42.77 ID:JsZTvKAHO


(´<_` )「どした兄者?」


( ´_ゝ`)「弟者よ……、これ何て字だろうか?」

そう言って弟者にメモを手渡す。


(´<_`;)「何だよこのミミズの群は……」

兄者の書いたメモは、内容が理解不能な暗号と化していた。




17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:35:28.92 ID:JsZTvKAHO

【8th:共に】 fin



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/06(火) 23:40:52.29 ID:JsZTvKAHO

【小道具とか用語とか】



ノパ听) なんか小道具関係なくなってきてるが気にしたら負け!


ノパ听) 今回はまた酒だね……。

マラスキーノとは、マラスカ種のチェリーを原料にして作った無色のリキュールの事だぞ。


ノパ听) しかしっ! カウボーイ達の酒はウィスキーで事足りるのさっ!


ノパ听) のさっ!




前へ 次へ  目次 inserted by FC2 system