内藤エスカルゴ - (´・ω・`)がドリームキャストを武器にGKや妊娠と戦うようです - 第2話

第2話

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 19:54:37.80 ID:RtiUeEai0
 ゲーム使いとは、ヒゲ兄弟、ゲーマーを筆頭とし、
 ソフト使い、ゲーセンマン、オプーナ、有野、など異能の者の総称である。

 ゲームを愛する心と、自分が拠るべき宗教(SONY、任天堂、ゲイツ、SEGA等)
 に魂を捧げる事で誰にでもなれ、能力を手に入れる事ができる。


 だが、‘ハード機使い’のみは例外だ。


 それは、ハード機使いの成り立ちに関係している。

 ハード機には精霊(第1話のロボピッチャみたいな)が憑いている。
 各ハード一体の精霊…

 この精霊(再度繰り返すけど、ドリームキャストの場合、ロボピッチャ)
 と契約を交わす事で初めてハードの特性を引き出すことが出来るのだ。

 ハード機使いにとって精霊は、
 共に生まれてきた一種の兄弟であり、分身なのだ。


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 19:54:55.38 ID:RtiUeEai0
 これは、そんなゲーム機使いたちの

 意地と勇気の

 物語――

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15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 19:56:59.50 ID:RtiUeEai0
都内某所――


(´・_ゝ・`)「諸君 私はSEGAが好きだ
    諸君 私はSEGAが好きだ
    諸君 私はSEGAが大好きだ
    
    マスターシステムが好きだ メガドライブが好きだ セガサターンが好きだ ドリームキャストが好きだ
    ソニックが好きだ バーチャファイターが好きだ ファンシースターが好きだ ぐるぐる温泉が好きだ シーマンが好きだ
    ゲーム屋で 秋葉原で 道端で 温泉で 民家で 砂漠で 海上で 空中で 泥中で 湿原で
    この地上で ありとあらゆる所でドリキャスを売りさばく湯川専務が大好きだ
    野を駆け SEGAの熱き魂が ミサイルから地球を護る せがたさんしろうが好きだ

   9800円まで値下げされたドリキャスが シーマンで微妙に盛り返したとき時など 心がおどる!
   憎きSONYを シェンムーが クオリティで圧倒するのが好きだ
   悲鳴を上げて 燃えさかるSONYから 飛び出してきたときめきメモリアルを 
   サクラ対戦でなぎ倒した時など 胸がすくような気持ちだった

   必死に守るはずだったSEGAが蹂躙され 
   セガサターンやドリキャスが犯され殺されていく様は とてもとても悲しいものだ
   
   任天堂のキャラクター商法に押し潰されて 殲滅されるのが好きだ
   SONYにサード衆ねこそぎもっていかれ キラーソフト不足で地べたを這い回るのは 屈辱の極みだ
   諸君 私はSEGAを 地獄の様なSEGAを望んでいる
   諸君 私に付き従うSEGA戦友諸君 君達は一体 何を望んでいる?
   
   最早ゲーム機と言えない値段のPS3を望むか? 
   女子供に媚び、誇りを失ったWiiを望むか?
   鉄風雷火の限りを尽くし オタ専の 嵐の様な360を望むか? 」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 19:57:44.99 ID:RtiUeEai0
   「SEGA!SEGA!」

                     「SEGA!SEGA!」

 熱気で埋まる、会場。
 先のショボンの快勝の知らせ、それに付け加え

 米セガが新たに新型ドリキャス開発を匂わせたおかげか
 散ったはずのセガ信者たちが、ここ‘秘密☆SEGAドーム’に集まっている。
 
 壇上の帽子を被っている男は、歓声を受け、更に続ける。

(´・_ゝ・`)「たしかに、先のハード大戦ではドリキャスは惨敗した、それは事実だ。

    だが、新しい旋風が吹き始めている!
    憎きDSを破ったというせがたさんしろう2世、そして米セガが新型ドリキャスの開発を匂わせているッ!

    我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとするSEGA魂だ
    だが この暗い闇の底で 半世紀もの間 堪え続けて来た我々に 
    ただのハード戦争では最早足りないッ!!

    大戦争を!! 一心不乱のハード大戦争を!!

    天と地とのはざまには GKや妊娠どもの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
    500万人の我らセガ信者の戦闘団で Wiiを!PS3を!360を!燃やし尽くしてやる!!
    その覚悟がお前らにあるか?我は問う!!」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 19:59:04.27 ID:RtiUeEai0
      

           「「SEGA!!!SEGA!!」」

   「「ドリキャス!!サターン!!」」



(´・_ゝ・`)「よろしい!ならば
              ――――――戦争だ!!!」




                     「せがぁああああああ!!」
 「うォォオオ!!!!!!」

      「ぬわーっ!!!!!」
                「龍がごとくゥウウ!!」



 最高潮に達する会場。
 この勢いなら…そう感慨耽りながら帽子を深く被りなおす壇上の男。
 そのときだった。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:00:00.18 ID:RtiUeEai0
从'ー'从「あれれ〜?タッチペンと間違えて
      ワリバシをもってきちゃたよ〜」

(´・_ゝ・`)「――なっ!?」


会場のセガフェチたち(〜〜〜〜〜!?)

 突如、壇上に立つ男の背後現れた可愛らしい少女
 手にはワリバシを持ち、なにやらあたふたしている。

(´;・_ゝ・`)(この数のセガ信者をかいくぐって、おれの背後へ?ありえんッ!
       それにこの少女、間抜けて見えるが、その実――)

从'ー'从「ま、いっかぁ、ワリバシでも大丈夫でしょ〜」


                          ―――鬼ッッ!!!

 男が持つ、セガ魂が見抜いた。
 邪悪で、狡くて、凶大な任天堂の芳香。



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:01:29.46 ID:RtiUeEai0


从^ー^从「それじゃ、‘高橋名人’死んでもらうね〜」

 
(;´・_ゝ・`)「くっ!」


 正体がバレた?
 いや、そんな問題じゃない。

 言葉と共に繰り出された、DSLite。
 その禍々しいゲーム力から繰り出された、蓮撃。

 初撃はなんとか避けるも、その2撃目で


 名人の帽子が―― 宙を舞った。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:03:01.68 ID:RtiUeEai0
(´・ω・`)「ったく、遅いなぁ専務」

 寒空の下、ショボンはVIP中学校前で湯川を待っていた。

 ミルナとの戦いから、3日経っていた。
 せがたさんしろうに目覚めたおかげか、本格的にセガの復興を!
 と思っていた矢先。

(*´∀`)『ちょっと用事があるから、一旦本部に戻るモナ!
      2日後に君の学校に迎えに行くモナ!
      け、けっしてミルナにアナル開発されたからとか、そういうアレじゃないアナ!
      じゃない、モナ!』

(´・ω・`)「とか言って、消えちゃうんだもんなぁ」

 ていうか、リレー小説の方にセガネタ先取りされそうじゃねぇか
 そう思いながら、ショボンはケータイを見る。

(´・ω・`)「なんの連絡もなしかぁ…」

 なんかあったのかな、そう思いながらも
 心の中で変態専務を毒づく。


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:04:37.70 ID:RtiUeEai0
 そこに突然。

('A`)「お、ショボンじゃねーか、なにしてんだ?」
( ^ω^)「オナニーかお?」

(;´・ω・`)「ゲ」

 いつも僕をいじめてるGKと妊娠だ
 これはダルイやつらが来た
 ショボンは一歩退きながらも、なにかいい言い訳がないか考える。

 しかし

('A`)「いや、そのなんだ」
( ^ω^)「いや、そのアレだお」

('A`)「…聞いたよ、お前の母親の事」
( ^ω^)「なんつーか、おれらも悪かったお」

(;´・ω・`)「ぇ」

 イジメっ子の口からでてきたのは、
 ソニックをスマブラに参戦させてやるよ!的な優しい言葉だった。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:06:04.58 ID:RtiUeEai0
('A`)「ちょいおれらも、おフザけが過ぎてたよ」
( ^ω^)「そうだお、ほんとごめんお」

(;´・ω・`)「…」

 意表をつく展開に驚き戸惑うショボン。


('∀`)「だからよ!スマブラでもして仲直りパーティしようぜ!
    お前の好きなソニックも参戦しちゃってるぞ!」

( ^ω^)「その後、ガンダム無双としゃれ込むおwwww」

(´・ω・`)「…」

 そのなんでもない言葉が
 すべてを失ったショボンには…

(´・ω・`) 「ふ、ふん!PS2でいまさら出すようなクソゲームなんてしたくないけど
       どうしてもっていうなら、ついていってあげてもいいよ」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:06:47.57 ID:RtiUeEai0

('∀`)「てめぇ!マリオでボコボコにしてやんよwww」

( ^ω^)「んじゃブーンはスネークでボコボコだおwww」

(´・ω・`)「ふ、ふん、Wiiなんてイヤイヤだからねっ!」


 ショボンはいかにも興味をなさそうにそっぽを向き、大きくあくびをした。
 ドクオの家に歩き出すと
 あのバトルの熱さなど忘れてしまう涼風が吹きつけてきた。

 広場の賑々しい音声も耳に届く。
 三人で奏でる会話の音楽、高らかな笑い声、威勢のいい突っ込み、
 笑い混じりの怒号、かまびすしい淫語、聞こえてくる響き。


(´・ω・`)(これが、友達、か…)

 初めて味わう雰囲気、セガとはまた違う、でも――

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:08:05.98 ID:RtiUeEai0
(´^ω^`)ニコリ (こういうのも、いいかもしんないな…)

 思わず零れた、笑み。

('∀`)「おいおい!なにニヤついてんだよwww」

( ^ω^)「オプーナのプレイ回想してるにちがいないおwww
      ワゴンにかえれお、お前wwwww」

(´・ω・`)「ち、違うよ!!そんなんだからテイルズがマルチになるんだよ!」

                ハハハハ、イッタナーコイツゥ!  

  ボクノ グルグルオンセン デ ブチノメシテヤンヨッ!
 
        ナラオレオプーナナwwww


 笑顔で青春するショボン。
 その足取りの先に、なにがあるかも知らず――

49 名前:※再び名人シーン:2008/01/19(土) 20:09:58.53 ID:RtiUeEai0

从'ー'从「あれ〜?生きてるの〜?」

(;´・_ゝ・`)「インベーダー時代から鍛えあげてる
       私の動体視力を舐めないでくれよ!」


 頭の先を掠め、帽子は飛んだがなんとか回避。
 シューティングゲームや格闘ゲームで鍛えた動体視力のおかげらしかった。


(;´・_ゝ・`)(なんとか避けれるレベルだが…なんて威力!
       たかがワリバシなんてもんじゃない!
       一発一発にゲーム魂が練られ、その威力はおそらく、)


    (都市破壊クラス…!!)


 おそらく一撃一撃が、都市を破壊するであろう攻撃を
 今までの経験と反射神経でなんとか避けながら思考する。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:11:21.41 ID:RtiUeEai0
从'ー'从「あれ〜?まだ生きてるの?なら――」

从 ー 从「ちょっと、本気だしちゃおっかなぁ…」

(;´・_ゝ・`)「!?」

 更に加速する
 降り注ぐワリバシの雨。否、それが雨ならばどれだけ良かっただろう。

 渡辺の放つ一撃一撃は、目にも留まらぬ速さであるとか、
 反応が間に合わぬほどの連続攻撃であるとか
 繰り返すが、高橋名人にとってその類の不可避な連撃では、けっしてなかった。
 
 唯、繰り返される一撃が、即ち必殺。
 回避を損ねた瞬間に、自らに訪れるのは絶対なる死―― 

 その焦りが

(;´・_ゝ・`)「ぁ…」

从'ー'从「隙、ありッ!」

 名人にミスをさせた。



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:12:20.32 ID:RtiUeEai0


(;´ _ゝ `)「ごはっ…」

 瞬間食い込む、ワリバシ。







 廻り、巡り
 名人の世界は、弾け飛ぶ。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:12:51.32 ID:RtiUeEai0


 飛びながら、朦朧した意識で思う、これまでのゲーム人生を。

 試験の日も
 受験の日も
 恋人の誕生日も
 子供が生まれる日も

 すべてゲームに捧げてきた。

 ゲーム脳?
 ふざけるな

 お前ら無知な科学者に何がわかる。

 おれにとってゲームは…
 ゲームは…


 そう、『魂』…!

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:13:33.00 ID:RtiUeEai0
 無知な科学者には辿り着けぬ境地がある。

 ゲームにより滅び行く肉体とのせめぎ合い、
 ゲームを凌駕する例外の存在!

 ゲームは一日1時間!といいながらも
 
 日に30時間のプレイという矛盾を条件に、存在するゲーマー魂!!!
 その純粋に、そのプレイに耐え
 俺はゲーマーを越えた!奇跡を生んだのだ!!!

 そして腐敗しきったゲーム界を救う希望
 そう、セガの復活が目にみえてきている。

 このまま死ねるか?
 否、死ねる訳がない。

 おれは

 おれは―――


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:14:44.16 ID:RtiUeEai0
(`・_ゝ・´)「高橋名人なんだッッ!!!」

从'ー';从「えっ…」

 飛びゆく体を無理やり反転、勢いだけで渡辺に向かう。


(より疾(はや)くッッ)
(より疾(はや)くッッ)
(より疾(はや)くッッ)

(そしてより短時間(スピーディー)に―――――)

(`・_ゝ・´)「どうした?妊娠、間合いだぞ」

从;'ー'从「ぇ――――ッ」

 瞬間的に間合いまで詰められ、戸惑う渡辺。
 そんな渡辺にお構いなしといった様子で

(` _ゝ ´)「…」

 その身を、屈めた。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:15:41.66 ID:RtiUeEai0
 同じだ、高橋名人島が売れたときと…
 だったらイケる


 だったらイケるぜ!!

(`・_ゝ・´)「秘技!!16連射ッッ!!!!」

从;'ー'从(〜〜〜〜ッ!?)


 意識が途切れかけ、驚く少女の体に伝説の技が襲い掛かる。
 16連射ゲーマーの王高橋名人の至高にして究極の奥義。

 指の動きを体が勝手に制御して、滑るように動き。
 渡辺に近づき。

 振り向いた渡辺を
 渡辺の体を

 渡辺の腹を

 渡辺の命を

 名人の指が

 ――――――――貫こうとした、その時。

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:16:14.76 ID:RtiUeEai0
(;`・_ゝ・´)「な」

 ジャアッ!!


 不意に、何の前触れも無く、体をぬめぬめとした糸が襲う。
 何か湿ったものを吐き出すような独特な音を響かせながら、
 その糸の追撃もまた、名人へと向かい。

(;`・_ゝ・´)「な、なんだと――!?」

 完全に予測の範疇外であった出来事に高橋名人の反応は遅れ
 
 ―――その遅延は致命的な結果を導き出す。

 右足に弾かれたような衝撃が走り、高橋は盛大に地面にうつ伏せ気味に転んだ。
 咄嗟に受身は取ったのでダメージ自体は無かったが、

(;`・_ゝ・´)「くっ…一体何d――」


 が、の言葉は放たれる事無く呑み込まれた。
 首を動かして右足を見た瞬間、驚きと緊張によって息を飲んだ時に。

从#'ー'从「〜〜〜〜ッ!!」

 怒れる渡辺の追撃を、喰らう。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:18:17.96 ID:RtiUeEai0
(;` _ゝ ´)「く…はっ…」

 吐く血反吐、そしてその時気づいてしまった。
 渡辺の足元にいる、大きな虫の存在を。

从#'ー'从「まさか、私に‘ソフト・ポケモン’まで使わせるなんておもわなかったよぉ!
      キャタピー、もっと糸吐いちゃって!」

キャタピー「チョギプリィイイ!!!」

 ‘ハード使い’が上流になると
 そのハードに対応したソフトを読み込み、使いこなすと聞いていた
 が、こいつがそうだとは…!

(;` _ゝ ´)(くそ…!)

 予想できなかった、自分が腹立たしい。

从#'ー'从「タッチペンで乳首叩く事しか脳がないミルナといっしょにしないでよぉ!」

 怒りの追撃は、止まらない。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:18:45.64 ID:RtiUeEai0


从#'ー'从「とどめ!」

 片手でワリバシを操り、新たにカイリキーを召還し
 ダブルでとどめを繰り出し―――


(;` _ゝ ´)「くはっ…」

 苦しそうなうめき声を残し
 高橋名人は、その場で倒れこんだ。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:24:25.24 ID:RtiUeEai0
 力が入らない。
 ほんのついさっきまで力に満ち溢れていた身体が、今は倦怠感に包まれている。
 何で、と思う間も無く体がくずれさる。

(;` _ゝ ´)「く、くそ…」

 今や指一本動かす事も億劫な程、全身を覆う倦怠感と痛み。
 これが―――本来の‘DS Lite’渡辺の攻撃方法。
 ポケモンで敵を弱らせてから

 潰す。

 体だけではなく
 心も。

 いや、こうなってしまった以上
 そんなことはもうどうでもいい
 今、意味があるのは―


 “敵”が居て、自分は何も出来ない


 と、それだけの事だ。
 それだけの事で、十分だ―――絶望を、抱くには。


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:27:32.73 ID:RtiUeEai0

 「そのへんでやめないか?お嬢ちゃん」

从#'ー'从「私に指図しないで!ってその声は――」



     |┃三        / ̄\
     |┃         |     |
     |┃          \_/
 ガラッ. |┃            |           
     |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \      
     |┃三    /  ::\:::/:::: \    
     |┃     /  <●>::::::<●>  \    
     |┃     |    (__人__)     |
     |┃三   \    ` ⌒´    /
     |┃三   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \

振り向いた先、そこにいたのは

从;'ー'从「Wiiモララーさまの精霊、モララー!?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:29:16.58 ID:RtiUeEai0
(;`・_ゝ・´)「お前は…売り上げ1万本以下、オプーナ…何故ここに…」


         / ̄\
        |     |
         \_/
          |              売り上げ1万本以下?それは違うな…私は売り上げだけを求めてはいない
       /  ̄  ̄ \          売り上げだけを求めていると人は近道をしたがるものだ
     /  \ /  \        近道したときミリオンを見失うかもしれない 価格も次第に下がっていく
    /   ⌒   ⌒   \       
    |    (__人__)     |       大切なのは『ワゴンに向かおうとする意志』だと思っている
    \    ` ⌒´    /   ☆   向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は福袋入りになったとしても、いつかはたどり着くだろう?
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/    向かっているわけだからな…違うかい?
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ____

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:31:58.18 ID:RtiUeEai0

从#'ー'从「なにしにきたの!これはモララーさまの命令よ!」


/▽\
         | ^ω^ |(エナジーボンボン) <そう怒るな…それより君にオプーナ購入権をあげよう
          \_/
           |      



从#'ー'从「なっ・・・ふざけないでッ!!!」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:34:46.83 ID:RtiUeEai0
从#'ー'从「うるさぁああい!!!」

/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
 |     ロ..┏━━━━━━━━━━┓..ロ    |
 |        ┃     \_/      .┃       |
 |        ┃       |        .┃       |
 |        ┃   / ̄ ̄ ̄ \    .┃       |
 |        ┃  / ::::/:::\:::: \  .┃       |
 | :::::: ┃/  < ●>::::::<●>  \ .┃:::::: |  ひゃぁあああ!!乳首をつつかないでぇええ!!
 | :::::: ┃| ////(__人__)////  | .┃:::::: |   乳首もワゴンイきしちゃうのぉおお〜!
 |        ┃\    ` ⌒´    / .┃      |
 ゝ___. ┗━━━━━━━━━━┛___.ノ
 /___....┏━━━━━━━━━━┓ ___ヽ
      /              \
      /   y           t  ヽ
      |   /ヽ  ・   人   ⊂ニ[ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |   |             |  ̄| ̄

(;`・_ゝ・´)「・・・ゴクリ」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:38:09.81 ID:RtiUeEai0

だが、初めて乳首うをつついたことで生まれた、違和感

从#'ー'从「こいつは…オプーナじゃない?」


あいつの乳首はもっともっちりしてるはず。
嘘ばっかついて、マルチにはしりカプコンのように!

そうだ、よく考えれば、
モララーさまの精霊のこいつが私に逆らうはずがない。

从#'ー'从「本性をあらわしなさい!」

??「ふふ、もうバレるとはね・・」


(;`・_ゝ・´)「アッー!お前は!!!」


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:39:37.95 ID:RtiUeEai0
 場面は変わり、SONY本社
 
 薄暗く湿った部屋。
 窓は天井近くにある、小さな明り取りが頼りなく見える程度。
 それも汚れがこびりつき、あまり用をなしてはいない。

 部屋の中には一脚の椅子が置かれていた。

( д )「う…ぁ…」


 タッチペンを手に、男が座っている。

 後ろ手に手錠をかけられ、前のめりの姿勢のままピクリとも動かない。
 僅かに石壁に響く音で、息と共に呻き声を漏らしていのが、わかる程度。

 無音の世界。
 
ザッ…ザッ…ザッ…
 
 そんな無音の世界を切り裂くように、複数の足音が聞こえてきた。
 他になんの音もしない上、壁が反発するように音を増幅、響き渡る。
 
 おかげで、ずいぶんと遠くから来訪者の存在を知ることが出来た。
 足音に混ざり、話し声が聞こえてくる距離になって
 ようやく男は、気が付く。

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:40:42.24 ID:RtiUeEai0

( ゚д゚ )「んっ…」


 ――ガチャ

 乱暴に錠が解かれ、鉄扉が開く。
 現れたのは…

( ゚∀゚)「よう」
( ФωФ)「…ふん」

 ‘PS3’ジョルジュと‘PSP’ロマネスク
 SONYのTOP2人であった。



( ゚∀゚)「お目覚めのようだなぁ?」

 漆黒を纏う男が、その歪んだ笑顔で
 言葉と共に、近づく。

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:41:58.83 ID:RtiUeEai0
( ゚∀゚)「まぁ、そうビビんなって悪いようには――」

 瞬間、漆黒の男が間合いに入る。
 持たざる者と持つ者ってか?

 ぼやけながらも、反射的に考える。
 ふざけるな、任天が上でお前らSONYが下だろ。

( ゚д゚ )「そう、下なんだよッッ!!」

( ゚∀゚)「ぁ゛?」

 反射的に手に持つタッチペンと、
 己のDSを開放させようとした、だが

(;゚д゚ )(何も起こらない…?)

( ゚∀゚)「なにしよーとしてんだ?
     おめぇ、ゲーム機使いに負けたんだろ?
     とっくに‘契約’は解除されて、
     ハードが使えなくなってるくらい、わかってるはずだぜ?」

(;゚д゚ )(負けた?オレ様が誰に?
     何故‘DS’が発動しない?それに何故おれがSONYの連中に…?)

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:43:13.16 ID:RtiUeEai0
(;゚д゚ )(考えろ、オレ様、考えるんだ。)

 ボヤける頭を抱えながら、思考の海へ。
 何故、目の前に宿敵ソニーの重鎮がいる?
 負けただと?このオレ様が、一体誰に。
      
 wii様の命令でセガの小僧を狩りにいって…
 あれ、それからどうなった?

 一人の女を自身が持つDSと性テクニックで虜にさせ
 それから、それから…

(;д )「ハッ」

 そのとき、ヤケに痛む頭の傷に促され、
 すべてを思い出す。


 負けた。
 このオレ様が、あんな小僧に。

 負けた。
 ‘wii’モララーさまの、命令を遂行できず。

 負けた。
 そして、敵に捕縛されている、現実。

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:44:29.63 ID:RtiUeEai0
(; д )(クソッ…クソッ…)

 そこで思考はストップ。


 驕りはあったのかもしれない。
 しかし、なんだあのザマは、このザマは。

 最早、言い訳も挽回もできない。

 おそらく、ここにいるSONYの連中は、おれから任天の知識を奪おうとするのだろう。
 己の存在が、‘Wii’モララー様の邪魔になる。
 これ以上の苦しみがあるだろうか。


 かくなる上は――


(;-д- )「――任天帝国!!万歳ッッ!!!」


(;ФωФ)「なっ」
( ゚∀゚)「…ほぅ」

 そこまで考えた所で、意を決し、唯一自由に動く口――
 歯で舌を噛み切ろうと、静かに、
 しかし強い意志と共に、ミルナの口が激しく開かれた。

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:45:54.49 ID:RtiUeEai0
 ―――だが

(; д )(―――なっ…!?)

 覚悟は、決めた。
 生に対する執着も、ない。

 大きく開けた口は、偽りのモノじゃない
 たしかにおれは、自ら命を絶とうとしたはず

 なのに何故だ。
 何故――

(;゚д゚ ) (体 が 動 か な い)

 そのとき気づく。

( ゚∀゚)ニヤニヤ

 人質が自殺しようとしているのに
 張り付いた、その歪んだ笑みを絶やさない男と

 その男が手にもつ、忌々しいハードの存在を…

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:46:53.74 ID:RtiUeEai0
(;゚д゚ )(そ、ソニータイマーか…ッッ!)

(;゚д゚ )(時空を歪め、消費者を食い物にする
     ソニータイマー…まさか実在するとは…ッ!) 


( ゚∀゚)「惜しかったな、でも中々いい線いってたぜ?」


 いい線いってただと?
 忌々しい敵にそのような――
 最大の屈辱。

 オレは、オレ様は――
 
( ;д )(し、死ぬ事すらできないのか…ッ!)

 思わず流れ出た、一筋の涙。
 ‘乳首タッチペン’ミルナとして任天堂にこれまで
 誰よりも貢献してきたつもりだった、そしてこれからも。

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:48:18.73 ID:RtiUeEai0


( ゚∀゚)「そうだ、気づいたか?
     そうなんだよ…お前はおれの玩具に過ぎないんだ

     よぉく見せろ、その表情をッ!
     おれに絶望の表情をッ!

     いい顔だか…‘絶望’って奴が一目で見て取れる…

     よおーく見せるんだ…
     希望が尽きて…絶望に浸る瞬間の顔をッ!
    
     ハハハ…笑えよミルナ、お前は勝ち組任天組なんだろう?」


( ;д; )( こ、こんな奴に…!悔しい!ビクビク)



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:49:49.82 ID:RtiUeEai0

( ゚∀゚)「泣くなよ、お前、中々優秀だぜ?
    上司のために潔く死ぬなんて、
    なかなかできる事じゃねぇ、うちで欲しいくらいだ」


(;゚д゚ )(ふざけるな…お前の部下など、死んでもなるもんか…ッ!)

 しかし、思いは
 言葉にすら、できない。


( ゚∀゚)「まぁ、そう憤るなよ
     別に殺そうなんておもっちゃいねーよ、ただの‘ビジネス’の提案さ」

(;゚д゚ )(ビジネス…?)

( ゚∀゚)「おい、ロマネ、アレを持ってこい」

( ФωФ)「ハッ、ここに…」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:50:55.48 ID:RtiUeEai0

 PSP、ロマネスクによって持ち込まれた、書類。
 そこに書かれていた内容とは――?


(;゚д゚ )(こ、これは…)


( ゚∀゚)「な?悪くねぇ‘ビジネス’だろ?」






 そして、その場には
 歪んだ笑みと、漆黒の意思と


 思い悩む、‘元・ハード使い’だけが、残った。

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/19(土) 20:52:26.82 ID:RtiUeEai0


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    ((   / <●>::::::::::⌒      )     第2話、終わり
        |  ⌒(_人__)       ノ | |   
        ヽ    )vvノ:      / ノノ
          ヽ (__ン       人
         人           \
        /



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