( ^ω^)ブーンは赤魔術士見習い生のようです
- 1 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:09:56.11 ID:aN9BLLrE0
- 長い間更新停滞していてすみません。
書き直しと手直しをした1話から3話までを投下します。
- 2 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:10:29.51 ID:aN9BLLrE0
- それは、とても古いおはなし。
詩人の語りでしか残されていない、四大魔術創世暦以前のおはなし。
――まだこの世界に『魔法』が浸透していないころ、4人の偉大な魔術師がいました。
黒魔術師、白魔術師
青魔術師、赤魔術師です。
彼らは同じくらいの魔力を持ち、違う種類の魔術を研究していました。
黒魔術師は白魔術の事を『敵を殺せぬ魔術など』と侮蔑し、
白魔術師は黒魔術の事を『癒しも知らぬ魔術など』と蔑み、
青魔術師は二人と二人の魔術を『バッカじゃねーのwwwwww』とコケにし、
赤魔術師は三人と三人の魔術を『皆違って皆いいんだお!』と認めました。
しかしとても残念な事に、三人は共通して赤魔術の事を
『『『時空とか時に触れる魔術とか厨二病乙wwwwwww』』』
認めませんでした。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:11:24.92 ID:64WiwFgzO
- まじでか?
支援
- 4 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:12:55.30 ID:aN9BLLrE0
- ('A`)「――――――それは、とても古いおはなし。
詩人の語りでしか残されていない、四大魔術創世暦以前のおはなし、ってか」
( ^ω^)「おっおー! ドクオ、それよく覚えてるお」
('A`)「……ウチの爺ちゃんがくどくど話すんだ。嫌でも覚えるさ」
そう言ってドクオと呼ばれた少年は、心底嫌そうな顔つきをした。
変に間延びした語り口は、どうやら渦中の爺譲りらしい。
( ^ω^)「でも、何でそこまで赤魔術は馬鹿にされたんだお?」
高速で後方に流れて行く景色を見ながら、愁い気な視線を窓に投げたドクオのそれを追い、
座席に向かい合う形で座っていた少年が言った。名はブーンという。
二人は麻で織られた、けれども少しくたびれた薄茶色の服を着て、
その上からこげ茶色のローブを羽織っていた。年齢は15ほどである。
彼らは魔獣列車に乗っていた。
- 5 名前:赤魔 ◆JeG9Gdz3ss :2008/02/19(火) 19:13:09.73 ID:oHqDtDSeO
- (ゝ○_○)「まったく考えなかったわけではありませんが……油断していました」
(´・ω・`)「バカな……!! もう落とされたのか……!?」
(`・ω・´)城、陥落。
抵抗虚しく、城内の兵は降伏してしまったという。
(`・ω・´)は瞬く間に三つの城を落としてきた。
あと一ヶ月は持ち堪えてくれると思っていた。
そう計算していた。
しかし、野戦で大軍に抗い切れず、打ち破られたという。
( ∵)の先鋭な戦術と、(-_-)の猛攻。
それを川 ゚ -゚)が上手く纏め上げた攻めだったらしい。
(´<_`)と(´_ゝ`)の生死は、不明だった。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:14:04.11 ID:oHqDtDSeO
- 倉持「うううわしゃ怒ったぞほんとうに怒ったぞ」
倉持「かつては赤い夕陽の満州で敵陣をまっ先につき進み、
中国人どもを斬りまくり血で大地をまっ赤にそめた歴戦の鬼軍曹倉持勇造をなめやがって」
倉持「おどれらどうするか思いしれっ!」
隆太「ヒッ」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:14:31.13 ID:nu8FDu+gO
- 懐かしいなぁオイ
曲がりなりとも批評した事のある身としては、嬉しい限りだぜ
- 8 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:14:57.49 ID:aN9BLLrE0
- 巨獣グレイガンが引く魔獣列車。
10両編成で、4両が客車、残りの6両が貨物車となっている。
そして二人は、列車の丁度中央、客車部分の最尾列に乗っていた。
中は木造で到る所に木彫りの細工が見てとれる。
新緑色をした座席は、日の光を浴びてほんのりと暖かくなっていた。
目的地は王都バルデルミ。用件は――
('A`)「さあな。それを知るために学びに行くんだろう」
ドクオはそう言って、懐から朱印された封筒を取り出した。
ブーンが一瞥し、すぐに理解する。
焼き付けられた烙印は、かの王立魔術学校のものだった。
創立から実に1万と2千年。『学ぶ意志のある者』に開かれる広き門。
――そう、今から彼らが入学しようとしている学校である。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:15:00.83 ID:aA9HLu7YO
- おおおおお!!!!
ありがとう!帰ってきてくれてありがとう!
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:15:03.22 ID:Ug6aEpMnO
- NG推奨ID:oHqDtDSeO
- 11 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:16:24.10 ID:aN9BLLrE0
-
( ^ω^)「おっおー。それもそうだお」
頷き、ブーンもまた視線を窓に流した。
遠まわしに考えるだけ無駄だと言われたみたいだ。
('A`)「――赤魔術は、創世歴時代でもあるかどうか疑われてたような分野だからかもな」
( ^ω^)「おっ?」
('A`)「これはお前も知ってるだろ。魔法の大原則は有は無に勝り無は有に及ばず。
赤魔術を無くして三大魔術にしようって動きも今ある位だろ?」
( ^ω^)「んー、それは不当だと思うおー。赤魔術にはロマンがあるんだお!」
('A`)「それは聞き飽きた。で、ブーン。話戻るけど、お前、専攻魔術どうするんだ?」
ため息を挟んでから、急に真面目な顔つきになったドクオ。
切れ目の長い、一見すれば少し険の強いような印象を受ける眼光がブーンを捕えた。
( ^ω^)「専攻魔術……?」
('A`)「かーっ! 呆れたもんだな。……入学のしおり見てなかったのか?」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:17:46.12 ID:64WiwFgzO
- 支援
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:17:58.25 ID:DeIbHgShO
- 支援
- 14 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:19:57.60 ID:aN9BLLrE0
- ( ^ω^)「くわすく」
('A`)「…………」
今度はため息もなく、無言でブーンの膝元に冊子が投げられた。
ずし、と重く確かな感触が乗る。
手にとり、ブーンは目次から『専攻魔術について』の項を探し出した。
( ^ω^)「四大魔術の内、学を得たいと思うものを選択すべし……?」
('A`)「黒魔術、白魔術、青魔術、赤魔術から自分の学びたいの決めるって事だ」
究極にあきれ返ったような声が向い側の席から投げられる。
そちらに視線を配ると、半目になったドクオがいた。
('A`)「で、どうするんだ?」
『お疲れ様ー。王都バルテルミ中央駅、そろそろ到着すっぞー』
車内に流れる、車掌のアナウンス。
そう言えば、少し前から周りの乗客がそわそわと落ち着きのない様子で
荷台から荷物を下ろしていたりしていたような気がする、とブーンは思った。
('A`)「あ、おい、ブーン! 窓から王都が見えるぞ!」
興奮したような声がドクオからあがる。
顔を上げ、そちらを見やれば、前のめりになりながら窓の外を凝視する友人の姿があった。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:20:16.63 ID:Ug6aEpMnO
- 支援
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:20:16.90 ID:C1NXfQps0
- うーんとりあえず支援
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:20:23.61 ID:at9bk9ohO
- wwkttk
- 18 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:20:48.88 ID:aN9BLLrE0
- ( ^ω^)「マジかお!」
立ち上がり、窓に手をかける。
そのまま鍵を開け、上にスライドさせ、入ってきた新緑の匂いがまじった風を受けた。
(*^ω^)「おー!」
ブーンは窓から顔を出した。
あまり褒められた行為ではないが、それ以上に目に焼き付けたい王都の風景が先にあるのだ。
目一杯身を乗り出しながら、ブーンは肺一杯に空気を吸い込んだ。
ああ、故郷のそれとは色が違う、味が違う、なとどセンチメンタルな事を考える余裕などない。
( ^ω^)「ドクオー! 決めたお!」
('A`)「あー、何だー!?」
( ^ω^)「…………か魔術を学ぶお!」
('A`)「すまん、何ていったーー!?」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:21:38.99 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:22:01.66 ID:TquW2mxl0
- 支援
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:22:10.81 ID:selTqqLN0
- 支援
- 22 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:22:29.66 ID:aN9BLLrE0
-
( ^ω^)「僕は、赤魔術を学ぶお!!!!」
ブーンは叫んだ。
眼下にそびえる王都を見、立てる最初の誓い。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:22:49.58 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 24 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:24:39.05 ID:aN9BLLrE0
-
( ^ω^)ブーンは赤魔術師見習い生のようです 第1魔術
『はいはい王都バルテルミ中央駅とーちゃくー。忘れモン無いようにねー』
やる気の欠片も感じられない車内アナウンスが流れる。
車内にいる乗客たちはほぼ準備を終えていた。出口に向かう人たちもちらほら見える。
景色に夢中で、そう言う事をそっちのけにしていた二人は、
のそのそと荷台から各自の持ち物を取り出していた最中だった。
魔獣に引かれる鉄の塊が、ゆるやかにその速度を落して行く。
プラットホームに吸い込まれて行く巨体。
窓の外の風景も落ち着きを取り戻し、赤レンガ造りの駅へ視界が吸い込まれていく。
(*'A`)「くっおー! はーるばる来たぜバルテルミーっとくらぁ!」
( ^ω^)「……語呂悪っ」
('A`)「何か言ったか?」
( ^ω^)「言ってないお」
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:25:32.68 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:25:52.32 ID:64WiwFgzO
- 支援
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:26:01.34 ID:selTqqLN0
- 支援
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:26:21.73 ID:selTqqLN0
- 怒涛のごとく支援その1
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:26:32.04 ID:selTqqLN0
- 怒涛のごとく支援その2
- 30 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:26:40.34 ID:aN9BLLrE0
- ブーンは隣に置き据えていた自分のリュックサックを取る。
身の丈程もあるそれは、極限に肥大したまんじゅうのように丸々と太っている。
これに果たしてリュックサックと言う表現がふさわしいかどうかはさておいておこう。
('A`)「何を入れたらそんなにでかくなるんだよ……」
( ^ω^)「ゴルゴ3世とこち兎全巻」
('A`)「入れるモノ他に思い浮かばなかったのかお前」
軽口を叩き合いながら、二人は降り口に足を向ける。
プラットホームに納まりきれないのか、駅の活気や歓声が列車内にまで流れこんできていた。
王都バルテルミ中央駅は、大陸『トリストン』を縦断する魔獣鉄道の最南端に位置する。
さらに付け加えるのであれば、王都バルテルミは陸路における物流の中心であり、
二人が入学する王立魔術学校もここにある。
( ^ω^)「そう言うドクオが異常なんだおー」
('A`)「あん?」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:26:42.68 ID:selTqqLN0
- 怒涛のごとく支援その3
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:26:52.62 ID:selTqqLN0
- 怒涛のごとく支援その4
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:27:03.02 ID:selTqqLN0
- 怒涛のごとく支援ファイナル
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:27:44.37 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:27:54.88 ID:selTqqLN0
- 普通の支援
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:28:01.24 ID:wHugtqEy0
- 支援
- 37 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:28:14.95 ID:aN9BLLrE0
- ( ^ω^)「だって魔術学校って言ったら全寮制だお?
あっ、先生家に忘れ物して来ちゃったんだっちゃえへ、
じゃあとりに帰りなさいよぷんぷん。なんて事できないんだお?」
ドクオが手にぶら下げた、枕ほどの大きさのボストンバックをブーンは指して言った。
('A`)「何その気持ち悪い即席コント」
友人から上がった非難の声に、彼は憮然そうに眉をしかめる。
ため息一つ吐いて、やれやれと首を振るドクオ。大体な。と口火を切った。
('A`)「宅配便の存在を知らんのか、お前は」
( ^ω^)「……宅配便にはロマンがないお」
('A`)「あれれー? 俺には金がないって聞こえたぞ?」
( ^ω^)「るっせーお」
人波に従い、二人は難なく降り口に到着した。
あと一歩飛べば憧れの王都、と言う所で、ブーンとドクオは視線で牽制しあった。
足並みをそろえ、
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:28:57.52 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:29:23.85 ID:4d+cJDY0O
- >>1
おい!俺様はDQNや
お前あんま調子乗ってるしばくぞコラ!
それが嫌やったらこのスレを閉じてブラウザまたは携帯の電源消して寝ろ
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:29:36.92 ID:vmwi0PJlO
- えぇ 待たれましたとも、 償いをしてくれ
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:30:14.80 ID:aN9BLLrE0
-
('A`)「いっせーの」(^ω^ )
ニヤリと笑い、
('A`)「せっ」(^ω^ )
飛ぶ。
――王都 バルテルミ
ロマティネス王国の首都。別名、魔法大都市。
『万世一系』建国当時から純血を通してきたと言うロマティネス王朝がある。
王都バルテルミの中央に鎮座するバルテルミ城は、
天にそびえるようなその威風堂々とした構えから天空城とも呼ばれ、
王都の、兼ねては王国のシンボル的な役割を果たしている。
王都中央駅は王国全土からの物流の中心とされ、日に何本もの魔獣列車が行き交っている。
あーって言うかもう面倒臭いから産業で><
王朝がある王都
魔法研究とかめっちゃ盛ん
一行たりない。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:30:45.15 ID:selTqqLN0
- 支援
- 43 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:30:54.24 ID:aN9BLLrE0
- ( ^ω^)「……何その投げやりな説明」
('A`)「俺はツアーコンダクターじゃねぇ」
('A`)「つーか寄るな。オノボリさんの仲間だと思われるだろ」
( ^ω^)「なにお」
('A`)「大体なんだよそのリュック。浮かれトンチキかお前は」
( ^ω^)「じゃあドクオ、その手に持ってるパンフレットはなんだお」
『これで安心っ! 王都の歩き方』
ドクオの手にしっかりと握られた雑誌を差してブーンは言った。
('A`)「い、いゃぁ、これは」
( ^ω^)「ご丁寧に赤丸までつけてチェックしてるし」
(;'A`)「あっ、こ、こら見んなよ畜生!」
何十にもつけられた赤丸。
どうやらアイスパーラーの特集らしかった。
ページの端折ってまで行きたいのか、とブーンはドクオを見る。
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:31:05.77 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:31:40.62 ID:C1NXfQps0
- どんどん投下していいぜ?支援
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:33:07.71 ID:aN9BLLrE0
-
(;'A`)「う、うるさいっ!」
……そんな訳で、二人は一路、魔術学校の正門を目指していた。
周りをきょときょとと落ち着きのない様子で見渡しながらなので、鈍足ではあるが。
春の日差しは、石畳に含有された金属質の結晶をきらきらと輝かせ、
その反射光のせいで魔術学校に続く道はハレーションを起したフィルムのように淡く揺らいで消えかけている。
魔法学校までは直進すればいいのであるが、このまま直進すると天空城の正門にぶつかる事になる。
どこかで迂回しなきゃな、とぶつぶつ隣を歩く友人が言っていた。
そうして歩きながら、ブーンは天を一閃、縦に裂くように鎮座する城を仰ぎ見る。
( ^ω^)「凄いおー……」
言葉の響きが持ちえる最大量の感嘆符を声に込め、ブーンは空を仰ぐ。
突き抜けるような青が、網膜に焼き付く。
自由に漂い、その空に絵を書く雲でさえ輝いてみえる。
- 47 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:33:39.85 ID:aN9BLLrE0
-
そして――
('A`)「天空城だな。高さは大型の飛空竜ほどもあり、あそこに月光王、ロマネスク国王がいる」
( ^ω^)「パンフレットからの紹介ありがとうだお」
('A`)「…………うるせー」
威厳。荘厳。厳格。
その手の言葉を幾つ並べても、その城を表すにはまだ足りない。
それは王国の権威の象徴であり、この国に住む全ての国民の誇りである。
手を伸ばせば届きそうな程に近く見えるのに、
その手を伸ばす事すら憚られるような雰囲気がその城にはあった。
石造りの外壁の塔が、中央の城を護るようにいくつも立ち、とんがり屋根のてっぺんには、そのどれもに赤い旗がある。
そこに刻まれた紋章はもちろん王家のものだ。
( ^ω^)「僕ら……王都にきたんだお」
('A`)「ああ」
( ^ω^)「魔術学校で学べるんだお」
('A`)「ああ」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:33:51.94 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 49 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:34:04.69 ID:aN9BLLrE0
- いつのまにか止まっていた二人の歩み。
体の中を螺旋上に渦巻き昇る達成感や充実感があるようだった。
( ^ω^)「う、うおおおおおお!」
('A`)「は、ははっ……」
ブーンが叫びながら突き上げた拳。聞こえてくるドクオの引き笑い。
体の中を螺旋上に渦巻き昇る達成感や充実感が頭の旋毛から抜けて行く。
( ゚ω゚)「うおおおお――おおぁ!?」
そうしてひっくり返る声。空に闇が掛かった。
耳鳴りのように響く羽ばたき音だけが瞬間、ブーンの世界を奪う。
振り返れば、
( ゚ω゚)「――――――!?」
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:34:07.08 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:34:17.10 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:34:27.79 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:34:37.62 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 54 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:34:41.92 ID:aN9BLLrE0
- (*'A`)「な――ああ、大型の飛竜か!」
ドクオの声がする。
ブーンの視界から光を取ったのは、空を渡る巨大なドラゴンだった。
円筒形の腹は、硬質そうな濁った白色。
ちょっとだけ見える胴は、草原の緑よりもいささか深みを増した暗褐色。
滑らかな体鱗に日の光が反射して、それはそれで幻想的である。
( ゚ω゚)「お、王都にはああ、あんなのが空を飛んでるのかお!?」
巨大ならば巨大なほど、空を牛耳るのは困難だと今の今まで思っていたが――
どうやらその了見は間違っていたらしい。
悠々と飛ぶ飛空竜を見ながら、ブーンはぽかんとあいた口がふさがらない。
自分が今まで歩いて来た方向――バルテルミ中央駅の方へ飛竜は姿を消していった。
(*'A`)「おい、おいブーン! そういや駅の横に飛竜の停泊所があるんだった! 見に行くぞ!」
( ^ω^)「へ?」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:34:52.14 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 56 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:35:02.08 ID:aN9BLLrE0
- (*'A`)「まだ入学の手続きの締め切りにまでは時間有るんだって! つべこべ言うな!
行くぞ! 行くったら行くんだ!!」
興奮気味のドクオに、にべもなくブーンは襟首をつかまれる。
(; ^ω^)「ちょ、ちょ、またもど――っ!」
抵抗するも空しく、ずるずるとブーンは引きづられていった。
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:35:03.66 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:35:16.99 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 59 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:35:24.12 ID:aN9BLLrE0
-
――王都バルテルミ 飛空竜 停泊所
時折風が吹いては、目下に広がる草が一斉に撫ぜられ緑黄色の波のように見える。
どこまでも続くなだらかな平野は、時折雲の陰を草に反映させながら、
だらだらとした昼下がりを演出させていた。
歩を止め、ゆっくりと瞼を落とし、深呼吸する。
その中の 草の匂いと風の匂い。
それらを感じて、ブーンはゆっくりと瞼を開けた。
それから、
( ^ω^)「ここ本当に王都かお――!?」
叫ぶ。
(*'A`)「王都でも割と外れにあるからなぁ!」
すっげー! だとかむひょー! だとか解からない声を上げるドクオ。
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:35:28.06 ID:dIKJuq4XO
- 支援
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:35:28.22 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:35:38.19 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 63 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:36:34.12 ID:aN9BLLrE0
- 緑の海には、様々なタイプと大きさの竜が横たわっていた。
人なれしているとは言え、貨物運搬用の巨大飛空竜の近くによるのは流石に怖い。
( ^ω^)「……………」
のはずなのだが、何故かあの友人は恐怖心の欠片もなくドラゴンたちに歩み寄っては
撫で撫でしたりスリスリしたりと乳くりあっている。
竜繰りの人たちがそんなドクオに感心しているのも見受けられた。
もはや豆粒大の大きさになった友人の姿を追いながら、今度はブーンがあきれる番だった。
( ^ω^)「ああそう言えば、青魔術ってモンスターの技使うんだっけお……」
あのドラゴンオタクめ。とげんなりするブーン。
とにかく今度はアレが満足するまでの根競べかお、とため息を吐いて草原に座り込んだ。
そして耳鳴りのように響く羽ばたき音。またかお。と大人顔で振り返れば、
(;; ^ω^)「――――――っ!?」
飛竜だった。
小型とはいえ、聞くに勝る大きさだった。
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:36:39.66 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:36:54.54 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:37:42.20 ID:Ug6aEpMnO
- 支援
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:37:59.11 ID:Ug6aEpMnO
- 支援
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:38:14.50 ID:Ug6aEpMnO
- 支援
- 69 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:39:19.45 ID:aN9BLLrE0
- "それ"が深く呼吸する度にかかる生臭いような息が、
べっとりと額に張り付くブーンの髪の毛を僅かに揺らした。
――――そこまでは2度目だから別にいい、とブーンは割り切る。
今度は洒落にならない事が起っているのだとブーンは固まる。
こともあろうに、そいつが羽を羽ばたかせたまま、
そのまま降下して来やがるのである。
( ゚ω゚)「うわ――っちょ!! タンマタンマタンマだおーー!!!」
体全体を飛竜の方向に向けたまではいいとして、そこから逃げようにも腰が抜けて動けない。
悪くて体全体、悪くて自分の足がミンチになるかの二択である。
まだ学校にも着いてねぇのに死にたくないおーー!
名前:ブーン
死因:踏み潰されて圧死
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:39:44.02 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 71 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:40:01.24 ID:aN9BLLrE0
-
( ゚ω゚)「シャレなってないお―――――!!!!!!!!」
死にたくない。死にたくはない、けど、腰が抜けて立てない。
例の影が目前に迫ってくる。ブーンは目を硬く瞑った。嫌な汗が吹き出ている。
あー、死ぬ、これ。
ドシン。
( ^ω^)ブーンは赤魔術師見習い生のようです 第2魔術へ続く!
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:40:07.85 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:40:25.50 ID:C1NXfQps0
- とりあえず乙
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:40:41.84 ID:Ug6aEpMnO
- 支援
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:41:24.05 ID:wHugtqEy0
- 乙
- 76 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:41:28.96 ID:aN9BLLrE0
- 支援ありがとうございます。
続けて第二話投下はじめます。
- 77 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:41:39.71 ID:aN9BLLrE0
- 青空。
死ぬ前に見えるというらしい走馬灯はあいにく見えなかったが、
仰向けに倒れ、跳ね上がった視界には一面の青だけが溢れ返っていた。
( ω )「い……今起った事三行で」
('A`)「小型ドラゴン着陸
その地点にお前が居た
一行たりない」
( -ω-)「把握。で、僕、生きてるかお?」
('A`)「…………」
ドラゴン熱もすっかり冷めたらしいドクオが、いつのまにか傍に寄ってきていた。
そうして無表情でブーンの足もとを指す。
丁度、あの飛空竜がいる方向であった。
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:41:48.32 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 79 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:44:12.89 ID:aN9BLLrE0
- ( ^ω^)「…………」
足がー! 僕の足がー! 的な展開はこの際なしの方向でお願いします、と
懇願の念も込めて、ブーンは上体を起し、おそるおそる自分のそれを見た。
(; ^ω^)「ちゃ……ちゃんと足、ついてるお」
('A`)「小型竜は結構賢いんだよ。着地地点にいる人間を避けるくらい、造作もねー」
(; ^ω^)「な、ならなんでこんな九死に一生的な……」
('A`)「だからだな、結構賢いから――」
まだ腰の抜けた状態で、必死に抗議するブーンを軽くあしらうドクオ。
腰はまだ抜けていて、ブーンは立ち上がれない。
ブーンの体は、飛竜の爪の間にあった。
もう少しどちらかがズレていれば、今ごろスプラッタな光景が繰り広げられているだろう。
低く唸るような鳴き声が、前方の小型竜からあがった。
「いたずらするのはやめろっていっつも言ってるじゃない、ラインハット!」
次いで、聞こえてくるのは玉を転がすような女の子の声。
それから、ぺシ。とウロコを叩く音が聞こえた。グルル。少し情けなさそうなドラゴンのうねり声
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:44:27.54 ID:C1NXfQps0
- あれ?
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:45:38.28 ID:wHugtqEy0
- 支援
- 82 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:46:25.46 ID:aN9BLLrE0
- ('A`)「たまーに、こうやって意図的に脅かすんだ」
( ^ω^)「ドクオ、少し嬉しそうなのは僕の見間違いかお?」
('A`)「そうだろうな。幻覚だ幻覚」
ξ )ξ 「ごめんなさい! 大丈夫ですか!?」
いつも通りの会話をしていると、上空から声が投げられた。
あの女の子の声だ。――つまりはこの小型飛空竜の乗り手であり、諸悪の根源と言う事にもなる。
逆光でシルエットでしか捉える事が出来ないが、ブーンは彼女を睨みつける。
(#^ω^)「ちょっと、君ドラゴンの操作くらいちゃんとし――っ!?」
非難の声をあげようと立ち上がり、
そして、
ξ;;゚听)ξ 「ラインハット! きゃ、きゃぁぁぁあああ!!」
(;;^ω^)「っうぉぉぉおお!!?」
ドラゴンが首を大きく振った。
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:46:35.73 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:47:02.84 ID:aVngvbLv0
- 支援
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:47:08.00 ID:wHugtqEy0
- 支援
- 86 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:47:28.14 ID:aN9BLLrE0
-
('A`)「あーあ、っと」
親方、空から女の子が。
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:47:36.40 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 88 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:48:53.95 ID:aN9BLLrE0
- ξ゚听)ξ 「っぅ……ラインハット、ちょっと何す――!?」
( ω )「ど、どいてくださいお……」
ξ;;゚听)ξ 「きゃ、きゃあッ!?」
仰向けの次はうつ伏せになったブーン。
その腰あたりに着地した女の子から黄色い声があがった。
ラインハット! 女の子の怒鳴り声がドラゴンに投げつけられる。
翼を折りたたみ、ドラゴンはキュウ。鳴いた。
ξ゚听)ξ 「っ! ちょっとアンタ、ど、どこ触ってんのよ!」
( ω )「それはこっちの台詞ですお……っ、重っ」
ξ#゚听)ξ 「はっ、何、今アンタ重いって言った!?」
(;;; ω )「いい、言ってないですお!」
遥か海を越えた東国にいると言われるモンスター、子泣き爺のように女子のウェイトがあがって行く。
肺の空気を全て出し切った所で、キュウ。ブーンが鳴いた。ドラゴンよりも可愛げのない悲鳴だった。
緑一面の草原に、風が走る。
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:49:25.05 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 90 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:49:58.22 ID:aN9BLLrE0
- ('A`)「まーまーそう言いなさんな。このドラゴン……アンタのか?」
ξ;゚听)ξ 「そ、そうだけど」
( ゚ω゚)「…………」
('A`)「さっきドラゴンの頭一度叩いただろ」
ξ゚听)ξ 「え、ええ……」
いくらか殊勝顔で頷く、空から降ってきた女の子。
頭を掻き、ドラゴンに近づこうと一歩踏み出すドクオ。
ξ;゚听)ξ 「あ、ラインハットは、その子、あんまり人に懐かな――」
('∀`)「うーし、うし。いい子だ」
恐れもなく、警戒もなく、ドクオはドラゴンの肌に触れた。
人に懐かない、と言われた彼女の翼竜も、それを甘んじて受け入れているようだった。
クゥゥゥ……とラインハットの喉が鳴る。
気持ちいいと感じている節さえありそうだ。
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:50:25.44 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 92 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:50:56.13 ID:aN9BLLrE0
- ξ゚听)ξ 「……嘘」
( ゚ω゚)「ド、ドクオはモンスター牧場のむ、息子な、んだお……」
ξ゚听)ξ 「なるほど、だから扱いはお手の物って訳ね」
('A`)「この手のドラゴンは、頭を叩かれるのが嫌いなんだよ。逆鱗がこの周辺にあるからな」
ξ゚听)ξ 「え……逆鱗って、普通あごの下に生えてるものじゃないの?」
('A`)「種類によってまちまち」
ξ;゚听)ξ 「そ、そうなんだ……」
( ω )「で、で、ドラゴン談議のところに申し訳無いんだけど。
……そろそろ、どいてくれないかお?」
ξ゚听)ξ 「へ?」
('A`)「あ」
ξ;゚听)ξ 「きゃ、きゃぁ!」
再び上がる黄色い声。草原にあがる、ドラゴンの咆哮。
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:51:01.51 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:51:23.14 ID:vmwi0PJlO
- 支援
- 95 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:51:26.81 ID:aN9BLLrE0
- 彼女の名前は、ツン=デレギリウス。
その彼女こそが彼らの一人目の親友であり、後に王立魔術学校、
引いては王都バルテルミをも巻き込む事件の、キーパーソンとなる人物である。
( ^ω^)ブーンは赤魔術師見習い生のようです 第2魔術
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:51:31.36 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 97 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:52:55.02 ID:aN9BLLrE0
- ξ゚听)ξ 「と、すると、あんた達も魔術学校の入学生なの?」
('A`)「まあな。も、って事は」
ξ゚听)ξ 「私もよ。ああ、紹介が遅れたわね。
私はツン。ツン=デレギリウス。正門までだけど宜しくね、ドクオ」
遅れすぎた自己紹介が始まった。
石畳の道を歩きながら、ツンとドクオは二人は同一の目的地を目指している。
市場通りが近いのか、行き交う人の顔に生気が満ちていた。
心なしか、熱気も漂って来ているようにも思う。――魔術学校は近い。
('A`)「ああ、短い付き合いだがよろしくな」
( *ω*)「ぼ、僕はブーン・ホライ、ゾ、ンですお……」
ゼヒッ、とブーンが掠れた息を吐く。
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:53:33.63 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:53:37.19 ID:aVngvbLv0
- 支援
- 100 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:54:37.41 ID:aN9BLLrE0
- ('A`)「おーい、ペース落ちてんじゃねーか荷物持ち」
ξ゚听)ξ 「鈍いわね」
割と勾配のある、石畳の坂道を登る二人、と、
(;;*ω*)「ゼヒッ、ちょ、ヒッ、おま――っ」
何故か二人の荷物を持つブーン。
('A`)「流石にあの荷物は女の子に持たせらんねーって言って自分で言うんだもんな、ブーン」
ξ゚听)ξ 「どうしようかと私も悩んでた所だったのよ。ありがと、ブーン」
勝手な言い分が前方から上がるけれど、誓ってそんな事は言ってない。
自分のリュックサックで一杯一杯だったのに、
何を詰め込んだか分からないけどとにかく重い女子の荷物持ちを
押し付けられるとは何たる事だろうとブーンは自分自身を叱咤する。
ともあれこれが、三人の力関係が決定した瞬間だった。
('A`)「あのドラゴン、よく手入れされてたな。触って解った」
ξ゚听)ξ 「……ラインハットは、家族みたいなものだから」
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:54:55.79 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 102 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:56:36.76 ID:aN9BLLrE0
- ('A`)「そうか。大事にしてやれよ」
ξ゚ー゚)ξ 「勿論」
( *ω*)「おぉ、お二人さん……? そのいいふいんきな所申し訳ないんだけど
――も、もう死ぬお!」
('A`)「おいおいなっさけねー声出すなよブーン。……ほら、着いたぜ」
ドクオとツンの歩みが止まった。つられ、ブーンもそれに倣う。
それからずり落ちてきたリュックサックの紐を直し、
ツンのバックをゆっくりと降ろし、ドクオのボストンバックは無造作に地面に置いた。
はひ、と息を吐き、見上げる。
( ^ω^)「――うぉ」
思わず感嘆する。
坂を登り終えた先にあったもの。それこそが、
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:56:58.76 ID:aVngvbLv0
- 支援
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:57:04.39 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 105 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 19:58:04.76 ID:aN9BLLrE0
-
ξ゚听)ξ 「王立魔術学校……」
憧れていた学び舎の正門だった。
積み上げられた赤レンガ。
その佇まいは一見すれば城の城壁とも見間違うほど立派である。
感動は、天空城を始めて見た時のそれに勝るとも劣らない。
体の奥から突き上がって来るような歓喜がある。もう一度ブーンは大きく息を吐いた。
('A`)「天空城のレンガと同じもんを使ってるらしいぜ」
(^ω^ )「パンフレット情報?」
('A`)「うるせー」
―― 王立魔術学校
ロマティネス王国の首都バルテルミ、
円形状のその都市の上辺に位置する、一大魔術学校である。
創立から実に1万と2千年 『学ぶ意志のある者』に開かれる広き門。
世界の四大魔術(黒、白、青、赤)研究の権威であり
55の学部、555の学科から成る。
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:58:14.34 ID:qHBZ+hYjO
- 戻ってくるって信じてたんだからな!支援
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 19:58:23.84 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 108 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:00:34.85 ID:aN9BLLrE0
- ( ^ω^)「つーかコレ、どうやったら開くんだお?」
ξ゚听)ξ 「……さあね」
('A`)「入学のしおり書いてあったかね……」
三者三様の言葉が出た。三人の前には、閉ざされた巨大な鉄製の門。
人4人が両手を伸ばしても直径にまだ足りそれは、
見た目の重厚さを裏切らず押しても引いても動かなった。
ご丁寧に呼び鈴がある訳でなく、看守小屋がある訳でもなかった。
('A`)「……まあ待て。俺に考えがある」
川 ゚ -゚) 「ほう」
( ^ω^)「聞かせて戴きますかお」
よっしゃ。と意気込んで、魔術学校の朱印が入った封筒を天にかざすドクオ。
一週間前に送られてき、魔獣列車でブーンに見せたあの入学許可証だった。
('A`)「ひらけゴマぁぁああ!!」
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:00:58.46 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 110 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:02:03.51 ID:aN9BLLrE0
- ξ゚听)ξ 「……」
川 ゚ -゚) 「…………」
( ^ω^)「………………」
一通りの沈黙があり、
( ^ω^)「さて、どうしたもんかおね」
ξ゚听)ξ 「入学手続きの時間は合ってるハズなんだけど……」
('A`)「スルーかよ畜生。セオリーだろ、お約束だろ、おいコラ!」
ドクオ撃沈。
川 ゚ -゚) 「……お困りのようだな」
ξ゚听)ξ 「ええ、そりゃまあ、普通に困って……」
( ^ω^)「ってぇ……」
ξ゚听)ξ 「「「誰?」」」(^ω^ )
突然、と言うよりはいつのまにか輪の中に入っていた女の子を見、声は見事にユニゾンした。
当然と言えば当然の疑問に、涼しげな顔つきの彼女は口元をやんわりと歪める。
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:02:17.00 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:02:45.40 ID:ql4cBGQGO
- 待ちに待った 支援
- 113 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:04:22.93 ID:aN9BLLrE0
- ツンのそれとは対照的な黒髪が揺れ、ドクオが息を呑む。
端麗。
そんな言葉が似合いそうな清楚な印象を受ける女の子が、いつのまにかツンの隣に立っていた。
白いローブの中に着込んだ、絹の服。
授業でやった白魔術師の服装のそれとまったく同一のものだった。
ブーンは小首を傾げながらもう一度聞く。
( ^ω^)「あの、……誰ですかお?」
川 ゚ -゚) 「ああ、自己紹介はコイツを通してすればいいさ」
( ^ω^)「コイツ……?」
再度小首を傾げたブーン。
彼女が人差し指で指しているのは、あの鉄の扉だった。
ξ゚听)ξ 「あ、まさか――」
合点の行ったらしいツンが目をしばたかせながら彼女を見た。
どういう事だお? 理解していないブーンを尻目に、黒髪の女の子は言う。
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:05:04.53 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 115 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:06:19.30 ID:aN9BLLrE0
- 川 ゚ -゚) 「教皇領はモンテ=カシノから参った、クー・スナオと言う!」
《――汝 学びの意志はありきか?》
瞬間、地を這うような低音が、大気を震わせた。
ビリビリと刺激される鼓膜をブーンたちはとっさに抑える。
やばい破れる。マジ鼓膜破れる。冷や汗が背中を流れた。――いや、それにしてもしかし。
(;'A`)「な……」
(;;^ω^)「も、門が喋っ!?」
ξ゚听)ξ 「やっぱり!」
ブーンとドクオとは違う色をした声をツンが上げた。
そうだったのね、と確かめるように何度も言いながら、クーと名乗った少女の方を見た。
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:06:50.63 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:06:52.38 ID:64WiwFgzO
- しえん
- 118 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:07:53.10 ID:aN9BLLrE0
- (;;^ω^)「ツ、ツン? それ、どういう事だお!」
ξ゚听)ξ 「王立魔術学校の特色って言ったら?」
('A`)「そ、そりゃ古い歴史と、『学ぶ意志のある者』に開かれる広いも……あぁ!!」
(;;^ω^)「ド、ドクオ?」
まだ状況の掴めていないブーンを置いてけぼりに、今度はドクオが納得した。
奇声を上げてそうか! そう言うことか! と何度も言っていた。
(;;^ω^)「……どういう事だお?」
ブーンのぐるぐると回る思考はいくら待っても答えまでたどり着かない。
川 ゚ -゚) 「黒魔術を学びたく思う心は本物だ。その門、開いてはくれないか」
黒髪の女の子の目は真摯で真っ直ぐだった。ウソ偽りのない光、と言えば簡単なのではあるが。
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:08:29.46 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:08:40.65 ID:aVngvbLv0
- 支援
- 121 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:09:12.00 ID:aN9BLLrE0
-
《その目や、良し!》
クーの目が見えてるかどうかは定かではないが、鉄の扉は重低音で言った。
少しだけ満足そうでもある声だった。
それから、ギギギギギギィィィイ――――と、
重苦しい金属の摩擦音が辺りに響き、閉めきられていた扉はその口を開ける。
おおおお、と一同から感嘆の言葉が出た。
川 ゚ ー゚) 「と、言う事だよ」
振り返り、クー・スナオと名乗った女の子は笑う。
一見すると清楚であるが、いや。どこかに、かすかな腹黒さが垣間見えるようなそんな笑顔である。
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:09:22.26 ID:ql4cBGQGO
- 纏めてたNEWS速報って閉鎖したんだっけ?
支援
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:09:37.56 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 124 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:10:34.04 ID:aN9BLLrE0
- (*'∀`)「き……きれいだ」
もっとも、何かのフィルターを全開にさせているドクオには
まったく感知できない事だったのかも知れないが。
ブーンはそろりと一つ息を吐き、ツンとクーの方へ向き直った。
( ^ω^)「で、どういう事ですお……?」
ξ゚听)ξ 「アホくさいわね、アンタ」
(;;^ω^)「ア、アホくさ……?」
ξ゚听)ξ 「バカじゃないの、って言ってんの。学ぶの意志がある者に開かれる広き門、それが」
('A`)「比喩や誇張じゃなくて、本当の意味で、ってことか」
川 ゚ -゚) 「さもありなん」
ドクオの正確な合いの手に、クーが同意する。
(*^ω^)「ほ、ほぉーー」
感心しきりのブーンに、ツンからため息漏れた。
それから、彼女は一人が通れるくらいに開かれた扉の前に立つ。
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:11:05.20 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 126 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:11:32.92 ID:aN9BLLrE0
- ξ゚听)ξ 「帝国はデルギリウス家領邦から参上しました。名は、ツン=デレギリウス!
白魔術を学びたく思います、その門、開けてくれませんか!」
《その志や、よし!》
またあの金属音が響く。扉は二人分の隙間を渡す。
ツンの視線が、硬直していたブーンとドクオに配られる。やれ、と言う事らしい。
('A`)「お、王国はノークからまいった、名前はドクオ・モーオと言う!
親父の牧場を継ぐために青魔術を学びたい! その門、開いてはくれないか!」
《その夢や、よし……!》
重厚な扉は、ゆっくりと。だか確かに開かれていく。
向こう岸から燦々と漏れてくる光に、ブーンは一瞬目を瞑った。
あの向こうに、求める知識があるのだと思うと胸が高鳴る。
そうして残るはブーン、ただ一人。
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:11:57.98 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:12:14.05 ID:+pFe86Hj0
- しえん
- 129 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:12:53.48 ID:aN9BLLrE0
- 一歩踏み出し、ブーンは正門を仰ぎ見た。
『学ぶ意志のある者に開かれる広き門』が、堂々とそびえ立っている。
よし、と決意一つ、ブーンは声を張り上げる。
( ^ω^)「同じく、王国はノークから来た、名はブーン・ホライゾンだお!」
《――汝 学びの意志はありきか?》
扉は、少ない振動数で大気を震わせる。耳の奥に深く刻みこまれるような声だった。
それに耳と目を背けることなく、見据えるようにして、僕は。と、ブーンは思う。
――僕は、
( ^ω^)「ある! 赤魔術を学びたい! その門、開けお!!」
- 130 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:13:19.90 ID:aN9BLLrE0
- ややあった、
《その意志や、よし!》
許容の音が響いた。
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:13:24.53 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:13:54.12 ID:C1NXfQps0
- もいっちょ支援
- 133 名前:スライム ◆Lv.7132632 :2008/02/19(火) 20:14:53.03 ID:yHsABMxj0 ?2BP(222)
- しえn
- 134 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:15:32.38 ID:aN9BLLrE0
-
《偶然なるが必然なるが、ここに四色の魔術師が揃った》
続けて、扉が何かおかしな事を言い出す。
つられてか、4人の周りの空気もなんだか変な方向に固まりだしていた。
川 ;゚ -゚) 「な……君、専攻は赤魔術だったのか!?」
(;;^ω^)「そ、そうだけど……なんだお?」
ガシ、とクーに肩を掴まれ狼狽するブーン。
顔近い。顔が近いです。
通常の男子ならば赤面モノだが、辺りに漂うのは不穏な空気である。手放しでは喜べない。
ξ;゚听)ξ 「聞いてないわよそんなの!」
('A`)「ど、どういう事だ?」
川; ゚ -゚) 「く、くそっ、専攻式になってから赤なんて選ぶ奴いないだろうと思って油断した!」
(;;^ω^)「おっ? ……おぉ?」
四者二様の反応があり、
- 135 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:16:03.59 ID:aN9BLLrE0
-
《古き伝承に従い、ここに汝らを――》
川 ゚ -゚) 「……何て事だ。パーティ、組まされるぞ」
(; ^ω^)「パ、パーティー?」
ξ;゚听)ξ 「雑用係みたいなものよ……あー、もう信じられない!」
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:16:10.48 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:16:17.10 ID:XadeSsHWO
- マジか
待ってたよ!!
- 138 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:16:27.16 ID:aN9BLLrE0
-
《模範見習い生とする――!》
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:16:30.20 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:17:43.82 ID:S0/6kKsV0
- 支援
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:18:17.52 ID:4d+cJDY0O
- >>1
おい!俺様はDQNや
お前あんま調子乗ってるしばくぞコラ!
それが嫌やったらこのスレを閉じてブラウザまたは携帯の電源消して寝ろ
- 142 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:18:48.32 ID:aN9BLLrE0
- (; ^ω^)「ざ、雑用係?」
オロオロとブーンが周りを見渡した。
男子はひたすら狼狽し、女子はひたすら混乱している。
なんだかとても混沌とした空気になっていく魔術学校正門前。
ξ゚听)ξ 「もう色々やらされるのよ! っ、ブーン、そう言う大事な事は先に言ってよ!」
(;'A`)「色々って……」
川 ゚ -゚) 「掃除とか魔獣の世話だとか他の生徒の世話だとかだな……ああ、もう」
(;;^ω^)「そ、そんなの……」
川 ゚ -゚) ξ゚听)ξ 「「「「絶対嫌だぁぁ!!」」」」(^ω^ )('A`)
初めて四人の心が一つになった瞬間、その心に溢れていたのは任務の拒否だったと言う。
広き門は、調度4人分の隙間を開けて、見習い生たちの入学を待ち構えていた。
( ^ω^)ブーンは赤魔術師見習い生のようです 第三魔術に続く
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:18:52.28 ID:ql4cBGQGO
- 支援
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:19:05.37 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:19:25.63 ID:C1NXfQps0
- とりあえず乙
- 146 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 20:20:01.05 ID:aN9BLLrE0
- 支援ありがとうございました!
すみません、私用で席を少しはずします。
落ちるようだったら遠慮なくすれは落としてください。
まとめサイトが閉鎖ってことなんですが、
なんと言うか休止のまま閉鎖ってのは申し訳ないことをしました。
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:20:37.60 ID:C1NXfQps0
- しえ・・・保守
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:24:06.46 ID:aA9HLu7YO
- いいわぁこれ…保守
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:24:26.05 ID:ql4cBGQGO
- 是非どこかに纏めてほしいな
保守
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:25:17.65 ID:MAtmnBaY0
- バイト先から支援
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:25:34.90 ID:P/xTIoMO0
- 幸福を呼ぶ黒猫です
まとめたいのですが大丈夫ですか?
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:26:58.23 ID:8sDk0oFq0
- 空気嫁よニュース…
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:28:13.91 ID:YPD8n2RmO
- >>151
やめてください
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:32:10.30 ID:DXWsym/aO
- 作者さん
>>151は最悪なまとめ人です
他の作者やまとめに暴言吐いたりまとめも気分で放り出します
だから了解しないほうがいいですよ
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:34:18.03 ID:8sDk0oFq0
- まとめ見つからないなら、芸か先生の所に依頼だすから
>>151の所は辞めて欲しい・・・
保守
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:34:23.03 ID:HlMTC5FWO
- 黒猫ってニュースだったの?
中の人の作品的に別人と思ってたわ
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:36:16.04 ID:BWv3UYnZ0
- 幸福を呼ぶ黒猫てサイト知らない、ググッてもでないんだけど?
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:36:28.22 ID:DXWsym/aO
- 某まとめのときみたいに否定すると思いますが同一人物です
消えてくれないかな…
気分悪い
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:36:31.00 ID:aVngvbLv0
- 乙
ていうか>>152以降のやつらは某スレ見すぎだ
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:37:37.10 ID:8sDk0oFq0
- >>159
この作品がまた前みたく暴走して放り投げられるのいやだろ?
いまさらどういう考えでまとめさせてくださいって言ってるんだこいつ
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:38:41.35 ID:NybCBZ4y0
- 正直あきらめてたwwww
戻ってきてくれて嬉しい
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:38:54.07 ID:0kDMn3T10
- お前ら悪意の読み過ぎだろ
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:39:47.14 ID:HlMTC5FWO
- まとめ悪くても作品の質は変わらんだろ
てか黒猫=ニュースのソースくれ
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:39:52.35 ID:YPD8n2RmO
- エスカルゴにまとめ依頼だしてくる
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:40:12.74 ID:8sDk0oFq0
- >>164
頼んだ
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:41:42.49 ID:BWv3UYnZ0
- 何かこうアレだな・・よくわからんけど気まずい雰囲気作るなよ
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:41:56.59 ID:jL4vBl0TO
- 先生最近頑張りすぎてるから休ませてあげて…
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:46:03.27 ID:DXWsym/aO
- >>164
GJ
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:46:30.32 ID:selTqqLN0
- 保守
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:47:14.56 ID:aVngvbLv0
- >>160
ソースもないのに決めつけて
外野がまとめにどうこう言うのはお門違いじゃね?
すまんもう自粛する
ともあれ作者期待してるぜ
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:47:32.55 ID:aA9HLu7YO
- まとめが何処とか関係ないだろう
少なくとも投下中のスレでする話題じゃない
続きを待とうぜ
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:49:08.71 ID:8sDk0oFq0
- >>170
荒れるから自重しる
保守
- 173 名前: ◆SBCQI/.HiY :2008/02/19(火) 20:50:29.31 ID:Zld9gX9n0
- >>151
作者の人に迷惑が掛かるので勝手に名乗るは止めて下さい。
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:50:45.17 ID:Ug6aEpMnO
- 保守
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:51:00.82 ID:Ug6aEpMnO
- 保守
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:51:05.21 ID:0/PN372D0
- >>157
http://boonden.web.fc2.com/
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:51:16.31 ID:Ug6aEpMnO
- 保守
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:54:06.01 ID:YPD8n2RmO
- >>173
それはつっこむところです?
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:54:46.98 ID:1zeM6xiAO
- wktk
保守
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:55:22.80 ID:EU4MbDRB0
- ほす
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:55:55.16 ID:aVngvbLv0
- 保守
- 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:58:17.55 ID:BWv3UYnZ0
- 騙りだったってコト?確かに酉出してないね
ともあれ作者には気持ちよく投下してほしい保守
- 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 20:59:06.32 ID:8sDk0oFq0
- こんな無名サイト騙るかな…
考えても仕方ないか
保守
- 184 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:00:15.62 ID:P/xTIoMO0
- 本人来るとか無しだろ常考wwwww
同一人物説利用して遊ぼうと思ったんだがwwwwwww
黒猫空気嫁wwwwwお前の場所潰すからなwwwwwww
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:01:09.89 ID:0kDMn3T10
- さて、色々言ってた奴は謝ろうか
- 186 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:01:32.94 ID:P/xTIoMO0
- マジ萎えたわwwwww
某スレで遊ぶかなwwww
あばよwwwwwwwwwwwww
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:02:05.73 ID:YPD8n2RmO
- 串さして情報操作ですか
がんばりましたね
- 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:05:39.36 ID:aVngvbLv0
- >>147-187
作者。ここまで保守らしいぞ
- 189 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:05:44.83 ID:P/xTIoMO0
- >>187
夏旅と一緒にすんなカスwwwwwww
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:07:07.82 ID:DXWsym/aO
- 更にニュース=黒猫疑惑がつよまったな
- 191 名前: ◆SBCQI/.HiY :2008/02/19(火) 21:11:05.87 ID:Zld9gX9n0
- ニュースって人がどんな人かは知りませんが自分はその人とは違います。
改めてまとめさせてもらってもいいですか?
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:11:14.34 ID:8sDk0oFq0
- >>189
お前が夏旅をばかにするな
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:13:09.02 ID:8sDk0oFq0
- >>191
串さしたまではいいけど、ちょっと流れに難があるな
- 194 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:13:46.08 ID:P/xTIoMO0
- >>192
自演で死ぬのはアホだろwwwwwww
- 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:14:32.31 ID:8sDk0oFq0
- >>194
お前みたいな真性ではないよ、彼はお前と違っておもしろいし
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:15:02.20 ID:BWv3UYnZ0
- ????なんか違和感のある流れだな????
まぁこの話しは今回の投下が終わってからにしようよ
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:15:30.46 ID:0kDMn3T10
- むしろID:P/xTIoMO0=ID:8sDk0oFq0なんじゃね?
- 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:17:04.10 ID:aVngvbLv0
- 保守
- 199 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:18:04.53 ID:P/xTIoMO0
- >>195
お前本人か?wwwww
知ってるような口ぶりわろたwwww
自演乙wwwwwwww
- 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:18:52.02 ID:YPD8n2RmO
- ニュースあわれ
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:19:10.39 ID:dj5EetnqO
- スルー。
作者も投下し難くなるだろうに。
- 202 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:19:22.43 ID:P/xTIoMO0
- >>200
何でお前に哀れみを受けなきゃいけないんだよwwww
氏ねwwwwwwwww
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:19:55.39 ID:0/PN372D0
- >マジ萎えたわwwwww
>某スレで遊ぶかなwwww
>あばよwwwwwwwwwwwww
はやくいけよwww
- 204 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:20:15.79 ID:P/xTIoMO0
- >>203
某スレにもいるけどこっちもこっちで面白いからwww
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:20:19.82 ID:aVngvbLv0
- 保守
- 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:20:24.98 ID:YPD8n2RmO
- 黒猫最悪だな
- 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:21:34.50 ID:8sDk0oFq0
- 串さして自演しようとしたのに
頭悪くて流れ作れないから自爆ですで夏旅やスレに迷惑かけてるんですか
さすがニートさんですね^^
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:22:51.18 ID:aVngvbLv0
- >>207
>>172
- 209 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:23:54.63 ID:P/xTIoMO0
- >>207
黙れ夏旅wwww
お前もしつこいなwwwww
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:25:36.93 ID:8sDk0oFq0
- >>209
じゃあお前に1000までいく作品かけるのか?w
無理だろうがよww雑魚ラドンwwww
- 211 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:26:11.34 ID:P/xTIoMO0
- >>210
は?wお前どうなんだよwwww
どうせ自演で無駄にレス伸ばしただけだろw
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:26:52.87 ID:8sDk0oFq0
- >>211
はいはい、ラドンはそろそろ消えようね^^
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:27:15.35 ID:Ug6aEpMnO
- NG推奨ID1:P/xTIoMO0
NG推奨ID2:8sDk0oFq0
作者まだかな?
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:27:36.79 ID:pph+waqn0
- >>212
>>172
- 215 名前: ◆NewsTP/pSc :2008/02/19(火) 21:28:12.50 ID:P/xTIoMO0
- >>212
お前に言われなくても消えるつもりだしwww
こんな作品みねーよwww
保守代わりにはなったんじゃねーの?wwwwwwww
お前もさっさと消えろよwwww
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:28:27.71 ID:aVngvbLv0
- 保守
- 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:29:14.80 ID:8sDk0oFq0
- >>215
黒猫のサイトも早く閉めてくれよな
わざわざ串までさしたのに、頭悪いから逆にみんなにバレてるけどw
- 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:30:40.50 ID:0/PN372D0
- >>217
お前もしつこいやつだな
保守
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:33:32.51 ID:aVngvbLv0
- 保守
- 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:35:26.06 ID:1zeM6xiAO
- まーだっかな〜?
- 221 名前: ◆SBCQI/.HiY :2008/02/19(火) 21:38:41.58 ID:Zld9gX9n0
- やっぱりこの流れじゃまとめれないですね。
ご迷惑お掛けしました。
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:42:09.23 ID:0/PN372D0
- 保守
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:43:06.99 ID:aVngvbLv0
- 保守
- 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:48:07.13 ID:0/PN372D0
- 保守
- 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:49:19.70 ID:aVngvbLv0
- >>221
まあ頑張れよ
保守
- 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:50:00.77 ID:PvNDZCGBO
- ほ
- 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:53:25.23 ID:0/PN372D0
- 保守
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:56:08.75 ID:aVngvbLv0
- ほy
- 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:58:05.84 ID:aVngvbLv0
- 保守
あとは任せた
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:08:32.43 ID:ePoXpGXuO
- 保守
- 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:10:53.85 ID:dj5EetnqO
- ほも
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:12:18.38 ID:ZA4aXUje0
- 凄く楽しみにしてたんだ!
今読み終わったけど乙!!
続きwktk保守
- 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:13:20.26 ID:tjt4BkQnO
- >>231ウホッ
- 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:19:00.47 ID:ixNqrBlhO
- クーは黒魔術習うけど格好は白魔道師でいいの?
- 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:25:43.31 ID:xHaW9Xq/0
- ホグワーツから保守
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:35:53.60 ID:aA9HLu7YO
- まだ?
- 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:35:59.08 ID:C1NXfQps0
- 保守
- 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:39:07.86 ID:fjYfZ73EO
- 厨臭いが面白いな
しかしツンは黒魔術だろ…
- 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:39:39.66 ID:ql4cBGQGO
- 保守
- 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:39:44.67 ID:yjO3Fszs0
- 赤魔術士って白と黒の両方の魔法が使える、じゃないの?
FF1しか記憶ないが。
- 241 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:44:17.80 ID:kwrvXIa70
- 戻りました。それでは、三話投下いきます。
- 242 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:44:57.48 ID:kwrvXIa70
-
(; ∵) 「そ、そう憮然そうな態度取られちゃっても哀しいけどこれ、規定事項なのよね」
ため息を漏らし、初老はお茶を啜った。
『学びの意思あるものに開かれる広き門』をしぶしぶ潜った所で、
四人はこのビコーズに呼び止められ、門に隣接して立てられた門番小屋へと招かれたのであるが……
川 ゚ -゚) 「古い慣習に囚われるのは良くないな」
ξ゚听)ξ「大体、その規定事項って何なんですか?」
('A`)「何であんたオカマキャラなんだよ」
( ^ω^)「おっ、このお菓子美味しいおー」
門番小屋に充満するのは重苦しい空気である。
空気読めていない人間が一人程いるが。
ビコーズは対岸のソファーに腰を据える4人へ視線を配らせる。
返答は様々であるが、どれをとっても使命感ややる気など微塵も感じさせないものだった。
フルログハウスの門番小屋には、どこからかヒノキの香りが漂っている。
- 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:45:08.65 ID:+pFe86Hj0
- キタキタキタキター
- 244 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:47:50.98 ID:kwrvXIa70
- 一人で住むにしては広い4DLK。
同じようにフルログの家具には到る所にフリルのレースがひかれている。
50代に差し掛かろうとするおっさんが住む小屋にしては、あまりにファンシー。
そんな中、ビコーズは手元のティーカップに視線を落とし、呟いた。
( ∵)「『魔法学校へ大いなる災い降り注ぐ時、四色の見習い魔術師
学びの意思あるものに開かれる広き門に集いてこれを打ち砕かん――』
これが、古い伝承として残ってる句なんだけど……」
('A`)「……そりゃ、なんだかギブアンドテイク感があるこったな」
( ∵)「伝習とか伝承とか、大抵はそう言うもんよ。納得して。
でもね、君たち……四色の魔術師が揃っちゃった以上、見習い生として
ここに在籍して貰わなくちゃ色々具合悪い訳なのよぅ。しきたりにもそうあるし」
川 ゚ -゚) 「……この学校がどうなうが、私の知った事では」
( ∵)「ない、って訳にも行かないでしょ?
あんたルナの月からここに通うことになるんだし。常識的に考えてよぅ」
川 ゚ -゚) 「…………」
- 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:47:58.12 ID:BWv3UYnZ0
- しえんしえん
- 246 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:49:25.07 ID:kwrvXIa70
- ブーンがクッキーを咀嚼する音だけがしばらくの間響いた。
ほう、と蕩けたようなため息をビコーズがつく。
カップに手をつけないまま、ツンがビコーズに問う。
ξ゚听)ξ「前例、と言うか、その確証はあるんですか?」
( ∵)「ええ、それがバッチリの助。これは更に具合悪いわよねぇ」
( ^ω^)「……おっ、このクッキー美味しいお」
(* ∵)「あ、それ私の手作りなのよぅ! お目が高いわ、キミ!」
再三言うようであるが、事務室に充満するのは重苦しい空気である。
空気読めていない人間が、二人ほどいるが。
ξ゚听)ξ「ブーン、少し黙って」
流石にイライラして来たのか、普段のそれより何段階か低い声で言って、
テーブルに出されていたマドレーヌをひっつかみ、ツンはブーンの口へ放り込む。
( ゚ω゚)「ふぉっうぇっっ!?」
空気読めない人間一人除外された。
- 247 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:52:12.86 ID:kwrvXIa70
- ( ∵)「学校設立からこれまでに過去9回、見習い魔術士が出てるんだけど
その度に冷血竜の襲撃とか蠢く森とか色々あったわねー……」
('A`)「そしてその度に見習い魔術師が活躍した、と?」
( ∵)「その通り。頭の回転が速い子は魔術士向きよー」
そりゃどうも。軽く会釈をするドクオ。
いえいえ。そう言いつつ眉尻を下げ、また憂い気なため息を吐くビコーズ。
( ∵)「選別式から選択式に変わったって事で色々安泰かしらーとかね、
やっぱり思ったんだけど、うん、ダメだわ」
ξ゚听)ξ「偶然なるが必然なるが、ここに四色の魔術師が揃ったってのは、そう言うことですか」
( ∵)「そうそう。来るべき時はどうやってもやっぱり来るのねぇ」
悩ましげに手を頬に添える彼、門番ビコーズ。
文字だけみれば麗しい光景であるが、見間違ってはいけない。
そのアクションを起こしているのは、乙女っ気など露程もない初老のおっさんである。
- 248 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:53:09.25 ID:kwrvXIa70
- ( ∵)「それじゃぁ、ちゃちゃちゃ、っとみんなの自己紹介やりましょうか」
ξ゚听)ξ「しきたり、なんですか……?」
疑わしい目つきと声質で聞くツンに、
( ∵)「私の趣味よ?」
何このおっさん。
( ^ω^)ブーンは赤魔術士見習い生のようです 第三魔術
- 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:53:19.63 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:53:59.96 ID:t00r385fO
- 私怨
- 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:54:39.07 ID:BWv3UYnZ0
- 乙
- 252 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:54:40.48 ID:kwrvXIa70
- ( ∵)y━・~
(∵)
( ∵) は? 何これ、カメラ回ってんの?
そう言う事は事前に言えよ。なぁ。流暢にタバコふかしちまっただろ。
え? マイクも入っ…………もう、お転婆さんたちなんだからっ☆
( ∵) はいはいはいはーい。寝てる人起きてくださーい。
ここでビコーズ先生のチェキチェキ世界講座はっじまっるよー!
知らなきゃ色々と赤っ恥なんだから、これを機会に色々と勉強していってね!
ああでも、始まる前に先生一つ言っておきたいんだけど、
みんなその三角コーナーの隅っこにへばりついたニンジンの皮見るみたいな目で人を見るのやめようね!
( ∵) この世界には大きく分類して4つの大陸があるの。
詳しくは省いちゃうけど、それぞれに独自の文化があって細々ながら交流もあるわ。
ここじゃあ女神信仰が割りと盛んで、創生暦からいらっしゃったって言う、
慈愛の女神『クロービス』を崇め奉っちゃったりしてるわー。
そんな世界で私たちの住む場所は、一番小さな大陸、『トリストン』ね。
このトリストンには、3つの国があるの。
- 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:55:51.96 ID:vLGjTORbO
- やった!!!待ってました支援!!!
- 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:55:53.05 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:56:55.51 ID:EU4MbDRB0
- 支援
- 256 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:56:57.09 ID:kwrvXIa70
- ( ∵) 一つはもうお馴染みかしら。
天空城を有する王国、ロマティネス王国。純粋な魔法を研究する国ね。
歴史のある王国で、王都はバルテルミ。魔法学校があるのもここよ。
現代国王、ロマネスク三世様が徹底した和平主義を取っていて、今は平和ないい国なのよぅ
( ∵) そしてもう一つは科学と魔法の融合を目指す北の帝国、ランカスター。
んー、ここで特徴なのは選帝侯制度かしら。
その時代で最も力のある『選帝七諸侯』から一人、皇帝になるべき人を選ぶ制度のことね。
昔はホーエンツォレルンって言う、トップを独走する家があったからいいものだったけど、
今の時代はその選帝七諸侯の力が均衡しちゃって、帝国はめちゃくちゃな訳よぅ。
自国での内乱を抑える制度が、かえって首をしめる結果になっちゃったの。
最近は……ケルン大司教だったっけ? それが有力らしいけど、まあどんぐりの背比べね。
( ∵) まあ、絶対的なリーダーがいれば話は別だけど、
自分と同じくらいの力を持った人間の言うこと、誰が聞く? って感じで、今の帝国は事実上の空位。
つまり、皇帝がいない分裂状態にあるの。
いや、正直良い気味よねぇ。
……あらやだ私ったら。さっきのは忘れて頂戴。
( ∵) 実はこのランカスターとロマティネス王国、古くから対立関係にあったのよ。
純粋な魔法と、科学を研究する国……相性は、よくないわね。もちろん。
- 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:57:19.42 ID:XadeSsHWO
- 支援
- 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:58:02.42 ID:GatONtSJ0
- 一話から始めるのか。
- 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:58:46.86 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:59:11.13 ID:BWv3UYnZ0
- アレ?はやまった!支援
- 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:59:33.65 ID:t00r385fO
- 歯肉炎
- 262 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 22:59:53.14 ID:kwrvXIa70
- ( ∵) ん?
( ∵) 戦争?
( ∵) ……小さないざこざはあってもまだそう言う事態には陥ってないわねぇ。
もち近着状態、って言ったほうが正しいかも知れないけど。
何でかって? もう、せっかちさんなんだから!
( ∵) いい? その一つには、帝国の空位が理由としてあるわ。
戦争を旗揚げする人間、つまり皇帝がいないんじゃお話にならないからね。
そして、もう一つは――
川 ゚ -゚) 「そこのオカマ。何一人でブツブツ言ってるんだ。気持ち悪い」
バッチン。
腰を浮かして身を乗り出したクーから放たれた渾身の平手打ちは、
完璧にビコーズの右ほほを捉え、陥没させた。
うわ、とドクオが驚嘆の言葉を漏らすばかりで、他の二人はびきりと音をたてて固まった。
無言による静寂があった。数秒固まり、数秒震えたビコーズは
(; ∵)「……か、仮にも先生にビンタ食らわすとは何事よぅ!」
叫んだ。
- 263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:00:44.40 ID:kwrvXIa70
- 川 ゚ -゚) 「今のはビンタではない。愛のムチだ」
( ∵)「……最近の子供は」
シレッ、と言ったクーに、ビコーズが諦めに近い響きを漏らした。
四人掛けのソファー、その一番端に座っていたドクオはそれらを見ながらマドレーヌに手を伸ばす。
一口咀嚼して、うまい。小声で言った。
('A`)「あの、で、その戦争がおこらないもう一つの理由ってのは?」
( ∵)「……んまっ、いい子ね! えーっと、そのもう一つの理由だけど――」
川 ゚ -゚) 「私が話そう」
ビコーズの言葉を遮り、クーの静かな声が小屋に響く。
数秒固まり、数秒震えたビコーズは、ため息にも似たような吐息を緩々と吐いてから、
( ∵)「あーまー……うん、その方がいいかもね」
明らかに気落ちした声で同調した。
- 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:01:10.03 ID:fjYfZ73EO
- >>1は間違いなく世界史ヲタク
支援
- 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:01:17.81 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 266 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 23:01:52.63 ID:kwrvXIa70
- ξ゚听)ξ「役目取られたからってあからさまに拗ねないで下さい」
( ∵)「いいもの。いい女はここは堪えるものよね……」
('A`)「ツッコミたいが放置するのがいいよな、ここは」
マドレーヌを食べ終わったドクオが自分の指を舐めながら言った。
それから自分の分のお茶を飲み干したらしいブーンが質問する。
( ^ω^)「で、何でクーさんが出てくるんですかお?」
空になったティーカップの底を覗き込んだ所で、おおっ。新発見。
( ^ω^)「このお茶も美味しいですおー」
( ∵)「それね、実は茶葉に秘密があって……」
ξ゚听)ξ「ブーン……?」
テメェ話の腰を折るなよ、とでも言いだけにお茶請けが詰め込まれたバケットへ手を伸ばすツン。
( ^ω^)「…………」
ブーンは笑顔で固まる。懸命っぽかった。
- 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:02:21.23 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:03:21.65 ID:t00r385fO
- 支援
- 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:04:07.36 ID:XadeSsHWO
- 支援
- 270 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 23:04:23.71 ID:kwrvXIa70
- 川 ゚ -゚) 「門でも言ったように、私は教皇領から来たんだ」
('A`)・( ^ω^)「「教皇領?」」
そうしてハミングするブーンとドクオの声。
世間知らずどもが夢の跡である。
――教皇領
女神教会が長、フェインクト7世が統治する永世中立国。
首都は聖都とも名高い、モンテ=カシノである。
王立魔術学校に優るとも劣らない白魔術の権威、モンテ=カシノ修道院学校を有し、周りは高い山脈に囲まている。
『自然の牙城』とも言えるその地理は、他の者の侵攻を決して許さない。
ロマティネス王国とランカスター帝国との中間に位置する国である。
川 ゚ -゚) 「ちょうどサンドイッチの具みたいな立場だな」
('A`)「……投げやりな説明だな」
( ∵)「その教皇領が中間にあるから、帝国も下手に手出しできないのよ。
ほら、宗教徒って怒ると怖いじゃない? 一応、聖地な訳だし」
王国に侵攻するのであれば、その戦地となるのは中間の教皇領である。
そうなれば自然、『自衛戦争は辞さず』との命を掲げる教皇領の武力介入は避けられない。
いくら帝国と言えども、二者を相手にする国力は未だなく、それが戦争の抑止力の一つとなっている訳である。
- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:05:01.79 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 272 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 23:06:24.27 ID:kwrvXIa70
- ('A`)「あー、確か女神クロービスが最後に下界へ降り立った場所ーとかなんだったっけか?」
( ∵)「もうちょっとロマンチックな話もあるんだけど、それはまた勉強するでしょ」
ドクオの言葉に、うんうんと頷いていたビコーズが付言する。
言い終わり、静かに瞼を伏せたクーはそれきり無言だった。
( ∵)「とにかくこれでこの世界の事と、どうしても貴方たちに
見習い生なってもらわなきゃいけない、って言う事が理解出来たと思うわー」
川 ゚ -゚) ξ゚听)ξ「「「「…………」」」」(^ω^ )('A`)
今度こそ静まり返った門番小屋に、嬉々とした男の声だけが響く。
ソファーから立ち上がり、ビコーズは両手を胸の前にあわせる。
( ∵)「さて、ここでよ」
そこで一区切りし、
- 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:07:06.07 ID:C1NXfQps0
- 支援
- 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:07:47.82 ID:BWv3UYnZ0
- 支援
- 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:08:04.15 ID:t00r385fO
- 支暖
- 276 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 23:08:55.64 ID:kwrvXIa70
- ( ∵)「――見習い生へ、第一の任務を課します。クリアー出来ればそれでよし、もし無理なら、」
(; ^ω^)「む、無理なら……?」
ごくりと生唾を飲み込んだブーンを見て、加虐者独特の嫌な笑みを浮かべるビコーズ。
……わ、忘れていた。と、ブーンは己の間抜けさをいよいよ持って呪う。
そうだった。どうあっても。
どうあっても、オカマでも、初老でも、なにがなんでも目の前の人間は、
( ∵)「それ相応の罰が下るわね」
自分より立場が上――即ち、『王立魔術学校の先生』なのだった。
( ^ω^)ブーンは赤魔術士見習い生のようです 第四魔術へ続く!
- 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:09:31.62 ID:C1NXfQps0
- 乙
次はいつ?
- 278 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 23:10:37.14 ID:kwrvXIa70
- 支援と保守ありがとうございました!
席をはずしている間にごたごたがあったみたいですが、終息したようでよかったです。
俺個人としては、何も言うところはありません。
さて、質問などありましたらお願いします。
- 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:11:31.25 ID:fjYfZ73EO
- >>278
前に投下したのはいつなの?俺は初めてなんだが
- 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:12:04.33 ID:1zeM6xiAO
- >>278
3サイズ
- 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:13:08.71 ID:fjYfZ73EO
- >>1
世界史ヲタですか?
- 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:13:35.61 ID:C1NXfQps0
- 元ネタなに?
- 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:17:00.84 ID:8dygZwq70
- トリストンってトリステインみたいだね
- 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:17:25.72 ID:MAtmnBaY0
- 次回はいつかね
- 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:19:13.58 ID:C1NXfQps0
- 1さん死んじゃったの?
- 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:20:05.70 ID:kwrvXIa70
- >>277
週末までには投下できると思います。
長らくお待たせしてしまってすみません。
>>279
去年の八月くらい。
本当すみませんでした。
>>280
上から95・101・99です。
うーん、ダイナマイツ。
>>281
大好きです。
>>282
・トールキン指輪物語事典 ― 普及版
・モンスターハンター 狩りの追憶
・逆引きモンスターガイド あたりを 参考にしています。
- 287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:21:19.84 ID:eESh/yPE0
- >>1
中々惹かれる内容だった…設定も結構好きかも知れん…とりあえず掘らせてくれ。
- 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:21:33.18 ID:Scm6fj1v0
- >>278
まとめ依頼があったんですが、まとめていいでしょうか!
- 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:24:26.44 ID:C1NXfQps0
- 去年の八月・・・どおりで既視感が
後で読もうと思ってたんだよな
>>288
ブーン速じゃなきゃ釣り
- 290 名前:赤魔 ◆/u1GirgBlw :2008/02/19(火) 23:24:29.17 ID:kwrvXIa70
- 「だいたい、白魔術なんてもんは――!」
「なにも、無抵抗のモンスターを攻撃しなくてもいいじゃない!」
――――――さっそくの仲間割れ
仰せつかった命令は――――――
「どこにあるんだよ……ライラックの花ってのは」
「くそっ、オークがこんな森の浅い所に出てるなんて、聞いたことないお!」
――――――崖に落ちたり、二手に別れちゃったり、
苦し紛れのとりあえずラブコメ――――!
『 ライラックの花を求め、バニーバークの森へ! 』
>>285
生きてます。IDかわりました。
>>287
むしろ掘らせてください。
>>288
なにやらコブつきの作品ではありかすが、ぜひよろしくおねがいします!
そろそろ名無しにもどります。
支援、保守、本当にありがとうございました
- 291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:24:45.12 ID:fjYfZ73EO
- あれか、受験が終わったってことか?
- 292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:40:20.02 ID:6uKuKswFO
- クーは白魔術が栄えてる国から黒魔術を学びに来たでおk?
- 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:42:58.78 ID:aA9HLu7YO
- 乙
- 294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:51:11.23 ID:ZA4aXUje0
- 本気で乙!
ぎりぎり会えてよかった!
- 295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 00:22:44.81 ID:2tTeFzZgO
- 乙
- 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 00:24:37.28 ID:S6d8AQFW0
- まとめは釣りか・・・?
- 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 00:38:16.94 ID:5pFTmpww0
- ttp://www.geocities.jp/local_boon/boon/Akama/top.html
今まとめできました。遅いのは仕様なんです。
- 298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 00:39:37.33 ID:4b05akn0O
- まぁ 及第点は出してもいいかな。
前回投下の時に叩いたかいがあるってもんだ。
- 299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 00:47:41.77 ID:zY282QCF0
- >>297
乙!
- 300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 00:59:43.81 ID:3Jnl+PeDO
- ブーンのバックボーンがイマイチ見えないのが…だがオモロそうやね
これからチェックするよw
作者、乙!!
- 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 01:36:58.92 ID:MWC/pNf4O
- よむほ
- 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 01:37:37.53 ID:aO4MRAx10
- >>298
おまえは天音詩温
- 303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 02:00:42.76 ID:h41oMG6pO
- エスカル先生が最近本気を出してるww