( ^ω^)は赤い石に立ち向かうようです
- 1 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:12:28.48 ID:Hwe7FB9t0
- 第一話「手紙」
――全ては一通の手紙から始まった――
1915年、9月10日。ニューヨーク州ニューヨーク。
ガス灯から電灯へと変わりつつ、家庭にも電気が普及し始めた頃。
男はリビングで新聞を読んでいた。
???「ふぅ、休日の朝はゆっくりと新聞を読む。これが一番の贅沢だお。
隣町の工場で爆発事故とは大変だお。他には――」
男の名はブーン・ホライゾン。
???「……郵便です」
小さな声と扉を叩く音が部屋に響いた。
ブーンは新聞をテーブルに置くと、嫌そうな顔をして扉の前へと歩み寄った。
- 2 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:13:11.13 ID:Hwe7FB9t0
- (#^ω^)「まったく、時間を考えてほしいお」
扉を開けると郵便配達の男が立っていた。
走り回っているのが目に分かるように顔を汗がつたっている。
(#^ω^)「ドクオ、配達ご苦労様だお。
早く郵便物を渡して帰ってくれお」
男の名はドクオ・ポーツマン、ポストマン(郵便配達)をしていてブーンとは幼少の頃からの仲だ。
('A`) 「ごめん……ブーン。郵便です」
ブーンはドクオから郵便物を受け取ると勢いよく扉を閉めた。
ブーンはこの時間の来訪者を何より嫌う。例えそれが友人であっても。
彼にとってはこの時間が一時の幸せなのだろう。
- 3 名前: パート(CATV-infoweb) :2007/03/16(金) 19:13:29.34 ID:QZGO6+y60
- どうみてもREDSTONEです。
- 4 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:14:39.71 ID:Hwe7FB9t0
- ( ^ω^)「ん? この手紙はモナーからだお。懐かしいお」
手紙の送り主はモナー、幼少の頃から仲が良かったのだが父親の仕事のため引っ越しをした。
引っ越し後は住所を聞かなかったのもあり手紙を送ることも出来ず、どうしているのかは分からなかった。
思わぬ友人の手紙にさきほどまでのイライラは嘘のように吹き飛んでいた。
手紙の内容は「ブーン、久しぶりだモナ。引っ越ししてから手紙の一つも送れなくてごめんモナ。
色々あったんだモナ。ふと、君の事が頭に浮かんで突然この手紙を書いたモナよ。
ブーンは学校楽しんでるかモナ? モナは楽しんでるモナ。
機会があったらに遊びに来てモナ。それじゃバイバイモナ」と現在の近況を書いた手紙のようだ。
(;^ω^)「うん? もう学校なんて年齢じゃないお。モナーは学者かお?」
手紙を見つめていると眠気が襲ってきて、眠ってしまった。
気がつくとブーンは知らない場所に立っていた。
- 5 名前: 電話番(東京都) :2007/03/16(金) 19:14:47.00 ID:LBmViZ/y0
- やぁ(´・ω・`)
突然だけど今君におちんちんがいつ爆発するかわからない呪いをかけた。
呪いをとく方法はただひとつ。
この掲示板
ttp://i-bbs.sijex.net/imageBoard.jsp?id=futava
になんでもいいからお気に入りの画像をうpするんだ。
それでは検討を祈る。
- 6 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:15:38.51 ID:Hwe7FB9t0
- (?^ω^)「ここはどこだお?」
どこかの教会だろうか、荘厳なステンドグラスが一際目を引く。
神が描かれているのか神秘的であり恐ろしくもある。
床には赤い絨緞がひかれ、台座には燭台が並べられている。
辺りを見回しても他に人はいない。
( ^ω^)「綺麗な建物だお」
( ^ω^)「……」
(;^ω^)「うぅ、寂しいお」
ブーンはその場を動こうとはせず、ただ時間だけが流れていく。
すると突然、教会に電話のベル音が鳴り響いた。
その瞬間教会は歪んで消え、視界には部屋が映っていた。
( Vω⊂)「ふわぁ? 電話だお」
ブーンは眼を手でこすりながら、電話の受話器を手に取った。
- 7 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:17:03.91 ID:Hwe7FB9t0
- ('A`) 「ブーン、こんばんは。今から家に行ってもいいか? 仕事終わったからさ」
( ⊃ω^)「おぉ、ドクオかお。こんばんはって、もうこんばんはかお? 」
('A`) 「何言ってんだ? もう夕方だ」
(;^ω^)「そうか、それはすまないお。さっきまで夢見てたから寝ぼけてたお。
おk、待ってるお」
('A`) 「うん、じゃあな」
( ^ω^)「それじゃ切るお」
受話器を置くとブーンは時計の方へと目を向けた。
時計の針は午後6時を示していた。
( ^ω^)「結構長い時間眠っちゃってたお。疲れてもないのに不思議だお」
電話からしばらくすると、扉を叩く音が部屋に響いた。
- 8 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:18:02.60 ID:Hwe7FB9t0
- ( ^ω^)「ドクオ、ちょっと待っててお」
ブーンは扉を開けるとドクオを中へと入れた。
('A`) 「お邪魔するぞ。あいかわらず綺麗な部屋だな。あんまり物がないだけだけどな」
(#^ω^)「ビキビキ、ド、ク、オ? 」
(;'A`) 「じょ、冗談だ、ブーン。ほら、ブルマンブレッド買って来たから食べよう」
(=Oω^)「それは僕の好きなパンじゃないかお。ありがとがお、ドクオ」
ブーンはドクオからパンを受け取ると満面の笑みを浮かべる。
('A`) 「では、いただきます」
(=Oω^)「いただくお」
二人はパンを幸せそうに頬張った。
- 9 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:20:04.32 ID:Hwe7FB9t0
- ('A`) 「おいしいな、このパンは」
(=Oω^)「うむ、おいしいお。
しかし、ドクオは家に遊びに来る時と外とでは全然性格が違う気がするお」
('A`) 「仕方がない、人と接するのが苦手だ。外だと大声出せないし」
(=Oω^)「そんなんでよく郵便配達なんてやれるお。すごいお」
(*'A`) 「す、すごくなんてない」
(=Oω^)「ふぅ、ごちそうさまだお。そういえば今日、モナーから手紙が来たお」
('A`) 「モナー!? そうなんだ、なんて手紙には書いてあったんだ?」
( ^ω^)「それが、笑っちゃう内容なんだお。モナーは未だに学生生活を送ってるらしいお。
ほら、読んでみるといいお」
ブーンはドクオに手紙を手渡した。
- 10 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:23:05.30 ID:Hwe7FB9t0
- (x'A`) 「……本当だな。それに一言も俺について書かれていないな。鬱だ(ry」
(;^ω^)「ちょ、強く生きるんだお。
それで、一週間の休暇をもらってるからモナーの住む街に行ってみようと思ってるんだお」
('A`) 「そうか、一週間の休みなんて羨ましいな。図書館の職員なんて暇なんだな、ブーン。
良いんじゃないか、俺は仕事があるから行けないな。何かお土産買ってきてくれ」
(#^ω^)「図書館の職員だって大変だお。失礼しちゃうお。
おk、今日はブルマンありがとだお」
('A`) 「おっと、もうこんな時間か。それじゃぁ、帰るよ」
( ^ω^)「うん、気を付けて帰るんだお」
ドクオが帰ると、ブーンは明日に備えてベッドに横になると眠るのだった。
※ブルマンブレッドとは四角い食パンの事です。四角い食パンはアメリカ生まれ。山型食パンはイギリス生まれ。
ブルマン社が考案したパンでブルマンブレッドと名付けられたそうです。
- 11 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:25:34.87 ID:Hwe7FB9t0
- 第二話「出発」
9月11日。
ブーンは早速、旅支度を始めていた。
( ^ω^)「この少し大きめの鞄にするお。お土産はドクオから貰ったパンにするかお」
この鞄はブーンが随分と前に買った物なのだが、傷一つ無く新品そのものだ。
それもそのはず、一度も使ったことが無いからである。
値段が高いためもあるが、気に入ったため汚したくなかったからなのだろう。
( ^ω^)「でも、こんなにパンを持っていってあげても食べきれないと思うお。
少し食べるかお」
ブーンは一枚のパンを手に取り、頬張った。
(=Oω^)「やっぱりおいしいお。幸せだお」
パンはあっという間に胃袋の中へ吸収されてしまった。
- 12 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:27:44.46 ID:Hwe7FB9t0
- (;^ω^)「幸せとは、かくも儚きものなのかお。うむむ、もう一枚食べてもいいかお」
ブーンは一枚のパンを手に取り、頬張った。
(=Oω^)「パン職人は天才だお、憧れちゃうお」
パンはあっという間に胃袋の中へ吸収されてしまった。
(;^ω^)「あわわ……もう一枚、もう一枚だけなら食べてもいいかお」
こんなことを繰り返しているうちに、10枚あったパンは無くなってしまった。
時間にして10分ほどの出来事である。
(;゜ω゜)「ぜ、ぜ、ぜ、全部食べちゃったお」
我に返るも後の祭り、ブーンは落ち込むも必要な物を鞄の中へ入れていった。
旅の準備が終わると部屋の戸締りを確認し、家を出た。
向かう先はグランド・セントラル駅。
駅へと歩くブーンの後ろ姿をドクオは優しく見守っていた。
( 'A`)「ふふ……」
- 13 名前: 僧侶(コネチカット州) :2007/03/16(金) 19:28:03.27 ID:o5t44RmZO
- とりあえずwktk
- 14 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:29:40.25 ID:Hwe7FB9t0
- ――グランド・セントラル駅。
ニューヨークの玄関口と言われるだけあって人であふれている。
この頃の交通手段と言えば鉄道であったためでもあるのだが。
人が出たかと思えば、また人が入ってくる、まるで寄せては返す浜辺の波のようだ。
( ^ω^)「あいかわらず人がいっぱいだお。切符を買うのも一苦労だお」
ξ`ε´ξ「待ちなさいよ、マルセオ!」
(;´д`)「違うって、浮気なんてしてないよ。信じてくれよ、アン」
ξ#`ε´ξ「フ ル ボ ッ コ に し て や ん よ」
(;´д`)「じゃ、じゃあな。俺もう行くから。信じてくれよ」
ξ#`ε´ξ「あっ、待ちなさい! まったく私の気持ちも考えなさいよ」
Σ(;^ω^)「これなんて修羅場?」
- 15 名前: 占い師(北海道) :2007/03/16(金) 19:29:50.64 ID:+8FaoT240
- ランサーかわいい。
ビーストテイマーはもっとかわいい。
- 16 名前: 巡査長(北陸地方) :2007/03/16(金) 19:30:47.66 ID:5t2Kll3PO
- 悪くはないんだけど台詞に違和感感じる
クドいっていうか ブーンの語尾も慣れてるはずなのにウザく見える
でもwktk
- 17 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:31:10.51 ID:Hwe7FB9t0
- 人が集まると同時に感情が集まる場所でもある。
ブーンが見た別れ、再会、旅立ちなど実に様々だ。
人混みをかきわけて切符売場までたどり着いたブーンだが、すでに疲れていた。
(ι^ω^)「はぁはぁ、疲れたお。だから、駅は嫌いなんだお。
すいません、ホルックまで行きたいんですお」
_[◎]
(-。- )「はい、ホルックまでですね。3ドルになります」
(ι^ω^)「はい、3ドルですお」
_[◎]
(-。- )「はい、確かに3ドルですね。では、良い旅を」
(ι^ω^)「ありがとうだお」
流れるように客へ対応している駅員だが、ブーンには機械のような態度が不快に感じた。
さっと切符を受け取るとブーンはホームへと向かった。
- 18 名前: バイト(山陽) :2007/03/16(金) 19:31:20.67 ID:KEGhIca0O
- http://ma.minx.jp/jouge
- 19 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:32:41.93 ID:Hwe7FB9t0
- (#^ω^)「ふぃ〜、何だお。人と話す時は心で話すんだお」
手紙によるとモナーが住んでいるのはウエストヴァ−ジニア州ホルック。
ホルックは炭坑都市として知られている。
( ^ω^)「ぬぬぬぬぬぬ、ぬぬぬぬぬるぽ」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「ガッ」
Σ(;^ω^)「あう、あう、その」
ブーンに突っ込みをいれたのは黒いスーツを身に纏い、黒い帽子を被った男。
重たそうなアタッシュケースを持っている。
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「すまないね、謝って許してもらえるとは思っていない。
でも君はぬるぽと言った時、ガッを期待していたと思う」
( ^ω^)「これはこれは親切にありがとうございますお」
ブーンは表面上は冷静に振舞ったが、心臓の鼓動が早くなっていた。
- 20 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:34:06.97 ID:Hwe7FB9t0
- _[ニニニ]r_
(´・ω・`)「私の名はショボルフ。これも何かの縁だ、よろしく」
( ^ω^)「僕の名前はブーンですお。よろしくお願いしますお」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「ブーン君か。良い名だ」
(*^ω^)「そ、そんなことないですお」
二人が他愛のない会話をすること数分、騒がしいホームを裂くように機関車が近づいてきた。
車輪の回転する音、甲高い汽笛、黒い車体。どれをとっても存在感がある。
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「来たようだね。では乗ろうか」
(♪^ω^)「はいですお」
乗客が降りると、ホームにいた人々は次々と乗り込む。
その波に乗るように二人も機関車の中へと入っていった。
- 21 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:35:15.09 ID:Hwe7FB9t0
- _[ニニニ]r_
(´・ω・`)「ここに座ろうか」
ショボルフは座る席を決めるとさっと座った。
( ^ω^)「では、失礼しますお」
ブーンも慌てて座席に座った。
( ^ω^)「あ、あの、ショボルフさんの――」
ブーンは途中で口を結んだ。
アタッシュケースの中身は一体何なのか、出会ってからずっと疑問に感じていた。
だが、大事そうに抱えるショボルフの姿を見て聞かない方が良いと思い、
その先を言うのはやめたのだった。
_[ニニニ]r_
(*´・ω・`)「私の何かね?」
ブーンの思いを知ってか知らぬか、ショボルフはとぼけた返事をした。
- 22 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:36:30.88 ID:Hwe7FB9t0
- (;^ω^)「ちょ、顔赤くなってますお。帽子は高そうですが、いくらですかお?」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「この帽子か。父親から貰ったものだから値段は分からない。
だが、お金で買えない物もある。父親の帽子、プライスレス」
(;^ω^)「そ、そうですお。心がこもった物は値段なんてつけれないお。
すいません、失礼なことを聞いてしまいしたお」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「いや、気にしてはいないよ。そうだ、このパンでも食べるかね?
お土産に駅近くの店で買ったんだが、少し小腹が空いたから食べようかと思う」
(;^ω^)「おぉ、食べたいですお」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「では食べようか。二袋買ったから一袋食べてもいいか」
Σ(;゜ω゜)「あぁ! 思い出したお。お土産買うの忘れてたお。
ナンテ/(^O^)\コッタイ」
- 23 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:38:35.52 ID:Hwe7FB9t0
- _[ニニニ]r_
(´^ω^`)「ははは、面白いリアクションだね。
どれ、パンでも食べて元気を取り戻すと良い」
ショボルフはアタッシュケースに手にかけると神妙な顔つきになった。
_[ニニニ]r_
(^・ω・`)「……」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「すまない、見ないでくれるかな」
( ^ω^)「あ、はい、分かりましたお。窓の景色を眺めてますお」
ブーンが窓の方へと顔を向けるのを確認し、
他の乗客を見回すとショボルフはゆっくりとアタッシュケースを開けた。
その中から素早くパンの袋を取り出すと、再び閉める。
ショボルフのパンはパンではあることは色で判断出来るのだが、
潰れて一枚の板状に変形してしまっていた。
- 24 名前: 右大臣(新潟・東北) :2007/03/16(金) 19:39:26.72 ID:oL9wVrIrO
- ( ^ω^)右からー
右からー
( ^ω^)それをぼくは左へ受け流すーお
- 25 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:40:19.84 ID:Hwe7FB9t0
- _[ニニニ]r_
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)(……アウアウ!)
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「すまない、パンが潰れてしまった」
(;^ω^)「いえ、形は味には関係ないですお。
パンは好きだから嬉しいですお」
__[ニニニ]r_
(´・ω・`)「そうか。では食べようか。どうぞ」
ブーンはショボルフからパンを受け取り、頬張った。
( ^ω^)「ありがとうございますお。おいしいですお」
_[◎]
(-。- )「間もなく、セントラル駅を出発します」
発車時間になると機関車はセントラル駅を後にした。
汽笛を鳴らしながら、まるで名残惜しむかのように。
- 26 名前: 22歳OL(ネブラスカ州) :2007/03/16(金) 19:40:21.41 ID:2Vqb1UEEO
- 意味深なタイトルに惹かれて来ますた。
期待wktk
- 27 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 19:42:24.69 ID:Hwe7FB9t0
- すいません、25がずれたので修正します。
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)(……アウアウ!)
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「すまない、パンが潰れてしまった」
(;^ω^)「いえ、形は味には関係ないですお。
パンは好きだから嬉しいですお」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「そうか。では食べようか。どうぞ」
ブーンはショボルフからパンを受け取り、頬張った。
( ^ω^)「ありがとうございますお。おいしいですお」
_[◎]
(-。- )「間もなく、セントラル駅を出発します」
発車時間になると機関車はセントラル駅を後にした。
汽笛を鳴らしながら、まるで名残惜しむかのように。
- 28 名前: 国際審判(群馬県) :2007/03/16(金) 20:01:12.31 ID:fyzco9Xt0
- ほ〜ら☆
えっちなものだよぉ〜
(携帯可)
http://newsstation.info/up/img/ns18854.htm
- 29 名前: 養蜂業(catv?) :2007/03/16(金) 20:27:20.13 ID:MDQJOrhD0
- 期待
- 30 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 22:09:52.37 ID:Hwe7FB9t0
- 第三話「ホルック」
__[ニニニ]r_
(´・ω・`)「――それで、ブーン君はどこまで行くのかね?」
( ^ω^)「友人に会うためにホルックに行きますお。
何でも炭坑の町だとか言われてますお」
__[ニニニ]r_
(´・ω・`)「そうか、かつては賑わっていたみたいだが、
最近はあまり聞かないね。最もそのような町なんて数多くあるがね」
( ^ω^)「そうなんですかお。地理に詳しくないからそんなこと知らなかったですお。
ショボルフさんはどこへ行かれるのですかお?」
__[ニニニ]r_
(´・ω・`)「私はコスタリア村に行くんだ。……とある用事でね」
ショボルフは消え入りそうな声で答えた。
ブーンは悪いことを聞いてしまったような罪悪感で黙り込んでしまい、
二人の間に長い沈黙が流れた。
- 31 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 22:11:46.82 ID:Hwe7FB9t0
- _[◎]
(^へ^ )「間もなくホルック、ホルックです」
( ^ω^)「あっ……」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「「着いたようだね。短い時間だったが楽しかったよ」
(;^ω^)「こ、こちらこそ楽しかったですお。
また、どこかで会えたらよろしくお願いしますお」
_[ニニニ]r_
(´・ω・`)「「あぁ、では元気でな」
( ^ω^)「はい!」
機関車はホルック駅に到着すると、静かに停車した。
_[◎]
(^へ^ )「ホルック、ホルックです。停車時間は――」
扉が開くとブーンは風を切るように飛び降りた。
- 32 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 22:12:57.08 ID:Hwe7FB9t0
- ( ^ω^)「ふぅ、さすがにニューヨークとは比べちゃいけないが、人は少ないお」
ブーンがしばらく立ち止まっていると機関車はホルック駅を後にした。
ブーンは鉄の旅人にお礼を言うように静かに見送った。
だんだんと小さくなっていくその姿に寂しさを感じながらも。
_[ニニニ]r_
(´;ω;`)「「用事か……私は……私は――」
まるで自分に言い聞かせるようにショボルフは何度も何度も同じ言葉を繰り返していた。
( ^ω^)「さて、行くかお」
ブーンはゆっくりとした足取りで歩き出す。
目的地のホルックまでは駅から30分ぐらい掛かると手紙には書いてある。
辺りを見渡しても変わることのない景色に驚いていた。
(;^ω^)「と、途中まで何にも無いのかお。ん? あれは炭坑跡かお? 大きいお」
かつてのホルック名所であったであろう炭坑。
たが、今は遠くから見ても分かるほど入り口に木の板が張り巡らされている。
ブーンが変わることの無い砂利道に嫌気が差してきた頃、目の前に立て札を発見した。
- 33 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 22:14:09.86 ID:Hwe7FB9t0
- (;^ω^)「ふぅ、もう少し歩けばホルックかお。頑張るお」
立て札に従い、左右に分かれた道を右に進んでいくと林道が見えてきた。
さきほどまでの無機質な砂利道から一変して、林道が広がっている。
5メートルはあろう大木が並んでおり、林道の中には太陽の光はごく僅かしか届かず薄暗い。
だが、怖いという感情は湧かずどこか温かく優しい気持ちにさせてくれる、不思議な空間だ。
( ^ω^)「ふんふんふん〜♪」
長い林道を抜けると、町が見えてきた。
ブーンは小走りで向かって行く。
いよいよモナーに会える、そんな気持ちから心から踊っていた。
だが、すぐ近くまで来るとその気持ちは小さくなってしまった。
ホルック全体を白い霧が包み込んでいて町全体を見ることが出来ない。
かろうじて、出入り口周辺は見ることは出来るのだが。
( ^ω^)「不思議な霧だお……」
ブーンは戸惑いながらもホルックの中へと入っていった。
周りを見渡しても人の気配は無い。
( ^ω^)「どうするかお。ひとまずはあの家の人に事情を聞いてみるかお」
ブーンは大きな家を見定めると扉の前まで歩み寄った。
- 34 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 22:14:51.07 ID:Hwe7FB9t0
- ( ^ω^)「すいません、お聞きしたいことがあるのですが、ちょっといいですかお?」
小さな声で言うも反応は無い。
(;^ω^)「すいません、お聞きしたいことがあるのですが、ちょっといいですかお?」
今度は大きな声で言ったが反応は無い。
ため息を漏らし、取っ手を掴んでみると鍵は掛かっていなかった。
ブーンはためないながらも恐るおそる扉を開け、家の中へと入っていった。
(;^ω^)「泥棒はこんな気持ちなのかお? あわわわわわ。
すいません、お聞きしたいことがあるのですが、誰か居ますかお?」
再度、大きな声で言うもやはり、反応は無かった。
ブーンは部屋を調べてみることにした。
明かりはついておらず薄暗い。
絨毯がひかれ、壁には小さな風景画が立て掛けられている。
この部屋には特に何も無く、ブーンは扉を開け次の部屋へと向かった。
- 35 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 22:15:46.78 ID:Hwe7FB9t0
- 連絡通路だろうか、壁に燭台がいくつか立て掛けられている他は何も無く一面、
木目の板が見えている。
ブーンは次の部屋に向かうため扉の前へと歩いている時だった。
背後から、声が聞こえた気がして振り返ると驚愕した。
透けるほど体が青ざめた少女がこちらへ向かってきている。
从οーο从「うふふふふ……」
(;゜ω゜)「うっ、うわぁあぁぁ!」
ブーンは直感した、目の前の少女は間違いなく人間では無い。
一刻も早く逃げなければと思い、扉の前に駆け寄った。
だが、扉は開かない。
扉の前に何かがいて開けられない。
(;゜ω゜)「な、何なんだお! 何で開かないんだお!」
ブーンの鼓動は急激に早くなり、頭の中が白くなり始めた。
- 36 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 22:16:20.32 ID:Hwe7FB9t0
- 从οーο从「うふふふふ……」
ゆっくりと少女はブーンに向かって近づいていく。
(;゜ω゜)「あ、あ、あ、ああ」
( ><)「……分かんないんです。鍵の、鍵の場所が分かんないんです」
(;゜ω゜)「へ?」
突然の声にブーンは驚いた。
薄暗くて分からなかったが、扉の前にいたのは男だったようだ。
(;゜ω゜)「あ、あの、早く扉を開けないと!」
( ><)「……」
ブーンが男に話しかけた途端、体が引っ張られるような感じがし段々と意識が薄れていった。
薄れゆく意識の中、ブーンはモナーの事を思い出していた。
- 37 名前: ネコ耳少女(神奈川県) :2007/03/16(金) 22:20:21.16 ID:Hwe7FB9t0
- 書き溜めしていた分は、ここまでです。
また、書き溜めしてきます。
- 38 名前: 探検家(東京都) :2007/03/16(金) 22:40:21.33 ID:rqzrflDT0
- 乙
- 39 名前: 焼飯(東京都) :2007/03/16(金) 23:34:35.57 ID:lo+QA/A00
- wktk
- 40 名前: 歌手(アラバマ州) :2007/03/16(金) 23:49:18.35 ID:KyxwzAOn0
- wktk
- 41 名前: バイト(関東・甲信越) :2007/03/17(土) 00:31:01.79 ID:COa1cWLkO
- しぇん
- 42 名前: 牛(神奈川県) :2007/03/17(土) 00:38:13.94 ID:WELbdE900
- 自分でも保守
- 43 名前: バイト(関東・甲信越) :2007/03/17(土) 01:00:23.97 ID:COa1cWLkO
- 寝る保守
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